キングレット(キクイタダキ)
うちの庭で最もよく見かける鳥は、ロビン、キツツキ、ハミングバード、カラス、ハゲワシ、ハクトウワシ、フクロウ、ウズラ、ヒタキ、そして何種類かの小鳥たちといったところだろうか。
小鳥の中で、とてもよく見かけるものの一つが写真のキングレット(golden crowned kinglet)だ。引っ越してきたころ、何だかウグイスのような鳴き声の鳥がいるなと気付き、オリーブ色の入ったこのキングレットだろうかと思っていたが、その鳴き声は彼らでは無かった。ツィー、ツィー、ツィーと聞こえる、高い声で鳴く。
頭の黄色い冠と白い眉毛が特徴だ。写真のはメスで、オスは黄色の冠の中にオレンジの線が入っていて、興奮するとオレンジの部分が逆立つそうだ。日本語では、キクイタダキ(菊戴き)という名前がついているようだ。
針葉樹の森に住み、人里の庭にはあまり来ないし、小さいため、一般的にはさほど人の目につかないそうだ。そして、残念ながら、バンクーバー島あたりでは、暖かくなりすぎて消えつつある小鳥と位置付けられているらしい(オーデュポン協会などの記述による)。
新しい土地へやってきて、最も馴染みになった動物が、消えつつある種だと聞くのは寂しいものだ。