妻と私は、自分たち家族で食べる物に、もっと関心を傾け、時間を取るように、徐々に変わってゆこうとここ何年か話し続けている。自分のうちで生産・採取する食材も増やしてきているし、昔よりは外で買う食材にも気を使うようになってきている。
その一環で、今年は発酵食品を自家性にいくらか切り替えてゆくことに決めていた。味噌、テンペ、キムチを念頭に置いている。
味噌づくりは、近くに住むシゲキさんのおかげで、無理なくスタートすることが出来た。初めてなので、米麹もいただいてしまった。自分で努力して情報を集める苦労もなしに、ここの気候の下で成功する味噌づくりを教えていただき、初めての味噌の仕込みを実施できた。米麹2キロと大豆2キロを使った。
カビや細菌の発生を防ぐことの重要性を教わったので、熟成中に味噌が空気に触れないように注意を払った。塩ぶたもしたし、抗菌作用のあるホースラディッシュも容器の中に入れておいた。
大豆は数ドルしかかからず、随分コストパフォーマンスが良いものだということも、やってみて初めて分かった。それまで、カナダで大豆を買ったことが無かったのだ。
何年か前に、買っただけでほとんど有効に使えていない麹菌とテンペ菌が冷蔵庫に眠っている。近いうちに使い始めたい。