メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

実は美味しかったスティンギングネトル

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裏の山を犬と散歩していると、スティンギングネトル(セイヨウイラクサ)が芽を出して来たのに否応なく気づかされる。この植物の健康上の効果をいろいろ聞き及んできた妻が、今年も、収穫して食べようと言い出す。

 

スティンギンネトルは、北米では大変広く食用とされている野草なのだが、私はこの植物との出会い方があまり良くなかったのだろう。収穫の手本を見せてくれた友人は、随分大きくなったネトルを、地面に近いところまで収穫し、大量のネトルを干して一年使うのだと説明してくれた。それに倣って干して使ったところ、のど越しが悪く、ざらついてせき込みそうな食べ物だなとの印象を持ってしまったのだ。

その為、その後、昨年まであまり食べなかった。

 

今回、たまたま、新芽のトップの部分だけをその日に消費する量だけ収穫し、丁寧に作ったチキンスープに入れた。

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これが、大変な美味だった。とても柔らかくなるのだが、ほうれん草の葉ほどは煮崩れずに立体感がやや保たれて、 口の中にふわっとした抵抗感を与えた後で柔らかく噛まれてくれる。えぐみも無く、香りも良いのだ。のど越しの問題も無い。

 

家族中で好評で、翌日も同じように収穫してきた。何しろたくさん生えている。

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当面この野草は、新芽のトップだけを食べるその日に収穫する、季節ものの山菜として扱うことになるだろう。この春、あと何度か食べたいものだ。