メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

鹿に食べられても咲く草花、そしてウズラ

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鹿に新芽が食べられたデイリリー(手前)とアイリス(奥)

 

うちの庭には恒常的に鹿がやってくる。うちの犬のキナ(4歳)とテテ(6か月)は家の中で眠るし、日中も外に出しっ放しにするわけではないので、なおさらだ。

花壇では、鹿に食べられにくいと言われる草花をいろいろ試してきたが、多くは鹿に食べられ続けて、消滅したり、小さくなったきり全く成長しない。その中で鹿に本当に強いと判明したものだけがうちの花壇に生き残ってきている。

鹿に強いものの中でも、毎年一度、最初に新芽が地面まで食べられる植物群がある。一度食べられた後は再度成長し、春から夏に花を付けるに至るのだ。デイリリーは毎年100%の植物が一度地面まで食べられる。アイリスも大半が食べられる。カマスは、何割かが同じように食べられる。その後、カマス、アイリス、デイリリーの順に花を咲かせるのだ。ただし、デイリリーの場合夏にも花だけが大半鹿に食べられる。

 

うちでは、鹿柵で囲うのは、野菜畑の一つとラズベリーパッチ、それに幼い果樹・庭木だけだ。野生動物は、従来通りうちを通り道として使う。山火事で近隣が燃え尽きて、農場として再興する(その時はフェンスが必要になろう)ようなことにならない限り、これからも野生動物がうちを通り道や住処として使えるようにしておきたい。

 

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鹿に食べられたカマスの新芽

 

そんな方針もあってだろう、鹿、クマや様々な野鳥は相変わらずうちを訪れるし、トンボのように最近多くなったように見えるものもある。しかし、思い起こすと、ここ何年かウズラの群れを見かけていない。うちの中で、開けてイネ科の雑草に覆われていた場所を、野菜畑、ラズベリー畑と池に作り替えた。これが、彼らの住処を奪ったかも知れない。生物多様性にプラスになると思ってやったことだが、背の高いイネ科の雑草地を好む動物もいたわけだ。いや、正直にいうと、自分達の食べるものを作りたいという動機も大きかった。申し訳ないことだ。