メープルマウンテンの南から東側にかけては、急斜面で、岩が露出している。そういった環境の中に、いくつものギャリーオークの森が見られる。
ギャリーオークは、樹形が面白いので、葉が落ちている間も楽しい。メープルマウンテンの岩肌のギャリーオークは背が低く、樹々の下に生えているのは苔が中心だ。
目の下のメープルベイの村にも、湖沿いにギャリーオークの森がある。あちらでは、樹々がずっと大きく、下に生えているのは草花が多い。カマスなどの花が咲く時期には、とてもきれいで、観光にも良い。
ギャリーオークの森は、もともとはバンクーバー島の南で主要な生態系の一つだったらしいが、今残されているのは数少ない。私の馴染みがあるのは、上記(メープルマウンテンと、メープルベイの村にある保護区)以外では、マウントツーヘイラムの南斜面とビクトリアの副総督邸だ。
かつては、ギャリーオークの森がダグラスファーの森に混じることで、多様な生物が生存できたということらしい。牧草地や住宅地の開発で、ギャリーオークの森は現在はわずかに残るだけになってしまったということだ。
ギャリーオークの森には、アービュータスの木が混じることも多い。