メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、自家用有機農業やバンクーバー島での田舎生活など。

サマーガーデン

うちの7月のガーデンの主要メンバーのいくつかだけ駆け足で紹介。

 

カナダ西海岸の7月は乾期の厳しさが本格化して、状態の良い草花が減ってくる月。とくに、うちのように、出来るだけ水遣りを減らそうとしているガーデンではそれが顕著だ。付け加えるに、うちのサマーガーデンは家が建っている岩棚とその周辺に限定しているという事情もあり、夏にガーデンを瑞々しく保つのは難しい。

 

ちなみに8月は渇きがもっと厳しくなる。

 

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前回の投稿でも紹介したばかりのビーバーム(モナルダ)

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赤いクロコスミア

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左にアスター、シャスタデイジー、セダム、右にローズカンピョン、黄色いヤロー、アガスターシェ

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アガスターシェ

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花びらが落ちても楽しいエルサレムセージ

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パーリー・エバーラスティング(ヤマハハコ)

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大木を登って大きく育って欲しいツルアジサイ

 

もうすぐ、2種類のノリウツギが順番に咲いてくることになる。

 

 

ビーバーム

ビーバーム(モナルダとかベルガモットとも呼ばれるみたい。日本語ではタイマツバナ)を干すのは例年8月だったけど、今年は進行が早いから今日妻がもう干していた。

 

干したビーバームは、ハーブティーに色と良い香りを添えるし、ドライフラワーは装飾に使う(クリスマスリースとか)。

 

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7月中旬、既に渇いた森

カナダ西海岸では引き続き私の過去十年の記憶には無い夏風景になっている。6月半ばから一度も雨が無くて、7月末までの予報でも雨の気配無し。森の中も、陽の当たるところのイネ科の草は乾ききった。これは私の知る普通の7月中旬の風景では無い。

 

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雨を心待ちしている。

 

家へ戻ると木陰で涼しく一旦ほっとする。

 

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でも、家の周りの陽の当るところは砂埃が上がる渇き具合だし、森の下草も近づくと陽が差す乾きやすい場所では茶色く焼けた葉が沢山目に入る。これも普通の7月中旬の風景では無いと思う。

 

 

プラム、ベリー数種

先日も書いたのだが、クマが味をしめてうちに食べ物探しにやって来るようになるのを避けるのはとても大切だ。人を恐れなくなったクマは、州の係官に射殺されることになりかねない。

 

昨年はプラムが熟すのを待ったら、完熟直前にクマに食べられた。朝見に行ったら、全てプラムが木から消えて、大きな枝が何本も折られていた。それで、今年はまだ緑がかった黄色のうちに全部収穫した(完熟になると、黄色に一部赤を帯びる)。

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一部はプラム酒にする予定。あとは家の中で熟させて、生食かな。

 

ちょうど今はラズベリーの収穫時期でもある。昨年ラズベリーパッチの半分以上が病気で枯れ、今年は場所を移して新しいラズベリーの畝をいくつも育成中。そんな事情で、収穫は去年までのパッチの生き残りの株からするだけ。生食とアイスクリームやヨーグルトのトッピングですぐ終わってしまう。味はとてもいいけどね。

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去年は何度か収穫して瓶詰めのジェリーやジュースにしたオレゴングレープだけど、今年はどうかな。先日の熱波とそれ以来続く厳しい乾きで、成熟する前にベリーがしぼんできている。そこら中に生えているので、場所によってはしぼんでいないかも知れないから、探してみて、いくらか収穫するかも。クランベリーに似たこれの味がうちではとても好評なのだ。

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最後に、もしふぉざりんさんがこれ読んだら、下の写真のエルダーベリーっぽい(と思う)の、イギリスで利用するエルダーベリーに似ているか、調べる価値が有りそうか教えて下さらないかなあ。随分実も小さいので、イギリスのものとは多分違うのだろうな。

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畑を宿根草野菜にシフトする

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太陽が高く上がる6、7月のお昼頃だけ全体に陽が差す家の裏の畑

 

うちの畑で最近やっていることを書いてみる。話があちこち飛びそうだがご容赦を。

 

森に囲まれたうちの畑で上手くゆくこと、そして難しいことが、試行錯誤の年月を通じてやっと分かってきた。

 

まず、トマト、キュウリ、カボチャやインゲンなどの夏野菜の栽培は難しすぎるので止めることにした。5月を過ぎるくらいまでは畑に陽が差さないので、日陰環境が大好きなスラッグやうどんこ病菌(?)が夏到来前に大活躍し、夏野菜の苗を弱めたり消失させたりする。良質なものが外で買えるし、トマトなど物々交換で入手したりもするから、家で栽培するモチベーションがさほど上がらなかったこともある。

一年草野菜でうまくゆくのは、カブ、スイスチャードやごぼうなど、日陰環境でも問題が少ないもの。こういったのは今後も栽培を続けるつもり。

 

太陽だけではなくて、水も大事な考慮点だ。カナダ西海岸の乾いた夏は厳しくなる一方で、日々の水やりが欠かせない。

そんな夏の乾きが厳しい気候で頼りになるのは、例えば充実した根茎を地中に張ったり球根を形成したりして、それらを活かして雨の多い春のうちに一気に生産してくれる宿根草野菜だ。ネギ類、フキ、アスパラガスやルバーブは、早いうちに成長してくれて、夏の乾きに苦しんだとしても翌春には元気に戻って来てくれる。夏になってから収穫するような宿根草野菜も栽培している(ラベージ、ラズベリー、ルッコラ、フェンネルなど)が、これらもやっぱり結構渇きに強い植物だ。

 

それから、動物に食べられにくい野菜を選ぶのも大事。ストロベリーは柵を作ってもどこからか入ってくる兎に食べられてしまうが、背の高いラズベリーであれば大丈夫。そして柵の外のガーデンでは、鹿に食べられないことがすごく大事で、ネギ類、ニンニクやハーブ類なんかが中心になる。

 

そんなことで、今は日陰や渇きに強く、動物に食べられにくい宿根草野菜が畑のほとんどを占めるようになりつつある。そして、この選択は、実はスーパーで買えない日本の野菜を自家栽培したいという希望にも沿っているのだ。

 

実際に栽培しているものを見ながらもう少し説明を。

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中央のアスパラガスは、うちの陽当たりでも問題無い様だ。今年からいくらか収穫を始めた。春の芽吹きの頃スラッグに要注意だ。

一年草野菜でも、ごぼう(右)は日陰にも渇きにも強く、野生化しているくらいだから、栽培しやすい。ところでごぼうはスーパーで買えない日本の野菜の一つでもある。その他に買えない野菜には太ネギ、ニラ、フキ、ヤマイモ、里芋、ミョウガ、タケノコ、レンコンなんかがあるかな。ネギ類、ニラ、フキは自家栽培している。

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うちの日陰がちな畑でも育ちやすい一年草野菜はごぼう以外ではカブや、、、

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スイスチャードなど

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宿根草野菜で面積を多く割いている一つはフキ(右)。もうすぐ地上部は渇きで枯れてしまうが、それでも毎春元気に出てきて生産してくれる。

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たくさん植えてあるもう一つの宿根草野菜はネギ類。ネギ類やニンニクは鹿に食べられないので柵の外の畑であちこち栽培している。

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ラベージも簡単に育つ宿根草野菜の一つ。炒め物、サラダやカレーに入れて使う他、乾かした種はお茶にすると香ばしくて美味しい。

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ラズベリー(右)もたくさん植えてあって、今年は多くがまだ一年目。左のブドウは生食用を植えてあるが、うちの日照量で実をつけてくれるかはまだ分からない。


ところで、うちの畑、もう宿根草野菜中心でゆくと決めたから、今までもそう畑らしい景観じゃなかったけど、これからもっと鬱蒼としてゆくことになると思う。果樹も大きくなるから一層日陰も増えるしね。種蒔きをする必要がほとんどなくなるから、耕したりきれいな土肌にしておく必要があるのは限られた一年草野菜の一角だけになるかな。

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ここの畑の中に植わっている果樹は梨、西洋梨、プラム3種、イチジク3種、りんご。

 

鬱蒼とすると言っても、歩き道は機械で草刈りするけどね。夏の渇きが激しいカナダ西海岸に住んでいると、畑の中も外も、植物が茂っていた方が保湿力が高いと実感する。バンブルビーが巣を作りやすい場所も確保できる。

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畑の困りものの兎やスラッグが隠れられるのはマイナスだけれども、それらの天敵のカエル、ウズラ、ロビンやフクロウも住んでくれる。

 

最後に、畑のそこかしこに花を植えるのは続けている。畑にホースで水をやったり、草取りをしているときなど、バンブルビーやハミングバードなどの羽音が聞こえてくるのが気持ちを明るくしてくれるからだ。食べ物を作るといっても、売ってお金を得る為では無くて自家用だから、やっぱり作業が楽しくないと続けられないものね。

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畑からの帰り道にも、実はりんご、富有柿、イチジク、マルベリーなどの果樹が植わっていて、だんだんこの道も鬱蒼としてくるかなあと期待している。

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気候変動

子ども達を泉で泳がせながら考えるのは、この地に来てから最大の変化のこと。温帯雨林に理想の場所を見つけたと思ったが、5年前から突然の熱波と日照り。今年は地元で摂氏44度を観測。苦しむ木々や下草が痛々しい。二百近い木を植え、森や水と共存して畑や庭を造ってきたが、住み続けられるのか。気候変動の猛威の中うろたえる。

 

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お化けスギナの海

ここのスギナは背丈が腰まで届くような大きさだ。森の湿気の多い地面を一面覆ったりすることもあり、夏にはそれがびっくりするくらい美しかったりします。

 

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ところで、森の植物では、林縁のオーシャンスプレーは今花が褪せてきたところ。園芸用に使われないのは花の期間が短いからかな。

 

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これは庭に生えているオーシャンスプレー。もっと花が鮮やかなうちに写真を撮り損ねた。

 

最後に、多分これまでアービュータスの木の、幹の皮がはがれた写真を掲載したことが無かったと思うので、写真を撮ったついでに。西海岸沿岸部の常緑広葉樹で、樹形も美しいですし、赤い実もきれいです。また一部皮がむけた幹にも特徴があります。

ところで、この木に今病気が蔓延していて、うちの辺りでも春の間葉が焼けて痛々しいです。

 

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