メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

今年も目が届かないラズベリー畑、流れ沿いの階段に石を追加、次女の誕生日

先週ピーターのところで、ラズベリーの花がたくさん咲いていたので、うちのも確認しに行かなくてはと思っていた。やっと見に行くと、うちのはまだ蕾の状態だった。これは、品種によっても違うし、うちは陽当たりが悪いので何でも大抵遅い。

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すぐに気づいたのは、結構枯れているケインが多いことだ。

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うちのラズベリー畑は、湿気がすごく高いかならなあ。。。

扉の外はすぐ池だし、

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周りは温帯雨林環境だし。畑の中では、じとっと湿気を感じる。

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その上雑草がラズベリーの株たちをとり囲み、草取りのため根元に手を入れると、すごい湿気だ。

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草取りして、枯れかけたケインや株を取り除いたら、大分空きスペースができた。

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枯れた直接の原因の病気や虫害については今後調べるとして、今からこの風通しの良い状態を収穫まで保ちたい。品種を味だけで選んだ(トゥラミーンという名前だ)のも、病気(虫害?)に影響しているかも知れない。

 

来年はもう少し早めに世話が出来るかな。

 

 

ラズベリー畑での作業中、次女が池やその周辺で犬達を遊ばせている。池から下へ降りる階段を、私もついて歩いたが、歩くというより、途中でホップしないと次の飛び石に移れない。それで、森で石を掘り起こして、いくつか追加した。大分歩きやすくなったが、まだもう少しだな。

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今日は次女の誕生日でもある。ケーシー、手作りのマフィンをありがとう!

 

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手掴みの草刈り、ウズラや蝶の住処を再建する

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庭の芝生も通路の雑草も、背丈が高いのは、私は気にならない方だが、放置しすぎると、芝生が花壇にどんどん侵入するし、通路も機能しなくなるから、最低限の草刈りはする。あまり放置しておくと、イネ、アザミやスティンギングネトルといった草が固くなり、草刈り機で刈れなくなるという事情もある。

 

深まった緑の中、機械で草刈りを始めようとしたが、今は草がとても柔らかくて、コンポストの山に入れたいという欲が出る。とても質が高い堆肥の材料に見えるのだ。それで、出来る範囲で手掴みの草刈りもした。

 

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ぷっくりした柔らかい草

 

 手掴みの草取りには良いところがいろいろある。

 

機械刈りだと刈ってしまう、本当は残したい植物もキープできる。

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動物も近くで一緒に過ごしてくれる。ミソサザイが長いこと近くで、あちこちにとまっては歌ってくれた。

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テテも近くでくつろいで過ごした。

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コンポストパイルも一気に大きくなった(手前)。今日加えた材料の質が高そうだから、このパイルもここで積み終わりにして、来年3月の畑での使用をめざそうかと考え始めた。 

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ところで、昨年までと違うのは、今年から、イネの居場所も積極的に守ってやろうという発想に変えたことだ。これまで、もともとイネがびっしり生えていたエリアの多くを、3つの池、ラズベリー畑、フキ畑、果樹園、歩道や小川に変えてきた。その上、去年まで目の敵のように草刈りまでしたので、イネの量は随分減ってしまった。でも、イネの茂みは、ウズラや蝶などに住処を提供するそうだ。今年からは、イネを残すし、これまでに随分イネを後退させてしまったエリアでも、刈らないことでイネが再び茂みを形成するか見守ることにした。 

 

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ここなどは、背の高いイネがほとんど無くなってしまっているが、草刈りを止めるとどうなるか観察したい。

 

 

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ドライブウェイの向こうをガーデンにする。それから赤いシャクナゲ

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ドライブウェイを上がると正面に見えてくる場所

 

ドライブウェイの向こう側が、やっとガーデンと呼べるものになったと、この週末に家族で意見が一致した。まだ植物が未熟なので、そうガーデンらしく見えないが、年々、植物の成長と共に良くなってゆくと思う。まずは、結構嬉しい。

 

もともと沢山の小さなバルサムモミの木が密に生える、きれいな森でも庭でも無い、見栄えの悪い雑木地だった。どうしても訪問客の目に入ってしまう場所なので、何とかしたいなと感じてはいたが、広くてどう手を付けて良いか分からなかった。

 

それでも、数年前から何とかしようと努力を向け始めた。構想は無かったが、まずは、視界を遮る背の低いバルサムモミ達を取り去った。そうしているうち、大きなバルサムモミが次々と自然死を迎える波が到来し(直接にはカミキリムシの幼虫によるものだが、気候変動の為と言われる)、いくつもの大木も取り除かれた。残った大木の下枝も処理したので、すっかりと見通しがある場所になった。

 

その時点で、地形や植物の在処に合わせて、廃材や丸太、そして石を並べ、ガーデンの形や歩く道筋はこんなところかな、という構造を定義した。今それらはそのまま大して変わりなく並んでいる。

 

形が決まったら、やっと安心して植物を植え始めることが出来た。モミジ・カエデとシャクナゲを中心に植え込んだ。その他の花木も、桜、木蓮、ベニスモモを植えた。また、一番上の明るいところには数本の果樹を植えた。これらに、昨年の夏しっかり水をやって、定着させた。

 

去年の秋には、花壇に宿根草と球根を沢山入れ込んだ。ドライブウェイの溝の中には、グランドカバーを植えこんだ(ワイルドゼラニウムとワイルドジンジャーが中心)。

 

今年、予定より遅れて、今月になってから草取りにかかり、また時間のある範囲で花壇にバークマルチも入れた。予定通りネイティブの低木をほぼ全て残したので、ベッドによってはほとんどがネイティブプラントで埋まっている。

 

これらの成果として、家族で、これはもうガーデンだねと同意した。長女と次女はこの春何日間も手伝ってくれたので、皆で一緒にスタートを喜ぶことが出来たと思う。次女は、一番大きな、ダグラスファーの大木を含むベッドの草取りとバークマルチを担当し、達成を感じてくれたと思う。長女は、作業の後、夕食の時にガーデニングが好きだと言ってくれた。

 

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上から見たところ

 

今後が楽しみだ。

 

 

ところで、このガーデンにも一つあるが、今ちょうどそろって咲いている赤いシャクナゲが、庭のあちこちでこの季節のフォーカルポイントになっている。家の前のはもともとあったし、私が植えたのにも、いくつかこの品種が混じっていた。相変わらず、私はまだシャクナゲのことを何も知らない。この品種は、外でもよく見かけるのと同じだと思う。とても華やかだ。

 

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ピーターの畑、ハーブの収穫始め、忙しい収穫

4、5日前に見たものだが、忘れないうちにメモしておきたい。ピーターとナンの菜園では、マリゴールドを植えて野菜の区分けをしていたのが可愛らしかった。真似してみようかなと思った。

 

それから、木のへらに書いたラベルもとても可愛らしい。これも、長女に頼んで作ってもらおうかな。

 

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さて、ハーブのベッドでは、セージとオレガノが過密になり過ぎたので、カットバックするために今年初めての収穫をした。

 

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セージは、今年は乾かして使うだけでなく、ネギ、ガーリックやクルミと一緒にペストにもするそうだ。

 

散歩の帰りには、レモンバームも今年初めての収穫をした。こちらは、少しサラダにも入れたりするが、まとめて収穫したものは、お茶として使うために乾かす。

 

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レモンバームのお茶は一年中飲んでいる。 大抵ラベージの種を乾かしたものを混ぜる。とても良い風味が加わる。

 

今日のように、採取したばかりのレモンバームだと、何もブレンドしないでお茶を淹れても、甘くてとても美味しい。

 

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先日、一年草野菜も春の収穫を増やすつもりだと書いた。来年から試みるつもりだが、春は、宿根草野菜、山菜、ハーブの収穫だけでも忙しい。妻が沢山やってくれるが、毎日何か収穫しているように思う。それを処理して料理するのもまた忙しい。

 

今日は、収穫が追い付いていなかったチャイブを採ってきたようだ。花が咲き始めてしまっているが、全部根元で切って、その後で花茎を取り除いているようだ。花茎は外で活けて、バンブルビーの食べ物にするのだそうだ。

 

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チャイブは餃子で大量消費、ワケギはグラタンで大量消費を繰り返している。全く飽きない。

 

チャイブだけでなく、長女が夕方フキも収穫してきた。夕食の後処理して、妻が保存食用の佃煮にするようだ。毎日忙しい。

 

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コトネアスター、クインスとヤマボウシの花

今年も、コトネアスターにバンブルビーがわんさかと集まる時期が近付いているようだ。まだ花が咲いてもいないのに、バンブルビーが蕾に口を突っ込んでこじ開けているように見える。庭中に他にいくらでも花があるのにだ。

 

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うちのバンブルビーは、大抵選り好みせず、幅広い植物を訪れる。とはいえ、好きな花はあるようで、女王が冬眠から出てくる3月には、早咲きの桜とフキの花に沢山集まる。4、5月も引き続きあらゆる花でバンブルビーを見かけるが、その中で、沢山集まるのはハックルベリーと馬酔木のようだ。また今年は、クラブアップルとアジュガが同時に咲いている場所にも、集まっている様子を見かけた。

 

それでも、基本的にはバンブルビーはえり好みが少ないようで、どこにでも訪れるし、集まっている場合も、怖くて近寄れないほどのものでは無い。

 

しかし、5月の下旬頃のコトネアスターへの集中は特別だ。近づくのが怖くて木の下の草取りも出来ない状況になる。ハックルベリーの花に似ていることも関係あるのだろうか。

 

 

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バンブルビーが押しかける前、今のうちに急いで木の下の草取りをした。すると、コトネアスターの実からの自然生えが、思ったより沢山あることに気づいた。昨年初めて、自然生えの苗が大きくなったものを隣の花壇でいくつか見つけたので、秋に移植した。昔から起こっていた自然生えにそれまで気づかなかったのだろうと想像する。

 

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秋に移植した苗の一つ

 

コトネアスターは、うちではとても元気だが枝が次々と枯れるので、剪定も欠かせないし、植物の成長する形をなかなかコントロール出来なくて、所定の位置に収まってはもらえない。それでも、バンブルビーの大好物だし、赤い実が綺麗なので、自然生えの苗でまだ増やすつもりだ。

 

しかし、赤い実を鳥が運んで森で広がることを心配する人もいるようだ。私が見ている限り、コトネアスターにそこまで力強く侵入するだけの力は無さそうだ。でも、森林に隣接する住人の責任として、注意を払いたい。

 

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成長したコトネアスター

 

 

先日クインス(マルメロ、セイヨウカリン)の木に初めて沢山の蕾が付いていることに気づいたので、咲くタイミングを確認するつもりだった。少し忘れていたら、花はしぼみ始めていた。花は綺麗と聞くが、開花期間は短いようだ。

 

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うちの家族は、皆クインスのジェリーが大好きだ。子ども達も、スーパーで買ってくる各種のジャムと比べて、クインスジェリーの方が好きという。ローストした豚肉なんかにもすごくよく合う。順調に成長しているようなので、沢山実るようになるのが楽しみだ。

 

 

先日、うちのヤマボウシの木が、これまで恵まれない経緯をたどってきたことについて書いたが、今年は初めて広範に蕾をつけ、咲きつつある様子だ。

 

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ヤマボウシは、ハナミズキと比べると、そう多くは植えられていない様子だが、町の近くで美しく大きく育った木が道路からよく見えるところに一本ある。開花時期にそこを通るたびに、いつも感嘆している。うちの木も、大きくなる軌道に載って欲しいものだ。

 

 

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うちのロックガーデン(石にまつわる記憶)

うちの家を彼自身と彼の家族の住まいとして建てた大工のクラークさんは、イギリスからの移民だったが、その後仕事の都合でイギリスに帰った(それで私と妻がその後この家を買うことにもなった)。しかし現在は再びカナダに戻ってきていて、一昨年ふらっとうちを訪れた。その時庭で懐かしがったのが、向かいの山から出た石を積んで作った石垣だった。

 

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石って、運ぶのにも積んだり置いたりするのにも、自分や家族の苦労を伴うし、置いた石の上では子どもが遊ぶし、また崩れて積み直したりもするし、思い出がたくさん重なるものだ。

 

クラークさんの石垣をスタート地点にして、この場所では私も石にたくさんの時間と労力を使ってきた。

 

まず、引越してきてから3、4年経った頃、家の勝手口からドライブウェイに至る通路や下のガレージに降りる階段沿いで、芝生(と苔と雑草)を剥がしては、敷石を少しづつ置き始めた。少し敷石を買って置き、次に庭のあちこちで見つかった平らな石を並べ、ということを繰り返しているうちに、石畳っぽくなった。

 

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その後何年間かの間に、思い立っては庭や森のあちこちで石を集めて一輪車で運び込んだ。運んできた石で、石畳の周辺や石垣の上の段に、ガーデンベッドや石段を一つづつ作った。通路やガーデンテーブルの下には、砂利も敷いた。

 

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一人でやった石の作業が多かったが、長女が手伝った作業も多かった。ちょうど今日、お昼ご飯中の妻と長女の会話を聞いていたら面白かった。妻が長女に、「最近はガーデニングが好きになったんだよね」と聞いたところ、長女は、「草取りとか植えるのとかは昔から好きだったよ。石を運ぶのが大変だっただけ」と答えていた。



そういえば、どのくらいの大きさと量の石があれば「ロックガーデン」と呼べるのだろう。

 

ごつごつしたもっと大きな石がもっと一杯突き出ていないと、ロックガーデンとは言えないと感じる人もいるかも知れない。でも、私にとって、ここは二つの理由からロックガーデンだ。

 

まず、このガーデンと家が乗っかっている等高線に沿って伸びる細い平地は、山の斜面に岩が突き出て成り立っているものだ。うちの家のベースメントでは、山側の壁と床のコンクリートから、大きな岩が突き出ている。外に出ても、この平地を支える位置に岩が露出しているところが多い。

 

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うちの裏では、こういった岩の上に薄い土が載って、今のガーデンエリアになっているのだ。掘れば、岩とダグラスファーの根に突き当たる。環境的にも、ウエストコーストの岩場の植物に合ったガーデンエリアなのだ(それ以外の種類の植物が一杯植えてあるが)。

 

そして、ここが「ロックガーデン」だと思っているもう一つの理由は、私の主観ではここは石を運び込んで作ったガーデンだからだ。私の頭の中には、クレーンで巨大な石を運び込んだ以上に石の思い出があるのだと思う。

 

 

さて、ここのガーデンエリアの思い出がやや石に偏っているとは言え、環境に合った植物を探すための努力も、私なりにしてきた。だから、植物にも愛着がある。今年2年目か3年目で、それなりの成功が見えてきた植物も多い。いくつか紹介したい。

 

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エルサレムセージは、初夏の黄色い花も可愛らしいが、それよりも、その後ずっと放置されて枯れた花が、翌年まで花壇を面白くする。ドライフラワーとしてフラワーアレンジにも使える。地中海東岸の植物ということで、このガーデンに合っているのではないかとの(僅かな滞在経験と思い込みからの)肌感覚があったのだが、気温の低さが心配だった。植えてみると、おそらく現地でよりは成長が相当ゆっくりだろうと思われるし、小さくまとまっている気はするが、それなりに立派な株になってきたし、健康そうだ。根元にたくさんこぼれ種から生えてきていることにも、今年初めて気が付いた(去年までは、フォックスグローブだと思って抜いていた)。

 

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ロシアンセージは夏の終わりまで青(花)と白(茎)のコントラストを提供してくれて美しいし、期待通り乾燥にはすごく強いようだ。しかし、うちはいくらか山を登ったところでもあり、彼らにとっては寒い様だ。冬の間に枝が枯れてしまうようで、春は地面に近いところからやり直しになる。こぼれ種からもしっかり生えてくるし、それがちゃんと生き残るのだが、やはり成長がものすごくスローだ。

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この写真で見ても、2年目のものと、今年出た一年めのもので、大きさの差がすごく小さい。乾燥にとても強く、夏の終わりの貴重な青色なので、我慢して何年か待ってみるつもりだ。ある程度の株に育ってゆくと良いと思う。

 

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ヤグルマギクは、今丁度咲いている。春にはきれいなのだが、夏には消失してどこにあったか私には分からなくなってしまう。元南ヨーロッパの山岳植物らしいが、これは大変な植物。一旦生えると完全には抜けなくて必ず復活するし、大きな株になるし、種でどんどん増える。ロックガーデンでは岩の隙間に深く根を伸ばし、岩を動かさないと抜けないこともままある。そろそろ退治に本腰を入れないと、大きな勢力になってしまいそうだ。

 

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いま丁度きれいなアリウム。増やす予定だ。

 

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左は、ここでもネイティブプラントであるパーリー・エバーラスティング(ヤマハハコ)。カリフラワーのような白い花を夏に咲かせる。とても強くて、どんどん地下茎で広がろうとする。環境にも合っていて、他とは違うテクスチャーや色彩を与えてくれる植物だ。

右は、アガスターシェ。秋に至るまで力強く咲いてバンブルビーにも食料を提供してくれる、ありがたい植物だ。2年目に花が咲いて枯れてしまう場合も、さらに次の年に復活する場合もあるように見える。たまに自然生えするので、ここのところ花壇の中で数が増えも減りもしない感じだ。もっと増やしてやりたい。

 

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ローズカンピオンは、ロックガーデンの環境にも合っているし、ピンクの花がきれいでもあるのだが、鹿が咲いたばかりの花を全部食べるときもあり、少し悩ましい植物だ。

 

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やはり、一番乾いた厳しい環境のスポットでは、セダムが頼りになる(それ以外の場所にもたくさん広がっている)。写真の種類の他、地元の岩場によく生えているネイティブのものも植えてある。

 

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イベリスは、犬のテテ(9か月)の休憩場所になり、すっかりとダメージを受けてしまった。

 

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オーブリエッタとシバザクラ

 

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ハーブ類は、皆テテの寝場所になりベキベキに折れた。セージ、ラベンダー、ウィンターセボリー、タイム、チャイブ、オレガノ、スイートマジョラムその他。

 

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トカゲやヘビも住処にしてくれている。

 

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ヤロー(セイヨウノコギリソウ)も渇きに強く元気だ。

 

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鹿の食害に耐えられず、離れた場所から家の前に避難してきた植物達。これらは、鹿さえいなければロックガーデンの環境にぴったりだったと思われる。左からトーチリリー、グローブアザミ、マーケットで買ったローズカンピオンの親戚のオレンジの花、シーホリー(エリンジウム)、ナデシコ。

 

その他、高さを出すために低木もいくつか入れてある。土が薄くて掘れなかったので、盛り土を石で支えてその中に植えるか、壺の中に植えてある(鹿が届かないようにする意味もある)。写真のタマフジウツギ (orange ball butterfly bush) とローズオブシャロンはいずれもこれまで渇きに耐えて良く咲いている。壺のノリウツギは、地面から切り離されているので別だが、夏の終わりに至るまでガーデンを華やかにしてくれている。

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うちの庭は今のところ春に咲く植物が中心だが、ロックガーデンでは6月からの開花が中心だ。

 

 

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森の綺麗な時期、家の周りで開花のネイティブプラント、枝の山積みコンポスト

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水際のメシダ

 

緑の美しい5月に雨が降ると、家の周りの森が一年中で一番きれいになる。いつもの馴染みの植物が、とてもフレッシュに見える。

 

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メイデンヘアファーン

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バニラリーフ

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ソードファーン

 

この日は、犬のキナ(5歳)とテテ(9か月)が、子グマを木の上に追い立ててしまい、慌てて呼び寄せて家に急ぎ帰った。母グマを怒らせることが一番危ない。姿は見当たらなかったが。

 

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ところで、家の周りには、今の時期に開花しているネイティブプラントがいくつもある。

 

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サンザシは、今田舎道の道路際でたくさん咲いている。日の当たるところのものは、うちの(上の写真)よりも華やかだ。

 

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ソロモンズシール。今年は、珍しく花に鹿の被害が無かった。何度か、妻が鹿対策用スプレーをかけたからだと思う。これもバンブルビーを引き付ける。

 

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バニラリーフ。葉より上に一本ずつ出ているのが花だ。バニラリーフは根茎で広がり、一帯をカバーしていることが多い。

 

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スティンギングネトル。もう今の時期は食用としないものらしい。

 

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ハニーサックル。これはイングリシュ・ホリーを登った。イングリシュ・ホリーは森の侵略者ではあるが、花は結構綺麗で、バンブルビーはこれも大好きだ。

 

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もうすぐ咲き始めそうなロサ・ヌトカーナ(Nootka rose)。この辺りに生えるバラの原種。まつこさんのバラの原種についてのブログを読んで、これをうちの花壇に植えてみようと思った。うちでは園芸用のバラは軒並み鹿にやられてしまうが、この原種だけは鹿の被害が少なくて、毎年花を咲かせる。自然生えの苗はあちこちにある。

 

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アービュータスの花。イチゴノキの親戚だが、もっと大木になる。常緑樹だが、今は葉が入れ替わる時期でもある。

 

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ネイティブのブラックベリー。道路際に生えているヒマラヤン・ブラックベリーと違い、小さな実しかつけないが、味は比べ物にならないくらい良い。



ネイティブプラントの話で思い出したが、お隣の土地の池の脇に、伐採した木の枝を積み上げた山がある。その山は、この4年間くらいで随分腐朽が進んだようで、苔むしたり、草や低木が山の上に育ってきたりしている。

 

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山の上に生えたひときわ目立つ開花中の植物は、ネイティブプラントのレッド・エルダーベリーだ。秋には赤い実がよく目立つ。

 

池の側だから腐朽スピードが速いのだろうが、それでも、こうして山積みコンポストがうまくいっているのを見ると安心材料になる。自分のところでも、湿地に枝の山を積み上げてコンポスト待ちをしている。山火事対策のため、可燃物を出来るだけ早く処理するには燃やしてしまうのが手っ取り早いし、昨年はそれも沢山実施したが、今年は燃やす量を抑えて山積みコンポスト処理を増やすようにした。燃やす処理は好きではないからだ。

 

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ヒラタケ(オイスターマッシュルーム)

散歩の途中にヒラタケが出ていたので、

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家に帰って確認すると、やはり家の裏でも出ていた。

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ここのヒラタケは、アルダーの枯れ木に生えたものだけを採っていれば、他のキノコと間違えない。

 

去年の秋には出なかったので、春はどうかなと思っていたが、3月、4月は雨のほとんど降らない乾いた月になった。そして、5月になってここのところよく降ったので、やっと出てきたようだ。

 

バターでソテーにしていただいた。

 

 

今年は、ワラビを冷凍保存せずに、水に浸して冷蔵庫にいれてあるものを、春のうちにどんどん食べている。大きな冷凍庫を注文したのだが、注文がとても多くて、届くのに2か月かかるというからだ(今月末になるらしい)。フキを佃煮にして冷凍保存しているので、今はスペースが無い。

 

妻と長女が作ってくれるワラビを使ったスパゲティがとても美味しい。バターと醤油の味付けがとても良く合う。

 

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今夜食べたワラビ、ワケギ(うちで栽培したもの)、アボガド、ルッコラ(これもうちの)、ベーコンのスパゲティ。

 

 

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フランソワーズのうちで明るい色彩に浸る

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今日は花束やちょっとした日本料理を持って、親しい友人の家々へお見舞いしに、カウチンバレーの北から南までぐるりと回った。訪問した人たちの態度も、随分明るくオープンなものに変わってきた。

 

訪れた先の一つのフランソワーズは、妻のとても親しい友人だ(私も彼女が好きだ)。クレーアート作品などを作るが、前から彼女の作品の明るい色彩が好きだった。

 

ご自宅には、クレーの作品以外も含めて、いろいろと置いてある。

 

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作品だけでなくて、家の中全体に明るい色彩とクリエイティブな空気が満ちているように感じた。

 

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良い休息日だったな。

 

 

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一年草野菜の、春の収穫

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夕暮れ後の野菜畑

 

今日は、野菜の春植えを終える為、予定していた苗を買いに出かけた。フィッシャー・ファームは、初めて行ったが、素敵な環境で、売り場も整然としていて、また接客してくださるのが、とてもフレンドリーで顧客対応を楽しんでいる感じのご家族だった。

 

カボチャとサヤエンドウは持ち帰って今日すぐに植えたが、トマトと冬瓜は、うちではまだ夜の温度が摂氏10度を切るだろうからと、来週まで予約扱いで預かっておいてくださるそうだ。ありがたいサービスだ(まだポットの大きさに比べ苗が小さかったから可能だったということがあるが)。

 

これで、トマトと冬瓜を5月の下旬に植えたら、ここの春植えは一旦完了する。それで、上の写真の風景を見ながら、うちの一年草野菜の春の収穫物が、本当に少ないなと改めて思った。ほとんど種の直播きをした訳だが、そこから既に収穫を始めたのは、昨年夏撒きして今年の春になって初めて芽が出た小松菜くらいだ。あと同じようにこぼれ種から出てきたケールも他に先行して育って来てはいるが、これは収穫は6月からだろう。その他の直播き野菜は、すべて6月以降の収穫だろう。

 

一方で、買ってきた苗でスタートさせたレタスやカラシナなんかは、もう収穫してはサラダにしている。来年は、寒さに強い野菜の、早春の苗からのスタートを増やそうと思う。スイスチャードなんかも対象になるのだろうか。なお、うちでも、苗床用の温室は設置場所の見当をつけてはいるのだが、必ず必要なものだとは思っていないので、もうしばらく考えたいと思っている。

 

秋にスタートさせて春に収穫する野菜もうまくゆくものを見つけたいと思う。菜の花、ケール、ソラマメなど、今年の秋まきから試してみたいものだ。

 

うちでは、宿根草野菜で春の収穫が既に忙しい(それから山菜もある)が、年々慣れるので、来年からは一年草野菜だってもっと春の収穫が出来るようにしたいと思う。

 

なお、鹿柵の外の野菜畑も、葉ネギの移植予定地を除き、ほぼ春植えを終えた。あちらは、フェンネルとカモミールを除くと宿根草野菜が中心だから、こちらの野菜畑とはまた全く色彩が違う。

 

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日なたでは季節が終りつつあるドロニクム。犬のテテ(9か月)があちこちで沢山まとめてなぎ倒すので、家の中はいつも切り花が一杯になる。

 

 

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