掘り起こしておいたカマスの球根を、さすがにもう地面に入れなくてはいけない。今使用中の三つのカマス用ベッドは既に結構な量の球根が入っているし、夏の間に種もたくさん落ちたはずだ。そこで、予定しているあと五つのうち、新たに三つのベッドを使えるようにして、球根を植え入れた。
二つのベッドはヘレボアガーデンの下に、もう一つはゴボウ畑の近くに作った。
球根を植える前に、耕すことを予定していたが、時間切れでもあり、そのまま球根を入れた。ネイティブの土に球根が届くよう、深めに埋めた。
カマスを一度も食べないうちに、これで六つの専用ベッドを設置して植え付けたことになる。もう二つのベッドの予定も決まっている。人づてで聞いた話で、これは旨いに違いないと確信してしまったこともあるが、カマスは何といっても綺麗だし、ネイティブの昆虫との相性が良いし、また乾きを全く問題にしない。食べたいという一心だけに突き動かされている訳でもなくて、もともといつか増やしたいと思っていたのだ。