メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

カナダバンクーバー島へ移り住んで8回目の年末年始

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我々が東京から連れてきた今は亡き2頭のキャトルドッグが、何度も遊んだ池の脇を通った。そこで水しぶきをあげて遊ぶ今の飼い犬であるキナ(4歳)とテテ(5か月)の姿が、ここへ来た当時のキャトルドッグの2頭と重なった。

それで、妻といつの間にか年月が過ぎたねという会話になった。

 

カナダに住むことになったのは、不思議な話だ。私は、自分の仕事や生活の場が日本から北米に移ってきた道を、自分で敷いてきた気がしない。高校生の時に米国のイタリア系家族のところで1年間お世話になったのは、親のお膳立てだった。日本の大学を卒業して日本の会社員になってから、シカゴの大学院に行くことにしたのも、その後でシカゴの企業に就職することにしたのも、妻に背中を押されたからだった。

一方、シカゴでアートスクールの学生になった妻は、水を得た魚のようだった。「私はここで生まれたんだわ」と思ったそうだ。日本へ帰国した後も、妻の北米に戻りたいという気持ちは強く、自分でカナダの永住権を取得し、彼女が家族をここへ連れてきた。ただし、カナダで田舎に住むことになったのは、私の希望だ。妻にとっては、初めての田舎暮らしだった。

 

もちろん、キナとテテにいつまでも元気で長生きして欲しいが、また次のペアにいつか変わるのだろうか、そうなるまで夫婦でここに住んでいたいものだな、という思いが浮かんだ。