メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

耕作地の拡張

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太陽が木にさえぎられて陽が入らなくなり、9月以降は進展しなくなったトマト


何週間か前、ジョアンのうちに遊びにいってきた妻は、今回もまた、彼女のうちの畑がすごく広かったこと、急に遊びに行ったのに、すぐに畑からいろんな種類の野菜をとってきてサラダのお昼ご飯をふるまってくれたことをうらやましそうに話し、また今回もおみやげにマメやらいろんなカボチャやらを持ち帰ってきた。

うちのメインの野菜畑では、今年もカブ、ビーツ、スイスチャード、小松菜とネギ類ばかり作ってしまった。面積も確かに小さいし、今のところまだ少数品目にまとめている。また、陽当たりが限られるので、トマト、キュウリ、カボチャ、ナスの類や豆にも実験程度にしか手を出していない。

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8月中に十分大きくならなかったカボチャは、9月以降は成長しなかった。気が付けばテテが食べている。

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イチジクも、収穫は夏果だけ。秋果は、成熟しない。気温のせいかもしれないが。

でも、耕作面積もバラエティも、考えようによってはそんなに小さくないし、それに拡大努力中だよと、妻に説明する。

まず、春の収穫も思い出して欲しい。確かに、夏になって友人宅でたくさんの野菜を収穫している様子を見るとうらやましいけれど、うちでは皆がまだ何も収穫していない早春に、鹿柵に囲まれた野菜畑の外でたくさんの収穫をしている。二つの大きなフキの畑では、一生懸命収穫をしないと広がりを防止できないくらいだ。二年目のゴボウの春の収穫だって馬鹿にならない。山菜まで入れれば、ワラビ、キノコやメープルの花も楽しんでいる。

それから、果樹からの収穫がだんだん増えることにも期待して欲しい。今はどの果物も家族ですぐ消費してしまって、ぜんぜん足りないけれど、健康に成長している木がたくさんあって、年々収穫も増えると思う。収穫が増えそうなのは、マルベリー、プラム、イチジク、梨、チェリー、リンゴ、栗の順だろうか。

それから、宿根草の食用植物も成果に少しずつつながり始めたよね。うちは木が茂った斜面だけど、あちこちのちょっとした空地に植えたのが根付いてきている。ラズベリー、ラベージとかルバーブは食べ始めてるし、アスパラガスや分葱(ワケギ)は来年からかな。ニラも拡充できそうだし、今年は鹿に食べられたミョウガだってそのうち軌道に乗るだろうと思ってる。あちこちに散らばったこういうのを足し合わせると、面積だって思ったより大きいよ。それに、植えたわけじゃないけど、そこら中に生えている野生のベリーだって、サラールとハックルベリーを下の子は随分楽しんでいるよね。こういうのも、今どき他の家では残ってないよ。

それから、この冬に拡充する10ほどのカマスのベッドもある。このアスパラガス科の植物、食べている人の話を聞くと、球根は栗とポテトの中間のような味だそうで、うちのみんなも大好きに決まってる。こんなに栽培が簡単で増やしやすいものが、そんなに美味しいなんて、うまい話だ。24時間以上蒸すことだって、うちは薪ストーブを使うから問題ない。

最後に、もう少しましなトマトとカボチャ、それからナス・キュウリ・マメの栽培も、考えてるよ。家の周りが陽当たりが一番いいから、プランターでも栽培できるよう、もう工作のための木材もタダで手に入れた。早生の品種の苗を見つけるつもりだよ。

順番にできることをやるから。

 

カナダに移り住んだ際、それまで大都会でしか生活したことが無かった妻に、田舎暮らしを提案し、受け入れてもらった。都会でなければ成り立ちにくい類の仕事・活動をしてきた彼女は、何年もかけて適応して、田舎でできる仕事を作って軌道に乗せ、本人がハッピーな環境を作ってきてくれた。でもストレスも多くて、庭の花や野菜が最大の癒しのようだ。田舎に連れてきた私としては、何とか責任を果たしたい。

 

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既に作ったカマスベッドの一つ(今年の3月頃)。ベッドの中は、2、3年でびっしりになると思う。

 

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カマスは観賞用にも使う。夏からは地上部が消えてしまうので、花壇では混植を試みている。オレガノは、カマスが咲くころまだ背が低く、混植がうまくいっているように思う。