桜切る馬鹿(引き続き冬支度いろいろ)
今年は川泳ぎも一回行ったきりで、その後ずっと涼しいし、もう本格的な暑さは戻らないようだ。ここまでは、山火事の危険を感じさせられることも少なかったが、まだシーズンの残り(通常9月いっぱい)がどうなるのかまでは分からない。
冬の前にやるべきことは出来る範囲で少しづつ進めている。
数本の桜を、妻とああでもないこうでもないと話し合いながら剪定した。
母がうちに遊びに来た時、日本では昔から「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ということばがあると教えてくれた。桜には切ったところから菌が侵入することが多いからそう言うのだろうと想像する。カナダ西海岸では、桜は雨期に入ってからは切るなと言われる。春から夏の乾期のうちに剪定し、雨期の前までに切り口を少し回復させることで、菌の侵入を避けるのだそうだ。
今年の桜の剪定は、一夜の雪の重みで大きな枝が折れないよう、雪が下に落ちやすくしておくのが一つの目的だった。また、以前に雪の重みや上から落ちてきたメープルの枝により打撃をこうむった桜が、大量に新枝を生成したのを整理したりした。
桜以外の剪定は、例年、大抵冬と春の間にやっている。
この何週間か、私はデスクワークに貼りつく日が続きがちだったので、台所仕事からは遠ざかってしまった。職場閉鎖で妻がいつも家にいるし、長女が夏休みで、台所の人手に不足しなかったこともある。
妻は、冬前に保存食を充実させておくのが好きなので、台所やその周辺では、たくさんの保存食づくりが進行している。色々な作業を覗くのは楽しい。
ハーブによっては、今の時期にお茶や調理用に収穫されて干されている。
子ども達の夏休みの間、畑の水やりと収穫は長女が担当し、そしてフルーツやベリーの収穫はそれに情熱を持つ次女が担当した。次女は果樹やベリーのブッシュの見回りが大好きで、自分でも沢山食べながら家族の為の収穫をしてくる。
夕方、何種類かの瓶詰め、人気の餃子と子ども達の作ったクッキーを持って、マリーナの隣のボートハウスに住む友人宅を訪問した。静かな海風が心地よかった。