東京からここに引っ越してきた2012年に、たくさんの太ったバンブルビー(マルハナバチ)がコトネアスターに群れるのを見て、何てかわいらしい昆虫だろうと思った。
この地では、花粉を媒介する主力はもともとバンブルビーであり、ミツバチは人間が持ち込んだ外来種であることもしばらくしてから知った。
うちのように、バンブルビーの健全な生育数が維持されている生態系に囲まれて住んでいられるのは、カウチンバレーのような田舎でも当たり前ではないこともだんだん分かった。
住み着いてしばらくしてから、庭の花を増やす努力を始めたのも、庭と周辺のバンブルビーの食べ物を増やしてやりたいと思ったことが大きい。植えてきた植物が、バンブルビーの食糧源に貢献している様子は目で見ることができる。春のスタートから今までをとっても、バンブルビーが最も飛来してきていたのは早咲きの桜とフキの花だ。ヘレボアやクロッカスなどなどもしっかり交配されるので、食糧源になっているのだろう。
これから例年果樹も交配されるし、初夏の花までバンブルビーがたくさん来る。ところが盛夏になると、庭からバンブルビーが一時的に消えるようなので、この間どこへ行くのか、解明したいなと思っている。
さて、今現在の庭では、バンブルビーが大きな羽音を立てて止まっては離れを繰り返しているのは、ハックルベリーなどのネイティブプラント中心だ。ほとんど私が植えたものではなくて、自然生えの植物達だ。
ここのハックルベリーは、酸っぱくて味の濃いオレンジ色の実をつける種類だ。木陰の倒れて朽ちた木や、朽ちた切り株から生え、素敵な葉色と樹形なのだが、移植は出来ない。今の時期、よく見るとピンク色の小さな花がたくさん付いている。バンブルビーは、これが大好きだ。
シューティングスターは、 森の中の苔の上に集団を形成しているのをよく見かける。うちでは少ないが、適切な場所に移して世話をしてやれば増やせるのだと思う。
そして、最近咲き始めたばかりなのが、サーモンベリーだ。この花も、バンブルビーの大好物だ。これも初夏に実が成熟するのだったと思うが、小鳥があっという間に全部食べてしまうので、あまり食べられない(それほど美味しいとは思わない)。
以上は、全て自然生えのネイティブプラントだが、園芸用植物の中では、馬酔木(アセビ)が、ハックルベリー並みにバンブルビーを集めている。
これから、いっそう春らしくなるにつれ、花スグリ、オレゴングレープ、カマス、サンザシ、ソロモンズシールといったネイティブプラントが咲いて、バンブルビーを集めるのが恒例だ。 これらのネイティブプラントもほぼ全てが自然生えだが、3本の花スグリだけは私が農業用品店で買ってきたものだ。
バンブルビーは、今の時期にはこれらのネイティブプラント達を最も好むようだが、それでも、果樹を交配することは忘れないようだ。今はプラムが咲いているが、これからチェリー、梨、リンゴ、ラズベリーなどが咲いてくると、これらにも例年いくらかバンブルビーを見かけるし、実際交配される。バンブルビー一匹でもその花粉媒介能力は大変強力なのだそうだ。
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