メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

年始の狂い咲きと山火事に関する雑感

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桜とスノードロップが少し咲いた。プリムローズも少し前から咲いている。

 

今のところ気温的にマイルドな冬だ。この何日かは、特に暖かい。とはいっても、異例なほどとは聞いていないし、これから寒くなってくるとの予報だ。

桜の狂い咲きはこれまでにも何度も見た。いつも同じ木で目立つ。

スノードロップはもともといつも春に先立って咲くし、咲き始めた後雪に埋もれるようなことは珍しくない。例年ヘレボアが咲いた後の2月くらいからだっただろうか。でもこのくらいの先走りは気が付かなかっただけでこれまでも珍しくなかったのかも知れない。バンブルビーも、冬に暖かいと間違って地中から出てくることがあるそうなので、ちょうどその際の食べ物になっているかもしれない。

これからについては、島の山の積雪は春以降の川や湖の水量維持に重要なので、ここからしっかり寒くなってもらいたいものだ。

 

気温についてはそんなことで寒さはこれからに期待だが、雨の量については、12月の終わりから雨期らしくなった。春までしっかりと降り続いてほしいものだ。

春の雨のことを思うと、現在のオーストラリアの状況に思いが至る。オーストラリアの山火事には心を痛めている。かの地では春の段階で異常に乾いていたため、これから夏の真っ盛りという今の段階での渇きは大変なレベルのようだ。気候変動によると思われる気温上昇と渇きに、今年はインド洋ダイポールと呼ばれる現象が拍車をかけ、さらに例年と異なる強風が重なっていると聞く。大変痛ましく気の毒だ。

 

ところで、いろいろな気候モデルのシミュレーションで、カナダ西海岸については、おおむね同じような将来予測が出ているようだ。年間を通しての降雨量は変わらないが、冬の雨がやや増えて、夏はよりドライになる。気温は、全体にやや上昇する、というものだ。山の積雪は減るし、夏の山火事の危険は増すということだ。

カリフォルニアでもオーストラリアでも、火事のシーズンが従来より長期化することが火災を制御不能にしている。2018年のカリフォルニアでは、日照りによる地上の水分減少が秋まで続き、11月の最悪の火事に至った。今シーズンのオーストラリアでは、春からの乾燥で火事シーズンが早期に始まり、夏に突入して制御不能になった。

カナダ西海岸に住む我々としては他人事では無い。まずは、この冬一旦厳しい寒さが訪れてくれることを、そして雨期が例年通り春まで続くことを願っている。

 

山火事の危険とともに暮らすということについて、昔は想像したことも無かった。今だって、それに関して新しいことの発見の連続だ。

 

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