メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

ガーデンステップの材料作り(その1)

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家から北側のロックガーデンに上がるステップは、木材を積み上げたものだ。長さが120センチで、幅20センチ、厚み15センチの角材が10本使われている。30年ちょっと前に家を建てたクラークさんは、全てにおいて正しい材料をきちんと使う人だったので、おそらくレッドシーダー材だと思う。レッドシーダー材は、朽ちにくく、雨風にさらされ土に埋もれていても、他の木材よりずっと長持ちする。

そうはいっても、今の木材は、 中が空洞になってきているのが踏んだ感触で良くわかる。そう遠くないうちに、体重で表面が折れて中の空洞に沈むだろう。

建材専門店で聞くと、20センチ×15センチの角材は規格品よりずっと大きいため、カスタムメイドになり、10本で5万円ほどするということだった。それだけするのであれば、庭の湿地で倒れているレッドシーダーから自家調達する意味があると判断し、軽い気持ちで作業を始めた。

 

作業対象は、2018年12月の記録的な大風で倒れ、放置してある2本のレッドシーダーだ。 家からちょうど100メートル離れている為、防火対策の対象ともしておらず、枝も含めてそのままだ。湿地の中に倒れたのだが、幹は水に浸かっていない。

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今回は、現地で製材まではしない。20センチ×15センチで使用する場合、現地での製材イコール現地での最終形の作成になってしまう(二次加工の工程が無い)。つまり、現地製材したら使用場所へ持って行って、長さを合わせて設置するだけだ。私のチェーンソーでの現地製材だと、厚みは正確に10本合わせることはできると思うのだが、幅を合わせるのが難しいし、大抵表面に反りが出るので、角材と角材がぴったり合わない。

そこで、今回の現地作業は丸太の切り出しのみにして、お隣のスミスさんの製材所に運んで角材にしてもらうことにした。

 

簡単に考えていたが、丸太を運ぶのは大変な作業だということがすぐ分かってきた。必要な寸法の角材がぎりぎり取れそうなところから切り出し始めて、だんだんより太いところへ切り進めていった訳だが、120センチでも、想像していたよりずっと重かった。丸太の移動作業は、沼地から、まずは斜面の上の乾いたところへ出すところから始まる。沼の中で丸太を立て、前方へ押し倒し、また立てて押し倒すことの繰り返しで移動するのだが、3本目では重くなりすぎて、私の限界ギリギリだった。

その後、ドーリーに載せて、森の中を家の裏まで運ぶのだが、障害物あり、起伏あり、小さな沼ありで、一本ずつが長い道のりだ。

 

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さらに悪いことに、3本切り出した後で、チェーンソーを壊してしまった。乱暴な扱いをしたからで、私が100パーセント悪かった。前に同じか所を壊したときと比べ、交換が必要な部品の範囲が大きいため、2万円以上の修理代になるだろう。

まだ10本のうち3本を何とか運んだだけのところでこんながっかりすることも起き、疲れてしまった。やる気を取り戻すには少し時間がかかるだろうと予想した。