スローバッグで庭仕事を手早く済ませる
うちでは、アーボリストさんに毎年のように何かしらの仕事をしてもらっている。年によっては、家の周りの大木の健康診断だけだ。別の年には、枯れた木や枝を安全に地面に落としてもらったり、家の周りで大木に登って剪定をしてもらったりする。
うちではアーボリストさんは二人から三人のチームで仕事をするが、リーダーの仕事は、木に登ったり切ったりの仕事より、状況診断とロープの設置・取り回しが中心になることが多いようだ。
そして、ロープの設置では、写真のようなスローバッグ(throw bag)が活躍する。細いロープが繋げられたスローバッグを、手で投げることもあるし、高い枝を狙う場合はパチンコで飛ばす。狙い通りの場所に細いロープがかかると、太いロープを結び付けて引っ張り上げる。
このスローバッグを自分の庭仕事に使うことを、なぜこれまで思いつかなかったのだろう。
うちでは、若い木を鹿柵から卒業させる為に、上に向かって成長させようとする。でも陽当たりが悪い場合が多いので、枝は細くひょろ長いことも多く、頼りなさげに下がってくる。1年か2年、上に向かうように支えてやることが必要になるが、この作業が結構難航したり、時間がかかったり、新たに高い杭の設置を必要としたりしがちなのだ。
今年は、この作業が短時間で片付いた。長女と、「今年もやらなきゃね」、とセイヨウカンボクの木の下で話したとき、「そういえばアーボリストさんが、あの上に投げるバッグを忘れて行ったよね」、という会話になったのだ。
その場でスローバッグを持ってきて、試しに上へ投げ始めた。狙った枝にかけるのは一度では成功しない。思い通りの方角に、木の枝が高いところにしかない場合はなおさらだ。でも、夕方試しに投げ始めてから、夕食の時間前には、今年課題だった二つの若木の枝の引っ張り上げ固定作業が終わってしまった。
今までなぜ思いつかなかったのかという間抜けな話ではある。でも、ちょっとした工夫で仕事があっという間に終わった嬉しい出来事だった。今あるスローバッグはアーボリストさんに返すとして、妻に一つ作ってもらおう。
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