イングリッシュホーリーの除去
赤い実がなったイングリッシュ・ホーリー(クリスマス・ホーリー)のデコレーションは、クリスマスの伝統であるし、バンクーバー島でも多くの家々やクリスマスイベントの飾りに使われる。庭に木を植えてある家も少なくない。
一方で、森に侵入したイングリッシュ・ホーリーは、もともと森にいたネイティブの植物からすると、本当に手ごわい競争相手だ。イングリッシュ・ホーリーは急速に成長して、もとからいたサラール、オレゴングレープ、シダなどの下草を駆逐して、単一植物のブッシュを形成する。水辺に特に強いようだが、乾いたところでも元気に育つ。地面の下で根から広がる他、鳥に運ばれた種からどんどん新しいのが出てくる。
私はここの森の下草が大好きなので、家の近くでホーリーの若木が生えていると、可能な時は抜いている。しかし、手袋を持っていない時はとげのある葉が触れて痛くて抜けないし、少し大きくなるともう引っ張っても抜けない。時折道具を使って、根元で切ってやるが、それでも翌年にはすぐ高い丈に育つ。家から離れて山の中に入ってもたくさん生えているが、それらはもうお手上げだ。
ホーリーにも魅力が無いわけではなくて、白い花はミツバチに好まれているようだし、赤い実がなる大きな木は妻が大事にしている。ただ、いくらでも出てきて、何もしないとどんどん家の周りでも増える一方だと思うので、3本程度大きくなったのを残して、あとは出来るだけ小さいうちに抜いたり切ったりしている。
同じくヨーロッパから導入されたアイビーは森の侵入者としてすっかり悪者扱いされているが、世間でのホーリーの扱いはまだどっちつかずのようだ。私個人としては、ホーリーは歓迎すべきでない侵入者だと思っている。