メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

枝の山積みの検証

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1年半前に積んだ枝の山

今年枯れたり倒したりした木の枝には、焼却処分と山積み堆肥化処分とを併用している。焼却の効果は目に見えるが、山積み堆肥化は本当にうまくゆくのかまだ目で確認できていない。一年半前に、枝を積んでおくと小鳥が喜んでやってくると聞いて、森の中に積んでおいた枝の山があることをふと思い出し、見に行った。

2度の夏を越えた枝の山は、上にのると、枝がボキボキと折れる程度に朽ちてきていた。まだ、足が山の中にずぼっと沈むほどではない。何の枝かは見て分かりにくくなっているが、周辺のメープルとアルダーの枝だと思うから、比較的朽ちやすい部類だと思う。ほぼ全て細い枝の山でもある。

この山は、2度目の夏も、ある程度燃えやすい状態で過ごしたということがいえると思う。来年は3度目の夏になるが、それまでにさらに腐朽がすすめば、勢いよく燃えるようなものでは無くなるのかもしれない。そうすると、ある程度朽ちやすい場所に積んでやると、細い枝の山は二夏か三夏は燃えやすい状態で過ごすが、ダグラスファーやレッドシーダーのような朽ちにくい木でなければ、その後は心配が減り、むしろ保水や土を肥やす効果の方を期待できるといったところだろうか。

 

そして、今年積み上げた山を再度見直した。山の一つは、湿った様子の穴の中に入りこんでいるが、山の半分はレッドシーダーの木の下に入り込んでいて、落ち葉もかぶらず、乾いて見えた。枝のしなりゆえ、地面との接触も限られているようだった。そこで、チェーンソーで山ごと枝を短く切って地面とよく接触するようにし、またシーダーの下に入り込んでいる部分については落ち葉をかぶせておいた。

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チェーンソーで切込み、また落ち葉をかぶせた枝の山

また別の山は、レッドシーダー数本に囲まれた場所に設置してあった。雨期に入ってよくわかったが、シーダーに囲まれているエリアは暗い割に地面の湿り気が極めて少ない。だから植物も生えていないのだ。枝の腐朽は進みそうにない。実際に、この山の一部をたき火に投げ込んでみると、激しく燃焼して、炎を高く上げた。これでは火事の危険を増すばかりで堆肥化のメリットも期待できないので、今日半分は燃やし、半分は別の場所に移して自然の穴の中に山積みした。新しい場所は、メープルに囲まれ、湿り気も新しい有機物(落ち葉)もふんだんで、枝は迅速に朽ちてくれそうだ。地面に押し付けるため、山のトップは太い枝で重しした。

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移動先の新しい堆肥所