メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

薪作り作業の開始

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今年の薪作り作業の開始場所

 

来シーズン以降の薪作りの作業を開始した。薪にする木は、既に全部地面に倒れている。一部は既に薪の長さに切ってある。それらを、薪割りする場所に集めることから始めた。

 

これまでの経験から、薪作りの作業には守るべきタイミングがいくつかあることを学んだ。

まず、森の中に倒れている木は、春暖かくなる前に運び出してくるべきだ。暖かくなると、蜂(wasp)が活動を開始する。薪作りの最中に何度も巣の中に踏み込んで、痛い思いをした。

それから、5月くらいまでには、チェーンソーで行う作業は終えるべきだ。6月くらいからは、チェーンソーから発生する火花が周囲に燃え移るのが心配なので、出来るだけ使いたくない。

また、7月くらいまでには、薪割りは済ませ、夏の間に割った薪が乾くようにしたい。

最後に、秋の雨が降り始め、山火事の怖れがなくなったところで薪を家の脇に積むようにしたい。これが、思ったより難しい。昨年は、随分早くに雨が降り始め、途切れるだろうと思っていたらそれが秋まで続いたので、タイミングを逸して、濡れた薪を積むことになってしまった。

 

春は畑の用意、鹿柵設置や草取りもあって忙しいので、蜂が活動を開始する前に作業が進むよう、今作業を始めたのだ。ただ、膨大な作業であり、今一気に薪割りまでやってしまうつもりはない。取りあえず、森の中に転がっている木だけは早めに運び出してしまいたい。

 

作業開始早々、失敗をしてしまった。森から出した丸太が斜面を転がって、アルミニウムの資材小屋に衝突し、扉が使えなくなる程のダメージを与えてしまったのだ。何とか再び使えるように槌で叩いて直すのに時間を取られてしまったし、直ったと言っても扉の働きは悪い。

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前日に観た素晴らしい映画の余韻に浸って、集中できていなかったのが原因だ。丸太が転がり出したときに、すぐ行動を起こせなかった。

作業の開始時早々に何か失敗をして、その後は無事問題なく終えるようなことが私にはよく起こるので、今回もそうなるように今後もっと作業に集中したい。

 

今日現在のステータスは、まず、森から運び出して集める作業が少し進んだところだ。

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先は長い

 

2018年末の記録的な大風による倒木と、2019年の虫害(バルサムモミ中心)・根腐れ菌被害(ダグラスファー)の後なので、とにかく地面にはたくさんの木が転がっている。沼地に倒れたレッドシーダーの残りはガーデンで使うことにしたが、それ以外で3年分程度の薪の材料があるだろう。

もともと、近いうちに薪ストーブから設置済みのプロパンガス暖炉の使用に切り替え、さらにいずれはヒートポンプを設置して電気に移行する構想だった。しかし、これだけ薪の材料が転がっているので、移行は先送りだ。うちでは森を切り開くことはしないので、薪も再生可能エネルギーだ。そしてここの電気は水力発電だ。どちらにも問題はある(薪は買えば本当に再生可能な伐採によるものか分からないし、ここの水力発電についても新しい大型ダム建設のプランは残念だ)が、最悪のエネルギーソースでは無いだろう。

うちでの薪から電気への移行は、上がり続ける薪の値段に対応したものだ(自家調達する薪の量は、今後減るだろうと思っている)。薪の値段は、私がここに引っ越してきてから近いうちに倍くらいになりそうだ。そうすると、一シーズン2000ドルも遠からず見えてくるので、私の推計したプロパンガスの値段(2500ドル程度)との差がもう随分小さくなる。電気だとこれらより年間コストは低い。今後薪を買ってまで燃やすことは無いだろうと思う(これまでも買ったことは少ないが)。

3年分の薪に相当するような量の木が地面に転がっているのは、これまでも無かったし、今後もあって欲しくない。倒れる要因のあった木はあらかた倒れてしまったと思われるので、今後は薪の自家調達は少なくなるだろう。当面2年間は薪を燃やすことで家を暖房するだろうが、腐りにくい丸太は土に接触しないよう積んでおいて、3年目以降は薪ストーブならではの利用に限定して薪を使用するようにしたい。具体的には、停電時の暖房と調理用に、そして家を定期的に乾かすために、また特に寒いときに薪ストーブの力で一気に家を暖めるときに、その他長い時間熱することが必要な食材の調理に、といった使用だ。

 

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腐りにくいダグラスファーの新しい倒木は、3年先の使用だろうか。