メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

カマスとその他の球根の植え替え

うちでは、カマス(カマシア)を食べ物として栽培し始めた。栗とポテトの中間のような味でとても美味しいと聞いたのと、うちの木漏れ日の環境で簡単に育ち、よく増えるからだ。水をやる必要も無い。また、一年中いつでも食べる分だけ掘り出せるのも魅力だ。サツマイモやサトイモを育てるにはここは寒すぎるし、ゆり根は鹿がいて育てられない。また、ジャガイモは、地元産の良いものがいつも店に山積みなので、うちで栽培して保存しておく意欲が湧きにくい。

 

実際に収穫して食べ始めるのは2年以上先だろうと思う。一番初めに、3つの専用ベッドにカマスを植えた。今日は、昨年秋のやり直し3つも含めて、カマスの為に用意したベッド5つに植えこんだ。来年、おそらく最後の2つの大きなベッドにも植えることになると思う。

 

ベッドに植えこむ苗は、そこら中にある。モミジの下に、シャクナゲの下に、馬酔木の下に、また小手鞠の下に、誰が種を運んでくるのだか、たくさん出てくる。これらは、苗としては使えるが、他の植物の根と入り混じって生えているので、収穫用には適さない。

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小手鞠の下に自然生えしたカマスの新芽

 

カマス専用のベッドで育てることにした理由は、掘り出しやすさだけではない。有毒なスイセンの球根の混入を防ぐ意味が大きい。カマスの地上部分が生えている時にだけ収穫するのであれば、間違いは起きにくいと思うのだが、地上部分がなくなっている季節にも収穫できるようにしたかったのだ。

実際に、昨秋、地上部分がなくなっているときに掘り出してカマスのベッドに植え込んだものは、ほとんどスイセンだった。3つのベッドは、その為に今回の植え直しになった。球根だけでは、私も区別が付けられなかった訳だし、実は球根を見せたナーサリーの人も間違えてカマスだと確認した。

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一番初めのカマス専用ベッドを見ても、スイセンが混じっている(左奥)。今後すべてのカマスベッドで、スイセンを注意深く取り除く必要がある。

 

今日植え込んだ5つのベッドには、一つのベッドあたり20~30くらいの苗しか入れられていない。時間があればもっと入れたいが、もしそれが出来なくても、いずれ彼ら自身でびっしりと数を増やしていってくれるだろう。

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取り敢えず、まばらに苗を植えた専用ベッド

 

それから、昨日までに、カマス以外の球根の植え替え作業も進めた。

スノードロップは株分けして、密度が低いところへ植え込んだ。あとは、何年間か放置して観察するだけだろうか。

スノードロップの近くでは、二つの花壇をクロッカスに充て、セダムやタイムが地を這う中に、来年からクロッカスが出てくるようにした。

それから、病気のヘレボアを掘り起こして空いた場所の一部には、スイセンを植えた。初めてスイセン専用に充てた場所になった。私の場合、球根植物は決まった場所を専用にしておかないと、夏に地上部が無くなったときに植わっていたものを忘れ、秋に別のものを植えてしまいがちだ。

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病気のヘレボアを掘り起こした後、スイセンやブルネラを植えた。