昨年(2019年)夏の盛りに、庭の二か所でビッグリーフメープルの大木が葉を全て落とした。しかも葉を落とし始めた時点で、それらの樹々は葉を十分に大きく成長させられていなかった。未成熟なままの葉を、夏のうちにもう落としてしまったのだ。
2019年の夏は厳しくなかったのだが、春のうちに、確か2か月連続でほとんど全く雨が降らなかった期間があり、地面がとても乾いた状態になった。アーボリストのイェンズの説明によると、春のうちに水を吸い上げることが木にとってとても重要なのだそうだ。夏に水が少ないことは、木の中で既にプログラムされていることなので、ある程度耐えられるのだそうだが。
今年の春になり、昨年葉を成熟させられなかったメープルを見守っていたが、案の定、その2本の木は立ち上がりが遅く、頼りなかった。
2か所で、今年メープルの大木が枯れ死し、秋に安全の為倒すことになるのだろうなと覚悟した。
しかし、5月末までに、2本の木は随分元気に葉を大きくしてきた。もう、私の目には、健康に問題がある木かどうか、見分けはつかない。この春は雨がよく降ったので、彼らは元気を取り戻したのかも知れないと、希望を持ってきている。
今回の2本が今後どうなるのかはまだ分からないが、それにしても、今後もメープルの大木が枯れたり倒れたりするのは、避けられないのかも知れない。西海岸で、乾期が長期化し、渇きも激しくなったため、メープルが短命化するという予想が一般的なようだ。
過去に倒れたものは大事に利用してきている。最初は、ある日突然倒れたメープルを材料に、ベースメントへ降りる階段を作った。とても美しい色の木材だ。
その次は、隣家の脇にあるメープルの古木を、アーボリストのリスクアセスメントの結果、倒すこととなった。2本の大木だったので、たくさんの木材をそこから作った。チェーンソーで板材にし、家に持ち帰って、テーブルソーで加工した(ジョインターもプレーナーも持っていないので)。
その時の木材(およびその後の倒木から出た木材)で、ゲストルームの内装やカウンタートップの作成もしたし、
妻の染め物の作業場(兼生徒さんのアート制作場)のキャビネットなども作ってきた。
(これまで自分の工作の写真も撮ってなかったので、やっとこれで記録を残せた。)
そして現在、メープルの木材はまだ残っている。まだ、前々から妻に頼まれている、キャビネットの引き出しや扉を作る必要はあるが、今残っている木材で出来るのではないかと思う。
今後、できるだけメープルの大木に倒れないで欲しいものだ。もう材木が要らないというだけではない。ビッグリーフメープルの大木が一つなくなると、周辺の風景や環境が変わる。夏の直射日光が地面まで届くようになり、これまでの植物が苦しみ、新しい雑草などが繁茂する。メープルの木に依存している生き物も多いだろう。
メープル自身も危機を感じてか、すごい数の自然生えを発生させている。私も、種から出てきたものをポットに移し、将来の為に苗を育てている。でも、これらの苗を使わないで済むのが一番いいなと思っている。
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