メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

Muckの長靴を買い替える

私は物を持たない性質で、自分の簡素なデスクを今見ても、パソコン1台とアレルギー薬しか置いてない。洋服も、ここへ来る前の会社員時代に持っていたもの(ありがたいことにビジネスカジュアルだった)を未だに使っている。妻が直してくれたり、余った布で服を作ってくれることもあり、ここに来てから買った服はレインギアや下着程度だ。将来も相当先まで新しく買う必要が感じられない。大工道具やガーデニング用品はそれなりにあるが、中古で買ったものも多いし、できるだけ一つのものを複数の用途に使いまわす(例えば、チェーンソーとテーブルソーを、ソーミル、ジョインター、プレイナー、ルーターの代わりにも使うよう工夫している)。すぐに引っ越すと言われたって、自分のものは短時間で整理できると思う。

 

それでも持ち物の中で、気に入ったものはある。7年半前に買ったシンプルな手押しの一輪車が、とても強く使いやすくて、タイヤを一度交換して今もフルに活用している。当時60ドル程度だったが、今はその倍近い価格で買っても品質は低い。

 

そして、Muckブランドの長靴を、散歩に、園芸に、土木作業に、ほぼ毎日使っている。軽くて暖かく、グリップも良く、防水性も高く、また足が守られている感覚もあり、とても気に入っている。

過去2回は、母が来た時にプレゼントされた。こちらで滞在中に、私が喜ぶプレゼントがそれだろうと推察したようだった。ありがたく靴の寿命一杯まで使わせてもらった。

そして今回新しいものに買い替えようとして、前回(110ドル)から価格が大幅に上がっていることに気づいた。オンラインショップによるが、140ドルから175ドル程度だ。ただ、過去からの在庫分なのか、サイズと色によっては110ドル程度の値段が付いたものがあった。こういうときに、買い物慣れしている妻は、私には思いもよらない行動をとる。地元の小売店とオンラインショップで私のサイズの安売り品を見つけて、合計4足を買い集めるよう後押ししてくれたのだ。私が好きなものを遠慮なく使い続けられるように配慮してくれた。

一足はすぐ使い始めたが、将来のために同じような靴をあと3足もため込むようなことは初めてだ。私は時折、山火事の可能性を心配して、いつまでここに住めるだろうかとため息をつくことがある。でも、この長靴の購入は、植えた木々が大きくなるまで少なくともあと10年は、いやもっと住むぞという自分への宣言みたいでもあり、元気も出る。

f:id:kinamika:20191220175607j:plain