メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

バンブルビー復活

4月から寒い日々が続き、一時早咲きの桜の頃は羽音が騒がしかったバンブルビー(マルハナバチ)が姿を消していた。しかし、暖かくなった今日、やっとバンブルビーの姿を沢山発見。本格的に戻ってきた。

 

ところでこの白いシャクナゲでも半分くらいの蕾が開いてきた。この木にも病気が見られる。シャクナゲには日が当たり過ぎる場所で、段々暑くなる夏を超えるのが厳しいのかな。来年以降も元気で咲きますように。

 

 

季節のメモ(その2)

この時期の庭では、シャクナゲが一つずつ開花期を迎え、またモミジが一つずつ新芽を開いてゆく。ちょうど今日撮った写真が、シャクナゲやモミジの開く順番の一部を思い出させてくれるものになると思う。これも自分の為の記録用ポストです。

 

 

家の近くの成熟したピンクのシャクナゲは、病気に罹っている様子ではあるが、今のところ花はゴージャスに咲く。来年以降も咲き続けてくれると良いのだが。

 

シャクナゲではこの白いのも割と早く咲く。

 

シャクナゲやアザレアでは、鹿によく食べられるのも一度も食べられないのも、その中間のもあり、予想は結構難しい(アザレアは大抵食べられる)。よく食べられると判明したのは鉢植えにして柵で囲まれたデッキなどに避難させてある。デッキのシャクナゲとアザレアは割と早咲き。

 

 

モミジの新芽も木によって様々な段階。撮った写真を並べます。

 

コトノイトモミジ(左)。その右はハックルベリーのブッシュ。

ベニオオタケモミジ

スプリングディライトモミジ

これもベニオオタケモミジ

ボンファイヤーモミジ

オレンジオーラモミジ

アマギシグレモミジ。昨年新しい直射日光の当たる場所で苦しんだが、記録的な猛暑を何とか生き残った。

レッドクラウドモミジ

オータムムーンモミジ(オオイタヤカエデメイゲツ)

ツカサシルエットモミジ

最も遅れているモミジの一つ、ベニハゴロモ

これも遅い、ベニユビゴホンモミジ

 

 

シャクナゲやモミジ以外でも、写真を撮ったものを以下に。付き合いが長くなってきたものが結構あるので、段々咲く時期を覚えてきた。

八重桜の関山

ブルネラ(青)とブリーディングハート(赤)

ブルーベル(青)とドロニクム(黄)

カウスリップ(赤)、野生のスミレ(紫)とドロニクム(黄)

目立たないながら可愛らしい形でバンブルビーを呼ぶソロモンズシール

妻と娘たちが買ってきたチューリップ。私はチューリップには疎くて、こんな形のもあるのを知りませんでした。


ところで、一番上のシャクナゲの風景だが、実は私は陽が登りきる前の木漏れ日の時間帯や雨の中の方が好き。森の中と一体化して背景にブレンドインする気がするのです。

 

 

季節のメモ

花が咲いたり、新芽が出てきた時期を自分の為に記録する投稿です。

 

このコデマリは、もう10年近く前、引っ越して来たばかりの時、一番最初に植えた植物の一つ。昨年からやっと花が増えてきて、華やかに咲いたのは今年が初めて。足下のオーブリエッタと一緒に、4月からこのエリアを白くしている。

チューリップがこの白に混じってくれるようになった。

 

フラワリングカレントも、早くから植え始めた植物。数年前から植え始めた道沿いが合っていたらしく、大きくなり、4月を彩ってくれた。5月の今は大分褪せてきた。

 

昨年植えたばかりのサービスベリー。Autumn Brilliance Serviceberryというラベルが付いていた。ナーサリーの方が、地元の植物であり夏の渇きにも強いと教えてくれた。4月から、結構長いこと咲いてくれている。

 

5月上旬の時点で、多数のモミジの木では新芽が開いてきている。まだいくつかは芽が閉じたままで、開くのはこれからだ。まだどの木も小さく、下の写真でも実は沢山のモミジが入っているのだが、隠れていて目立たない。育ってゆくのが将来の楽しみ。何年かすると風景が変わってゆくだろうか。

 

松月桜は今7部咲きくらいだろうか。隣の白妙桜と味わいが違う。

 

裏山を散歩すると、今咲いている野生の植物達。

ドッグウッド(ヤマボウシ)

エルダーベリー

シューティングスター




 

アスパラガス、ワケギ、チャイブ

今年からアスパラガスの収穫を開始。話には聞いていたけれど、自宅の菜園で収穫するアスパラガスとお店で売られているモノでは、まるで味が違いますね。とてもジューシーで甘い。

 

地元では買えない青ネギの代替品として、とても使い勝手が良いのがワケギ。日本のワケギとは少し違い、ここの気候で簡単に栽培できることを確認済みのウォーキングオニオンと呼ばれるものだ。苗床のが育ってきたので、追加のベッドをワケギで埋め尽くすべく、まずは2列を植えこんだ。

来年の春には、これらが立派な株になってここからも沢山収穫が出来るだろう。

夏には「トップセット」と呼ばれる球根の束が従来のワケギ畑で沢山出来るから、それも植えこんで3列か4列にするつもり。あまり混雑させると堆肥を与えにくくなるし、風通しが良くないと病気も心配だから、余裕を持って3列かな。

 

ちなみに、このワケギはここでは3月から5月が収穫期だ(秋にも収穫できるが)。毎日食べている。宿根草なので、根から掘り出すのでなくて、地上部分をハサミで切り採る。今頃になると、花が準備されるようになってきて、放置すると茎の中のとろみが無くなり、葉も堅くなって味が落ちる。

花の準備が始まった。

根こそぎ全部切り採ると花の準備も始まらず、2度目の収穫が出来るだろうか。それとも、植物の元気が無くなってしまうだろうか。何株かで実験中。

春の終わりに2度目の立派な収穫となるだろうか。来年も元気に育つだろうか。

 

チャイブも、ちょうど花茎が出てきた。チャイブは地面の近くで株ごと収穫してしまうが、2度目は採らない。一度目だけで十分採れるので、大量の餃子を作って、冷凍してしまうのだ。今年は先週末に実行した。カナダのキャベツは美味しく無いので、数年前に代わりにチャイブを使い始めたのだ。細かく刻んだ丸いチャイブがふんわりと空気を保って、とても食感の良い餃子になる。お試しあれ。

 

 

田舎道

街へ出る途中に、ちょっと回り道。この島の牧場風景は、北米の典型的な大規模農場のそれとは違い、こじんまりとした、フレンドリーな風景だ。

 

 

そしてこの日、街で時間を過ごしたのは、ファーマーズ・マーケットで。まだ野菜の種類は少ないが、加工食品やハンドメイド製品などのブースも多く、結構にぎわっている。木製品のブースの方と話をすると、まだ大都市からの訪問客や米国からの観光客が戻っていない為、値段の高いものは売れていないそうだ。

 

 

家へ戻って、先日設置したピクニックテーブルで、妻とお茶の時間。気持ちの良い春の日でした。

 

 

白妙桜や赤いシャクナゲも満開になりました。

 

 

 

ブラックベア

家の近くを本拠にしてしまった様子なのは、オスの単独クロクマ。昨日はコンポスト容器をひっくり返して、小さなリンゴの芯やニンジンのかけらを食べていった様です。かわいいのですが、人を恐れなくなると殺処分されてしまいますから、果樹を早期に全部収穫できるよう背を低く剪定しなおしたり、コンポストにリンゴやニンジンを入れるのを止めたりと、うちで食べ物を見つけない様に対策中です。犬の散歩も出来るだけ二人以上で出かけ、リーシュを付けて歩くようにするなど、生活スタイルも変えてます。

 

梨の木に異変?

梨の木(二十世紀)の一本で、幹の皮がぐるりと剝がれているのを発見。鹿が届く高さでは無いので、菌かバクテリアによるものだろうか。池際に植えたもので、この周辺ではラズベリー(Tulameen)も随分病害にあった。他のエリアの梨の木には同じ症状は見当たらない。ナーサリーへ写真を持っていって、対処が必要なのか聞いてみよう。梨の木は強い印象を持っていたが、そう単純では無いという事だろうか。ただ、新芽やつぼみは健康そうに付いている。



 

山菜や畑のあれこれ

今は私の好きな季節の一つで、本格的に庭や畑に出ているし、犬の散歩で山野も沢山歩いている。以下、ここ何日かの作業、収穫、観察などからとりとめなく写真などを投稿します。

 

うちのゴボウは、ヨーロッパから持ち込まれたのが北米で野生化したもの。強くて水をやらなくても育つし、味も良い。ここ何年かは畑でも栽培してきた。昨年はゴボウを栽培し過ぎて処理しきれなかったので、地面に植わったまま放置したのも多かった。冬の間は地上部分が無くなってどこにあるか分からなくなるが、春に新葉が出てきたところでまとめて収穫した。

地元のスーパーではゴボウは売られてないので、小分けして冷凍しておくと重宝する。

 

上にも書いたように、畑の一部ではゴボウを栽培してきたが、一つ分かってきたのは、栽培しなくても、冷凍保存をまじえれば林縁で自然に生えているのでうちで使う分には十分だということ。

 

それで、畑のゴボウを採ってしまった後には、ラズベリーを植えた。昨年までの経験で、病気(root rot)に強いことと、味が最も良いことは両立しないことが分かってきた。それで、比較的乾いていて病気の心配が少ないゴボウの跡地に、味が良いTulameenを植えたのだ。ちなみに以前植えてあったTulameenには病害が続いていて、それで昨年は病気に強いとされている他2種への切替を進めたのだ。強いとされる2種は実際に強さを発揮している様子で、2年目の今年新しい芽をやたら沢山出している。新芽をいくつか掘り出して、鉢植えにした。まだTulameenからの切り替えが必要な湿った場所に、来春植えることになるだろう。

うちではTulameenは生食用で、その他の品種は冷凍保存のうえスムージーやベーキングに使う。

 

ワラビやスティンギングネトルなどの山菜は、沢山出てくる場所がゆっくり移ろってゆくようだ。別のより大きな植物が地面を覆ったりするのが影響を与えるように見える。ワラビはカナダ人はほとんど食べない植物。カナダ西海岸のワラビは、瑞々しくて美味しいのですけどね。草刈りや散歩の途中に少量採ってはこの春も何度かあく抜きして食べている。

 

畑の中に、当初プラムを2本植えたのは数年前だ。うちは木陰がちなので、この地でもっとも一般的なイタリアンプラムは避け(黒色の菌による病気が予想された)、Japanese plumと呼ばれる(実は中国から来たものらしい)カテゴリーからナーサリーの勧めで植えた2本だ(多分beautyとshiro)。だが、花の時期が合わなかった。黄色いプラムは恐らく周辺で咲いている野生のプラムと交配しているのだろう。毎年沢山実る。しかし、花が野生のプラムより遅い赤いプラムの方は、これまでほとんど実っていない。しかし、それも去年までで、今年からは赤いプラムにも期待している。交配の為だけに植えた3本目が、うまく先住の2本の中間に咲き、黄とも赤とも花が重なっているのが今しっかり確認出来ている。

 

これは早咲きの黄プラム。花が終わりつつある:

こちらは遅咲きの赤プラム。まだつぼみの状態:

そして、これが交配用のSanta Rosaプラム。花とつぼみ混じり:

 

ふきは、まだ細いが、5月に入ったら収穫期かな。

 

記事の内容と関係無いが、ヘレボアの写真を撮っておいたので、ここに貼り付けておく。

 

コゴミ

コゴミを少し採っておひたしにし、だし醤油でいただいた。コゴミと呼んでいるが、日本のクサソテツではなくて、lady fernと呼ばれる植物らしい。写真のように、茶色の紙状の毛の様なものが生えていて、茹でる前に洗いながらこそぎ取ってやる必要がある。少し面倒なので、例年、少量採って一度楽しむ程度だ。特徴のある香り。家の周りの湿地や、散歩途中の渓流沿いに広く生えている。カナダでは、東海岸の方でコゴミを食べる習慣が広く有るらしく、スーパーで売られているのを見ることもあると聞く。東海岸で食べられるコゴミがクサソテツなのかlady fernなのかは存じ上げない。

 

湿地では、ミズバショウと似た花を咲かせるスカンクキャベツと一緒に生えていることが多い。