満開のイングリシュ・プリムローズ
少し前まで、家へ上がってくるドライブウェイで、大雨のたびに水が川の様に流れ、砂利が削られるのが悩みだった。そこで、3年前だったと思うが、ドライブウェイの片側に大きな溝を掘り、水が道から排除されるようにした。そのときに出てきた土を、道の反対側に積み上げたので、そこを周りの風景にブレンドする花壇にすることにした。
家の周りよりも暗い場所だったので、サクラソウ科の植物を試してみようと思った。どの種類が適しているか分からなかったので、いろいろな種類のサクラソウ科の花の種を撒いた。日本のクリンソウ(Primula japonica)やサクラソウ(Primula sieboldii)の種もその中に含まれていた。そして一年目、二年目、そして今年三年目と、少しづつ芽が出て育ってきたのが、イングリシュ・プリムローズ(primula vulgaris)だった。
まだ大きなエリアに50株程度だろうか、まばらだし、一つ一つも小さな株なのだが、それでも近くで見るときれいに健康そうに咲いている。雑草があまり生えず、苔が繁茂してきているだけなので、あせってグランドカバーを充実させる必要もないだろう。ゆっくりの成長ペースでも問題なさそうだ。今後、自然生えで増えてくれるのか、株分けした方が良いのかは分からないが、ゆっくり様子を見ようと思う。
この花壇と、道の反対側の樹木の足下には、昨年秋までに、他にもいろいろな植物を植えてみた。
他に植えたのは、大きなものから、アカハダメグスリノキ、シャクナゲ、ヘレボア、ブルネラ、ドロニクム、ワイルドジンジャー、スイセン、秋咲クロッカスだ。これに、自然に生えてくるメシダ(lady fern)と苔を残して混ぜている。今から2、3年経った時にどうなっているか楽しみだ。植えたときは想定していなかったが、夏は日陰でも乾くようで、シャクナゲだけは週に2度ほど夏の水やりが必要だった。
道の反対側の溝の向こうには、球根植物を入れた。主にワイルドシクラメンだが、スノードロップとクロッカスも混ぜてみた。そこに、また別の種類のシダ(sword fern)が生えて混ざってくれている。
日陰のガーデ二ングは、物事の進行がゆっくりで静かな気持ちになれる。ここは長女もたくさん手伝ってくれた場所だし、次女もステップストーンを渡ってたくさん遊んだ場所だ。