去年お隣のスミスさんにいただいたお手製のイングリシュガーデンベンチは、昨夏を通して勝手口を出た石畳の上に置いてあった。外に出て妻や子ども達を待っている間、あるいはガーデン作業の合間に足を上げて日向に寝転がりたいとき、気持ちの良い居場所だった。
今年は、家族で野菜の栽培に力を入れることになり、勝手口の外にも大きなコンテナが並んでしまっている。気が付くと、ガーデンベンチの置き場所は考えていなかった。
スミスさんは、私たち家族がカナダで何とか生活を立ち上げた際にとてつもなくお世話になった方だ。いったい、どれだけ助けていただいただろう。家の周りの倒木を家のリフォームに使う技術を、大変な労力をかけて教えて下さった。その為に、倒産した木工所で開催されたオークションで高品質のテーブルソーを格安で入手し、うちへ運んでセットアップして下さった。雪の日には、溝に落ちた私の車をトラクターで引っ張り上げて下さった。足りない道具をいつも借りてばかりいる。私のストレス解消に、ボートで海に何度も連れて行って下さった。数え出せばきりが無い。何より、コミュニティの難しい人たちとの接触で困った時など、いつも適切なアドバイスをいただきとても助かった。
それで、一昨年、スミスさんがボートの船室の古いクッションカバーを全て取り換えるときに、外注すると40万円もかかり困ったなと言っていたので、これまでのお返しの一部ができるチャンスだと思ったのだ。工業用ミシン無しでは大変な仕事だったが、妻が頑張って仕上げ、とても喜んでいただけた。近所の人から聞いたが、スミスさんは嬉しそうに訪れる人にカバーが新しくなったクッションの山を見せていたそうだ。
妻にとっては大作業だったが、我々もやっと貢献できて嬉しかった。何の見返りも想定していなかったのだが、お礼にと頂いてしまったのがイングリシュガーデンベンチとサイドテーブルだった。
やはり今年もガーデンベンチを同じ場所に置きたいなと思う。
コンテナは、日陰に移動して葉物野菜やミョウガにしてしまおうかな。予定していたトマト、インゲン、キュウリは、裏の野菜畑の陽当たりの良いところだけにしておこうか。第一、冬の間に根腐れした大木2本を切り倒したので、裏の野菜畑の陽当たりは、今となっては勝手口の外より良くなったようだ。それに、ボニーさんのうちでの野菜の栽培も考えているので、野菜栽培計画は当初の想定よりも大きくなっている。
季節の変わり目には、小さなことかも知れないが、いろいろ決める必要がある。
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