下草3種
この直前の記事で、森の下草について触れたので、この記事では、うちでそこら中に生えている森の下草について簡単に書きたい。
ここはカナダの西沿岸部の温帯多雨林なので、サラール、ソードファーン、そしてオレゴングレープが、3つの最も代表的な森の下草だ。うちの森でもそうなっている。3つとも美しいし、年間を通して緑だ。サラールとオレゴングレープには食べる楽しみもある。
サラールは、シャクナゲやツツジの類縁にあたるそうだが、確かにシャクナゲをその中に植えるとよくブレンドする。それにサラールの花は、満天星ツツジとよく似ている。ベリーはブルーベリーとリンゴの中間のような味で、とても美味しいと思う。ここの野生のベリーの中では、オレゴングレープと並んで遅めの時期に実る(私の記憶では、サーモンベリー、ハックルベリー、ネイティブブラックベリー、サラールの順だ)。
気候変動で、あちこちで苦しんでいるという話を聞き、私も心配をしている。
ソードファーンは、サラールやオレゴングレープよりも、湿り気の多いところを好む。春に、ゼンマイのような芽を出すので、日本人から食べられるのか聞かれたことが何度かある。残念ながら、食べられるという話は聞いたことがない。サラールやオレゴングレープと違い、移植が簡単なので、ガーデンデザインに使いやすい。
オレゴングレープが育つところは、サラールが育つ場所に良く似ているように思うが、以前に、サラールが生えているところよりも、オレゴングレープが生えているところの方が腐葉土が多い場所だと教えてくれた人がいた。その真偽は確認できていない。春の早い時期に黄色い花を咲かせる。ベリーは、梅干しのようにとても酸っぱいが、特徴のある香りがして、ジャムにしたものの美味しさに感心したことがある。