毎年3月に、カウチンバレーの田舎道で車を走らせていると、白とピンクに咲いた沢山の花木に目を引かれる。 カナダの西海岸に引っ越して来てから何年かは、それらが何の花か分からず、調べるきっかけも無かった。
日本では、桜の季節の前に見頃になる代表格は梅だが、こちらで桜の季節に先立ってあちこちで咲くこれらの花は、プラムの木だ。大きく分けて3つの種類がある(と思う)。
うちの庭で観察していて、なるほど、外で咲いているのはこれらだったのかと分かったのだ。
うちにはここではあまり見かけない早咲きの桜(河津桜?)が2本あり、これらが一番早くに咲く花木なのだが、その次に、(知っている限り)3本の野生のプラムの白い花が咲いてくる。最近咲くようになってきたのが1本と、比較的最近見つけたのが2本なので、野生のプラム(prunus americana)の存在を知ったのは最近のことだ。これらを発見して、田舎道に沢山咲いている植物の正体の一部が分かった。
野生のプラムの次に、時期を半分重ねて、私自身が植えた花プラム(ヨーロッパ原産の「チェリープラム」、prunus cerasifer)と食用のプラム(うちのは中国原産のprunus salicina)の花が咲く。うちの花プラムはまだ小さいが、道路沿いや町で見かける大きな花プラムは豪華なピンクのものが多い。葉はイロハモミジのような紫だ。一方食用プラムの花はふつう白だが、薄ピンクもあるようだ。私には、果実が育ってこなければ固有種の野生プラムとの見分けはつかない。
なお、こちらに移り住んでから知ったことだが、日本の梅の苗木はここでは売られていない。気候的に合わないのだろうか。アプリコットの苗木は売っているが、ここの気候は少し寒すぎるようで、なかなか上手には実らせることが出来ないらしい。
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