メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

雨水の保持とレイズドベッドの補修

今日は6月に入って最初の雨だ。2、3日前の天気予報では予想されていなかった雨だと思う。森や土の湿り気が保たれるので大歓迎だ。

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思えば、水の保持や節約は、うちの家族の暮らしのあり方において大きな比重を占めている。

 

北米の人は芝生が好きで、木を切り倒して地ならしをし、大きな芝刈り機を走らせるのが一般的な姿だが、うちでは特別に理由があるとき(病気など)に例外的に木を倒すだけで、逆に多くの木を植えてきた。森の下草も維持している。これらによって、地面への直射日光を防ぎ、水が蒸発しないようにし、また降った雨が斜面をすぐに流れ落ちずに土に染み込むようにと心がけている。

 

池を掘って、水の流れを一旦堰き止め、地中に染み込むチャンスを増やすようにしたのも同じ趣旨だ。

 

果樹や野菜を育てる場所でも、出来るだけ貴重な水を使うことに依存しないよう、努めている。最初に果樹を植えたエリアでは、雨期に降った水が地中で保持されるよう、3列の大きな貯水溝を等高線の方向に掘り、それをスポンジの機能をはたしてもらう朽ちた枯木などで埋めた。実際に、貯水溝の脇に植えた9本の果樹はほとんど水をやらなくても育った。

 

庭に植える植物を選ぶときも、渇きに強いことが、鹿に強いことと並んで最大の条件だ。それから、場所にあった植物を使い分けることも、水やりの必要性に影響が大きい。

 

倒れた木や落ちた枝など、北米では一般的にためらいなく燃やして片づけられるが、水を保持する材料でもある為、山火事対策とのバランスを取りながら、出来るだけ自然に朽ちさせる処理を取り入れている。

 

全て小さな努力の積み重ねではあるが、水の保持だけでなく、生物多様性や二酸化炭素の排出抑制にもつながることだし、子ども達にも教えつつこういったことは真面目にやっている。

 

 

こういう背景があって、私は、引っ越して来た時からあった日なたのレイズドベッドが好きでは無い。レイズドベッドは、庭の建造物として見栄えが良いし、草取りの手間も減らすのだが、ベッドの中の土の乾くスピードが格段に速く、水遣りの必要性が著しく増す。

 

このベッドの木枠が随分朽ちてきて、通常であれば補修するタイミングにきたので、今回どうするかの判断が必要になった。森の比重が高いうちでは耕作スペースは貴重で、ここのベッドは、鹿に食べられない野菜畑の一つとして機能してきている。今はワケギ、チャイブ、九条ネギ、ニラ、ニンニク、ローズマリー、カモミール、ディル、フェンネルなどを栽培している。

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日なたのレイズドベッド

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朽ちてきた木枠


 とりあえず、一時補修をしておいて、今後どうするかしばらく考えた。

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一次補修したベッド

 

そして、今回決めたのは、ベッドを土などで埋めてしまい、乾きにくくするという方針だ。

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現在 ー ある程度埋め進めた。

 

これは、少なくとも北米では結構変わったことをやっていることになる。見栄えが悪いし、草取りが大変になるし、ベッドの周りの足場が悪くなって園芸作業がやりにくくなる。

 

しかし、やり始めたからには、持って来られる土を見つけては、少しづつこの路線のまま埋める作業をすすめるつもりだ。

 

一番下の二段は、とても段差が大きい。土の斜面が崩れやすいので、表面を石で抑えてやるようなことが必要かも知れない。

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崩れやすい斜面となってしまうかも知れない下の二段

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石で斜面を抑えるようなことは今までもやってきているので、今回もそういうことになるかも知れない。


手間をかけて変わったことをやって、しかも使いにくくしているようだが、私としては水の節約を優先しているだけなので、日ごろやっていることを素直に反映できたかなと思っている。

 

 

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午後から雨が止んだ。今庭では紫の花が多いので、庭のテーブルの切り花も紫ばかりだ。妻は今年になって、切り花(大抵飼い犬のキナやテテが走り回ってなぎ倒した花だ)は、家の中より外に置いた方が良いことに気づいたのだそうだ。外にあると、人と虫の両方が利用できる。

 

 

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週末の午前を家族で庭で過ごす(白いアヤメなど)

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白いアヤメでいいのかな?

 

朝ごはんの時、いつも家族で、今日はそれぞれ何をやる予定かな、という会話をする。もう世間ではオープンしたサービスも結構あるが、妻の職場は当面再開されないだろうし、子ども達は夏休み前はオンライン通学だけを選択した。私はもともと在宅の人だ。この3か月家族でずっと一緒にいるが、忙しく、楽しくやれている。この夏を大事に過ごしたい。

 

フキの最後の収穫をまだやれてなかったね、という話になって、食後家族4人一緒に外に出て、畑から下へ降りる小径を歩き出したが、私はその小径の入口が、冬の間ぬかるみになっていたことを思い出した。それで、妻と子ども達に下のフキ畑へ行ってもらい、私は小径の入口に階段を作り始めた。

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途中下から見上げたところ。写真ではなぜか石が小さく見える気がする。。。


こんなことの為に、石を掘りだして運び、並べて、汗をかき喜んでいる自分を、子どもみたいだなあと思う。でも妻や子ども達は喜んでくれるし、楽しい労働だから、もっと石を追加して改良したり、別のところでもまた作ったりするだろうと思う。

 

ひと汗流した後で下のフキ畑へ降りると、妻と子ども達は、フキの収穫はとっくに終えて、シャクナゲの周りや(すごく原始的な)花壇の草取りをしていた。

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この花壇の手前にはもっと密に植物を植えてやらないといけないな、と思いながら見ていて、そういえば、ムツコさんからもらった「ジャパニーズ・アイリス」を一つここに植えたのだったと思い出した。一花だけ咲いている。でも白い花だ(トップの写真)。青い花を想像していたので意外だったが、確かにジャーマンアイリスとは大きさも葉や花茎の形も違う。これ以上のことは今は分からないので、当面これは「ムツコさんにもらった白いジャパニーズ・アイリス」だ。(白いアヤメでよいのか、お分かりの方がいらしたら教えてください。)

 

ちなみに、別のところに植えたもう一つは、アヤメらしい青い花だ。

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下のフキ畑から家へ帰る道では、ミソサザイが歌ってくれたり、森の中のサラールの花の周りでバンブルビーが大きな羽音を立てたりした。とても賑やかだった。

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家に戻ると、採ってきたフキやミントの処理をして、そして小さなガーデニング用品をしまう収納庫の設置も終えた。収納庫は、匂いが良くないということで、ミントの葉をしばらく置いて消臭するのだそうだ。

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昨日

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今日(ミントの葉で消臭中)

 

午前中のフキ採りについてきて池で泳いだキナとテテは、午後は気持ちよく昼寝だ。

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メープルの立ち直り・染色スタジオの内装

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庭で倒れたメープルを製材して内装した作業場

 

昨年(2019年)夏の盛りに、庭の二か所でビッグリーフメープルの大木が葉を全て落とした。しかも葉を落とし始めた時点で、それらの樹々は葉を十分に大きく成長させられていなかった。未成熟なままの葉を、夏のうちにもう落としてしまったのだ。

 

2019年の夏は厳しくなかったのだが、春のうちに、確か2か月連続でほとんど全く雨が降らなかった期間があり、地面がとても乾いた状態になった。アーボリストのイェンズの説明によると、春のうちに水を吸い上げることが木にとってとても重要なのだそうだ。夏に水が少ないことは、木の中で既にプログラムされていることなので、ある程度耐えられるのだそうだが。

 

今年の春になり、昨年葉を成熟させられなかったメープルを見守っていたが、案の定、その2本の木は立ち上がりが遅く、頼りなかった。

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5月初旬頃。右側が、昨年夏に葉を落としたメープル。左側は健康なメープル。

 

2か所で、今年メープルの大木が枯れ死し、秋に安全の為倒すことになるのだろうなと覚悟した。

 

しかし、5月末までに、2本の木は随分元気に葉を大きくしてきた。もう、私の目には、健康に問題がある木かどうか、見分けはつかない。この春は雨がよく降ったので、彼らは元気を取り戻したのかも知れないと、希望を持ってきている。

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昨年夏に葉を落とした、もう一か所のメープル。5月下旬の時点で、元気を取り戻したように見える。

 

今回の2本が今後どうなるのかはまだ分からないが、それにしても、今後もメープルの大木が枯れたり倒れたりするのは、避けられないのかも知れない。西海岸で、乾期が長期化し、渇きも激しくなったため、メープルが短命化するという予想が一般的なようだ。

 

過去に倒れたものは大事に利用してきている。最初は、ある日突然倒れたメープルを材料に、ベースメントへ降りる階段を作った。とても美しい色の木材だ。

 

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もう少し掃除をしてから写真を撮るべきだったが。。。今度撮り直して差し替えよう。

 

その次は、隣家の脇にあるメープルの古木を、アーボリストのリスクアセスメントの結果、倒すこととなった。2本の大木だったので、たくさんの木材をそこから作った。チェーンソーで板材にし、家に持ち帰って、テーブルソーで加工した(ジョインターもプレーナーも持っていないので)。

 

その時の木材(およびその後の倒木から出た木材)で、ゲストルームの内装やカウンタートップの作成もしたし、

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妻の染め物の作業場(兼生徒さんのアート制作場)のキャビネットなども作ってきた。

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(これまで自分の工作の写真も撮ってなかったので、やっとこれで記録を残せた。)

 

そして現在、メープルの木材はまだ残っている。まだ、前々から妻に頼まれている、キャビネットの引き出しや扉を作る必要はあるが、今残っている木材で出来るのではないかと思う。

 

今後、できるだけメープルの大木に倒れないで欲しいものだ。もう材木が要らないというだけではない。ビッグリーフメープルの大木が一つなくなると、周辺の風景や環境が変わる。夏の直射日光が地面まで届くようになり、これまでの植物が苦しみ、新しい雑草などが繁茂する。メープルの木に依存している生き物も多いだろう。

 

メープル自身も危機を感じてか、すごい数の自然生えを発生させている。私も、種から出てきたものをポットに移し、将来の為に苗を育てている。でも、これらの苗を使わないで済むのが一番いいなと思っている。

 

 

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ドライブウェイ沿いのその後(日陰のグランドカバー)

米国ミネソタ州のジョージ・フロイドさんの事件がハートブレイキングだ。同国に数年間住み、今でも米国が大好きな者として、正義がなされること、そして恐らく存在する構造問題にもメスが入ることを切に願う。

 

 

さて、草取りをしたら、秋に日陰に植えたグランドカバーの、今の状態が良く見えてきたので、それについて書きたい。

 

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ドライブウェイを登り始める

 

うちに来るには、砂利道からドライブウェイに入って登ってくる必要がある。このドライブウェイに流れる水を追い出すため、道沿いの片側に溝を掘り、土を反対側にところどころ積み上げたので、たくさんのむき出しの斜面と盛り土のベッドが生まれた。

 

最初は、溝の斜面にはうまく苔が生えて土砂崩れ防止が達成されるだろうと、楽観していた。でも、苔が生えるよりも、雑草や樹木が生えるペースの方が早く、「これはグランドカバーを植えないと、毎年何度も草刈りとその後始末をする羽目になる」と判断した。

 

それで、道のりを区切って、区画ごとにグランドカバーを植えた。どれも、それまでの経験で、うまくゆくのではないかなと思える植物ばかりだった。さて、それぞれの植物の定着・カバー状況はどうだろうか。ドライブウェイの下から見てみる。

 

メシダはしっかりグランドをカバーし、先に植えてあったシャクナゲやヘレボアを覆い隠すほどだ。夏の間はメシダのカバー、そして冬はメシダが消えて常緑のシャクナゲやヘレボアが現れる、という風になってくれたのだろうか?

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道の反対側では、ワイルドゼラニウムは定着はしたように見える。でも、一つ一つの植物はとても小さい。細かく株分けして、この辺りにはとても小さなかけらのようなものを植えたから、これでも十分期待どおりだ。

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ワイルドジンジャーの区画は、まだまだこれから。定着までに、少し水もやった方がいいかも知れない。定着したら、渇きにも強いはずだ。

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イングリシュ・プリムローズの区画は、順調。植物も大きくなり、また数も増えてきている。小さな自然生えもちらほらと見られる。

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ソードファーンの区画と、サラールの区画は、もともと生えていたのをそのまま残せた場所だ。

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ドロニカムを使った区画も、随分グランドカバーが進んでいる。

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ヘレボアの花壇まで上がってきた区画では、色合いに変化をつける為、ブルネラ(奥)とオーブリエッタ(手前)を植えた。順調な育ちぶりだと思う。

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さらに上には、再びワイルドジンジャー(奥)とワイルドゼラニウム(手前)だ。この辺りは、大きめの苗を植えたので、グランドカバーも下の方より進んでいる。

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これらの日陰好きの植物が、夏を生き残り、来年しっかりとしたグランドカバーになってくれるのか、楽しみだ。

 

ボニーさんが親子でいらしたとき、「車から見える風景の移り変わりがストーリーみたいだね」とおっしゃって下さった。自分達以外にも楽しんで下さる方がいるようだ。

 

 

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ガーデンの香り

うちのガーデンの香りの記憶は、どうしてもハーブっぽいものが中心だ。ワイルドジンジャーを掘り起こしたときの香りとか、ビーバームを触った後に漂う香りとか、キャットミントやチャイブの傍らを通った時の香りとか。。。

 

ハーブの香りは素晴らしいし、私はそれ以上何の疑問も持っていなかったが、妻はそれだけでは不満だったようで、昨年ナーサリーでスターゲイザーリリーを二株買ってきた。私が鉢植えにしたのが、一つは妻の染め物の工房に、もう一つはデッキに置かれて、夏の結構長い間、デッキに寝そべっている時に私にもとても良い甘い香りを経験させてくれた。その時以来、私にも、香りのよい花を植えたいなという気持ちが芽生えた。

 

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去年より大きな株になったスターゲイザーリリーを覗くテテ。今日は、今年初めて、木陰で寝そべるのが心地よい暑い日になった。

 

スターゲイザーリリーも良いけれど、冷たい土が好きなこの植物は、木陰ではない家の反対側には置けないだろう。向こうにはライラックとかロウバイはあるのだが、鹿にやられて今あるのはまだうまくいっていないし、それにあれらは外で過ごす季節の花では無い。

 

鹿が来る庭とはいえ、やっぱりバラがあると素晴らしいのかなあ、と思い始めた時に、ブログを書いていることが幸いして、バラについて何も知らない私がお二人の方からヒントをもらえた。まつこさんには、地元のバラの原種を使うことに気づかせていただいたし、いたおさんからは、鹿のあまり入って来ない小さなパティオに植えるバラの選び方についてアドバイスいただけた。私はフェースブックすらほぼ使ったことが無くて、オンラインで仕事や用事以外の会話をしたことがこれまで殆ど無かったので、有難くて新鮮だ(なんだかこの度定年退職したような感想?)。

 

地元の野生のバラについては、まずは今あるものに、今日初めて水をやってみたりした。もう少し家の近くで、どこかの花壇の中にもスペースを作ろうと思う。ほのかだが、良い香りだ。そうそう、papricaさんからは、この野生のバラの栽培経験談を教えていただいたのだった。

 

パティオ(?)については、改めて考えるといろいろな可能性がありそうだなと思えてきた。鉢植えのバラだけでなくて、地植えも可能な気もするし、出口にアーバーを設置するようなことだって考えられるかも知れないなと思い始めた。

 

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いつ行動に移せるやらではあるが、折角だから香りだってもっと楽しめるようにしたいものだ。

 

 

ところで、うちの庭のあちこちにあるネイティブのハニーサックルは、「ジャパニーズ・ハニーサックル」とも呼ばれるスイカズラのようには良い香りがしない(ほぼ無臭)。期待したので、少し残念。でもとてもきれいだ。

 

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もう一つ、ハーブの話で思い出したけれど、私は、ハーブの収穫と切り花作りは苦手のようだ。妻が好きなので、自然に仕事の分担が成立したということなのかも知れない。今日はスペアミントが干してあったし、外のあちこちのテーブルに、お客さん用だったりバンブルビー用だったりの切り花がいつもいろいろ置いてある。気持ちよく身の回りをいつも整えてくれて、有難いことだ。

 

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5月下旬の庭の花

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タマフジウツギ(オレンジボール)

 

カナダの西海岸にあるうちでも、ようやく訪問客がいくらか戻ってきた。今週は隣人がやってきたり、食べ物を届けに友人がやってきたりしたし、洋服のお直しを持ち込んできた人が何人かいた。

 

妻は自分や家族以外の洋服のお直しを、頼まれれば出来る範囲でやってきただけだが、初対面の方が人づてに聞いてやってくる。他にあまり引き受ける人がいないのだろう。そのうちの一つは、娘さんのプロムドレスのお直しだった。マギル大学に行く予定の娘さんを連れてやって来たが、聞くとプロムが開催されるか、また開催されるとしたらどんな形で開かれるのか、まだ決まっていないそうだ。大学も、9月からオンライン講座の形で始まるのだが、それでは残念なので、一年間入学を遅らせるそうだ。

 

来週から学校も再開するが、うちの子ども達は、夏前の残り1か月は引き続き家からオンライン参加だ。次女は学校へ行くと友達をすぐハグしてしまうと自分で言うし、長女は1週間に1回、しかも5人グループで教室に入るだけでは、再開した学校にあまり魅力を感じないようだ。

 

私はここのところ投資しているバイオ企業の四半期報告や学会発表(皆バーチャル学会だ)が多かったので、終日机に向かう日もあった。今月、長期にわたり自分としては大きなリスクを取ってじっと待ち続けた心不全関連の開発薬が成功をおさめ、安堵脱力しているところだが、我慢してその他の報告や発表にも目を通し、それを受けた投資配分の調整なんかは手を抜かないようにやれたと思う。

 

 

さて、今の時期の庭では、引き続きシャクナゲとモミジが主役だろう。思えば、シャクナゲは桜と一緒に4月から庭を彩り始め、そして今まだ咲き始めたばかりのものもいくつもある。新しいのでは今年咲かなかったのも多かったが、年々よくなるだろう。マウンテンローレル(カルミア)も含めれば、まだまだ開花期間はある。2か月以上庭を華やかにしてくれる、しかも割と手がかからない有難い植物だ。

 

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ちょうど今日咲き始めたシャクナゲ

 

でもここでは、シャクナゲの様に春のイメージの花ではなくて、私の中で春から初夏への移り変わりの時期の花と思っている花の方に焦点を当てたい。

 

この移り変わりの時期に、うちの庭で昆虫の活動の中心となっている植物の一つがタマフジウツギ(オレンジボール)だ。バンブルビーだけをとればコトネアスターの方がはるかに沢山集めているが、オレンジボールにはハチドリ、何種類もの蝶、バンブルビー、その他多種類の昆虫が集まる。とても賑やかだ。

 

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コトネアスター

 

春から初夏の移り変わりの花として、今後大きな存在になって欲しいなと思っているのが、ヤマボウシとカンボク(スノーボール)だ。うちで唯一のヤマボウシも、古い方のカンボクも、鹿の食害など恵まれない幼少期を経ているが、今後の成長に期待している。

 

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ヤマボウシ

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スノーボール

 

いくつかの宿根草も、春から初夏への移り変わりと私の中では結びついている。

 

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ワイルドゼラニウム

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コロンバイン(オダマキ)

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アイリス

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ヤマヤグルマギク(あまりおすすめしません)

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何か分からない野草

 

一方で、私の中では初夏と結びついている花でも、既に咲いてきているものもある。これらが、上の移り変わりの花たちより本当に開花期が遅いかは必ずしも分からないが、初夏にも咲き続けている花たちだとは思う。写真を掲載しておくが、夏になってから再度取り上げたい。

 

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スローバッグで庭仕事を手早く済ませる

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うちでは、アーボリストさんに毎年のように何かしらの仕事をしてもらっている。年によっては、家の周りの大木の健康診断だけだ。別の年には、枯れた木や枝を安全に地面に落としてもらったり、家の周りで大木に登って剪定をしてもらったりする。

 

うちではアーボリストさんは二人から三人のチームで仕事をするが、リーダーの仕事は、木に登ったり切ったりの仕事より、状況診断とロープの設置・取り回しが中心になることが多いようだ。

 

そして、ロープの設置では、写真のようなスローバッグ(throw bag)が活躍する。細いロープが繋げられたスローバッグを、手で投げることもあるし、高い枝を狙う場合はパチンコで飛ばす。狙い通りの場所に細いロープがかかると、太いロープを結び付けて引っ張り上げる。

 

 

このスローバッグを自分の庭仕事に使うことを、なぜこれまで思いつかなかったのだろう。

 

うちでは、若い木を鹿柵から卒業させる為に、上に向かって成長させようとする。でも陽当たりが悪い場合が多いので、枝は細くひょろ長いことも多く、頼りなさげに下がってくる。1年か2年、上に向かうように支えてやることが必要になるが、この作業が結構難航したり、時間がかかったり、新たに高い杭の設置を必要としたりしがちなのだ。

 

今年は、この作業が短時間で片付いた。長女と、「今年もやらなきゃね」、とセイヨウカンボクの木の下で話したとき、「そういえばアーボリストさんが、あの上に投げるバッグを忘れて行ったよね」、という会話になったのだ。

 

その場でスローバッグを持ってきて、試しに上へ投げ始めた。狙った枝にかけるのは一度では成功しない。思い通りの方角に、木の枝が高いところにしかない場合はなおさらだ。でも、夕方試しに投げ始めてから、夕食の時間前には、今年課題だった二つの若木の枝の引っ張り上げ固定作業が終わってしまった。

 

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今までなぜ思いつかなかったのかという間抜けな話ではある。でも、ちょっとした工夫で仕事があっという間に終わった嬉しい出来事だった。今あるスローバッグはアーボリストさんに返すとして、妻に一つ作ってもらおう。

 

 

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庭のハーブの収穫、クレマティス・アーマンディの剪定

今日の日曜日は、久しぶりに家族揃ってお休みにしている。

 

私にとってはたまったデスクワークを片づける日になっているが、次女なんかは読みたかった絵本を次々と読んで楽しんでいる様だ。

 

妻は、シカゴに住んでいたころの太極拳の先生が2か月前からズームでもレッスンをしているので、今日はそれに参加したり、テレビでドキュメンタリーなんかを見ている。妻がシカゴに住んでいた頃は、学校やアート活動の外では、ドッグパークと太極拳のレッスンは日常の大きな部分だったので、ズームのレッスンから当時のことが色々と思い出されて懐かしいようだ。

 

長女はパソコンで何かやっている様子だったが、外でパソコンに向かう私から見えるところへ写真を撮りに出てきたりしたので、友達とスナップチャットなのだろう。

 

 

今日はのんびりした風景だが、普段は妻と長女のよく働くことには感心する。そこまで休みなくよくやるものだと思う。次女も、それに影響されて今年だんだん働き者になってきているように私には見える。

 

昨日は、いつの間にかいろんな庭の春のハーブが干してあった。ものによっては、もうタイミングとして遅いくらいだったらしい。セージ、レモンバームやミントなんかは昔から収穫していたが、セルフヒール(ウツボグサ)が干されているのを見たのは初めてだ。

 

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私が言ったことも覚えていて、スギナも採っておいてくれてある。桑の葉、柿の葉、ラズベリーの葉なんかは、植物の成長を重視して今年は見送りだ。

 

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ハーブと言えば、セージをチャイブ、クルミやガーリックとペストにしたものを、初めて食べた。鶏肉とペストのスパゲティは、驚くほど美味しかった。セージの摂り過ぎには気を付ける必要があるらしいので、いつも食べ続ける訳にはゆかないようだが、セージが大量に手に入る方には、騙されたと思ってでも作って食べていただくのをお勧めする。

 

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セージのペストのスパゲティ

 

気が付かないうちに、デッキのクレマティス・アーマンディも剪定してくれていた。花が終ったら剪定しないとなあと思いつつも、手が回らないからとあきらめていた。すっきりさせてくれていて、感動した。毎日毎日、本当によく働く。

 

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トマトの苗を植える

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10日程前にもカボチャの苗などを買いに行ったフィッシャーファームに、今日はトマトの苗を買いに行った。暑い期間が短いこの地では、暖かくなり次第温室で育てておいた苗を植えてやらないと、これらの夏野菜の露地栽培は難しい。うちのような陽当たりの悪い場所ではなおさらだ。うちには温室は無いし、温室の設置を真剣に考えるのはもうしばらく先だ。

 

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今日も気持の良い場所だ。ご家族で温室にフォーカスしているこのファームでは、ハンギングバスケットと野菜の苗に絞ったビジネスをしている。

 

ご家族みなさんフレンドリーだが、ご主人のスタンレーさんは特にお話し好きなようで、いろいろ野菜の栽培や地元の業界について教えて下さる。長い間、大手ガーデンセンターに卸していたが、利益が薄くて取引条件が厳しいので、ファームでの消費者への直販に切り替えたところで、口コミでお客さんが増えてきているそうだ。消費者直販向きの方々に見える。

 

今日は、前回からポットで大きくしておいて下さった予約のトマトと冬瓜を受け取った。もう夜の最低気温も10度以上になってきたから、帰ってすぐ植えられる。温室で預かっておいてくださって、助かった。それから、ディル、レタス、リークの苗も良さそうだったのでいただいた。

 

なぜ5月までお店を開かないのかと聞くと、カナダの人達は5月になってから植える野菜にしか興味を持たないからだそうだ。トマト、ズッキーニ、インゲンといったものだ。寒いうちに苗を畑に植えるものはアジアの野菜が中心になり、あまり売れないので商売にならないと。中国系でトリニダードトバゴ出身のスタンレーさんはそう説明してくれた。

 

でも、自分たちの為にはアジアの野菜の苗を温室で育てていて、春先から身近な人とシェアするそうだ。来年は、うちもそれに入れてくださいとお願いした。うちでは路地に直接種蒔きをするのだが、温室で育てた苗も混ぜた方が春のうちから収穫が出来る。

 

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野菜畑にトマトを植えた後、陽当たりを改善する為、プラムの枝を一部落とした。今年のトマト栽培は、陽当たり限定のうちの畑で本当にトマトが出来るかの実験だ。今年できなければ、このプラムの木を全て諦めることも考えようかなと思う。この木はパフォーマンスが悪いし、もう2本のプラムの木で、家族に十分な収穫が期待できるからだ。

 

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いくつかのトマトについては、野菜畑ではなくて、もう少し陽当たりが良いかも知れないロックガーデンにポットで置いてみた。ここでは、陽当たりだけでなくて、鹿にやられないかも見守ることになる。

 

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家の西側をネイティブプランツガーデンにする

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出来てきたガーデンの入口

 

家の西側は、もともと野生の植物が茂り放題だった。雑然としていたが、美しい素材が盛りだくさんだったので、ガーデンにする作業は2年ほどかけて少しづつ進めていた。

 

侵略者の大きなイングリシュ・ホリーを取り除いたり、

ダグラスファーの大木の下枝を刈ったり、

デザインを決めて歩道を作ったり、

2本の赤いモミジを植えたり、

低木の大胆な剪定を進めたり、

枯木、枯枝を片づけたり、

岩を一部露出させたり、

水をやるためのホースを設置したり。

 

それでも、まだどこか雑然とした風景から抜け出せなかった。

 

ここのところ、妻と娘たちがガーデン作業を沢山手伝ってくれている。そして、勢いにのって、この場所の草取りと掃除を一気にやってくれた。そうしたら、この場所の隠れた美しさが分かりやすくなり、やっとガーデンと呼べるものになった。作業前と作業後の変化に驚かされた。

 

ここは、90%以上カナダ西海岸固有の植物で占められている、ネイティブプランツ・ガーデンだ。派手なものは無いが、結構個々の植物をとりあげてもきれいだ。ネイティブプランツばかりが良いと思っているわけでは無いが、こういう場所があると、気後変動やその年の天気に敏感でいられる。

 

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入口の植物(右)は、インディアン・プラム。岩を這うサラールは、土が限られているからか背が低い。岩の上は、オーシャンスプレー。

 

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手前の植物がヌッカローズ、中距離がハックルベリー、その向こうの道の両側はオーシャンスプレー。足元は全部サラール。

 

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ヌッカローズは、ちょうど咲き始めたのもある。

 

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野菜畑に至る出口では、ハニーサックルがハックルべリーから垂れている。

 

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ハニーサックルは、もうすぐもう少し開く。

 

出口の横には大きなショウキウツギがあり、もうすぐ花が開き始めるころだ。

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ネイティブプランツガーデンの下の方には、サラールの広いカバーの中、昨秋モミジも2本植えた。

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さて、ここまではポジティブなことばかり書いたが、ネイティブプランツガーデンには問題もある。グランドカバーの主力であるサラールに、あちこちで異変が起こっているのだ。うちで起こっているだけでは無い。気候変動の影響だと言われている。

 

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焼けたようなサラールの葉。

 

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スノーベリーの侵入を受けるサラールの茂み。渇きにも強いスノーベリーもネイティブプラントではあるけれども、一般にサラールのように愛されている植物では無い。

 

サラールは広い面積にわたるため、水をやって守ってやるようなことは出来ない。条件の厳しいところで後退してゆくのは避けられないかも知れないので、その後をどうするか、考えて行きたい。

 

ネイティブプランツガーデンの中で一か所、まとまってサラールが苦しんでいる場所があるので、そこでは、桜を植えてやることを考えている。桜であれば、根を下ろすまで、根元に1年か2年水をやるだけだし、根付いた後は渇きにも強い。周辺を日差しから守ってもくれるだろう。

 

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うちでは6月の花であるサラールだが、散歩中にはもう華やかに咲いているものも見かける。シャクナゲやツツジの親戚であるサラールの花は、満天星ツツジに似ている。

 

 

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