メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

アービュータスの岩場

以前に、日本からバンクーバー島に旅行者として来たとしたら、温帯雨林のハイキングが私の一番のおすすめだと書いた。温帯雨林にどっぷりと浸るトレイルが多々ある。だが、私の住んでいるカウチンバレーのトレイルだと、島の西側より雨の量が少ないため、トレイル沿いには温帯雨林と違うタイプの森が混じることが多い。いくつかの異なる魅力の森を一度のハイキングで楽しめたりする。有名なものには、ギャリーオークの森がある。メープルマウンテンでも、東南の斜面には素敵なギャリーオークの林があるし、メープルベイの村の近くには、車で行ける保護林もある。

 

昨日のハイキングでは、アービュータスの木が中心の南斜面の岩場を歩いた。アービュータスの林は、ダグラスファー(温帯雨林を構成する代表的な木の一つ)の森の中で、陽当たりが良く、乾いて岩がちで、土が薄い場所によくみられる。

f:id:kinamika:20200121020849j:plainアービュータスは常緑樹で、表皮がはがれて赤緑の枝が曲がりくねり、印象的な樹形を見せる。季節によっては白クリーム色の花や赤い実がきれいだ。明るい岩場では、アービュータスの林が一つの安定した森の形なのだと思う。

ダグラスファーの森が火事で焼けたり伐採されたりすると、最初に陽当たりの良い斜面に出てくるのはアービュータスだ。その後、ダグラスファーやレッドシーダーがその斜面を覆うようになると、アービュータスがその中に埋もれて生えている姿になる。

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アービュータスの岩場には、ギャリーオークの木が混じっていることが多い。

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葉が無い方が落葉樹のギャリーオークで、幹が赤いのがアービュータス。


昨日は、しばらく山を上がったところはまだ雪にしっかりカバーされていたが、家に戻ってくると、もう雪の残りは少ない。

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