ファイヤーブレーク作り
2018年の秋からやってきた山火事対策の柱は家から100メートル園内の森の可燃物削減だったが、 それ以外のこともいくつか実施してきている。家の周囲をぐるりと一周するファイアーブレークの設置もその一つだ。
調べてみると、うちの辺りの植生を前提にすると、幅6フィート(180センチ)以上のブレークを設けると延焼防止に何某かの効果が期待できるようだ。家の南から西の方向にはまだブレークが無かったので、秋から作り始め、今月作業を再開した。
このブレーク作り作業は大変つらい。なぜかというと、私の大好きな森の下草を抜き取ることが作業の大きな部分になるからだ。今回、ファイヤーブレークの入り口では心を鬼にして6フィートの幅を確保したものの、先へ進むにつれて気力が萎えた。そうでなくても近年の渇きに苦しんでいるサラールとオレゴングレープを抜くのがどんどんつらくなり、だんだんブレークの幅は狭くなっていった。最後の何分の一かは、もう歩く人の幅とさほど変わらないものになってしまった。それ以上作業を続けるのは、今シーズンはもう精神的に無理だと判断した。
将来、また改めて幅を広くする気持ちになったら、作業を再開するかも知れないが、ファイアーブレークの効果の程だって分からない。このまま、サラールやオレゴングレープを大事にすることを優先するかも知れないなというのが今の気持ちだ。
さて、そんなことで、ファイアーブレークとしては心もとないものになったが、家の南から西のネイティブプラント・ガーデンの中に、いくつかの通り道をつけることはできた。秋にモミジを何本か植えたので、その世話をしやすくなったし、進入したアザミやエニシダの処理もやりやすくなる。サラールやオレゴングレープのケアが必要であれば、その役にも立つ。何よりも、私や妻が植物を見ながら散歩したり、次女が犬と走って遊ぶにはちょうど良い歩道ができた。これはプラスに評価したい。