冬に燃やす薪は乾いているべきなので、夏の早い段階で薪割りを終えてその後乾かしておく必要がある。別に冬や春のうちにやっていけない理由は無いのだが、いつもぎりぎりまで後回しにされて、暑い夏にやるのが恒例だ。
もうこれ以上遅れるわけにも行かないので、薪割りをする場所に材料を集める作業を再開した。年々、子ども達が大きな役割を果たすようになってくれている。
人件費の割合が高い薪の値段は、年々上がってきた。薪を買って家を暖めると、一冬1500~2000ドルくらいかかると思う。プロパンガス暖炉を燃やすのと、もう違いは随分小さくなっただろう。手間も考えると、今後薪を買ってまで使うことは無いだろうなと思う。
薪はカーボンニュートラルな再生可能エネルギーだという林業サイドからの宣伝がされるが、伐採した場所で木がこれまでと同じように育つかには、疑問が出てきている(気候変動のため)。うちでは、薪の為に木を切ることはしない。
うちにはプロパンガス暖炉もあるし、いずれ水力発電でまかなわれるヒートポンプも入れるつもりだ。だから、大風や病気で倒れた木を、片づけも兼ねて薪にするだけだ。倒れた木はすべて腐るに任せるという選択肢もあるだろうが、家の周辺の森をある程度すっきりさせておくのは火事対策の意味もあるし、それに薪ストーブの魅力も大きい。家が一気に温まるし、ストーブの火で心もあたたまるし、冬の雨期の湿気を家の中から一掃できる。
ここ何年かのバルサムモミやヘムロックの虫害の蔓延と、ダグラスファーの根腐れによる倒木で、今はまだあと2年分くらいの薪が作れる倒木が家の周辺に転がっている。当面は、これらを燃やして家を暖め、もう少し中期的には、プロパンガスや電気とミックスで薪を少量使ってゆくことになるだろう。