メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

アヒルの卵を買いに行く

うちでは、昨年、魚について、スーパーではなくて地元の漁船から直接買うようにほぼ切り替えたが、農作物については、妻の前からの希望だった自家製と地元の農家からの直接買い付けに少しづつ移行しているところだ。

 

そんな事情もあって、地元の農家を少しづつ訪問している。安全な食べ物を作っているか、また動物がどのように扱われているかを確認し、試しに買い付けて、自分達に会った購買ルートを探しているのだ。

 

今日お邪魔したメープルベイファームは、家から最も近いファームの一つだが、これまで伺ったことがなかった。このファームは、もう70年以上有機農法だけをやっているそうで、現在ではGMOフリーでもあるそうだ。とてもフレンドリーなジャネットと娘さんのアシュリーが丁度一息ついていたところだったようで、結構長話になった。

 

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実は私自身は、訪問に妻とは別の目的もあった。メープルベイファームはアヒルの卵をたくさん生産していると聞いていたので、どんな風に飼育しているのかも見てみたかったのだ。

私の一家は、今日訪れたこのファームのすぐ目の前のメープルマウンテンの森の中で暮らしているのだが、2018年の山火事(成功裏に消火された)の後、森が焼けてしまったら、うちを農場に転換しようと考えるようになってきた。ここでは理由の説明は省略するが、農場に転換する場合は、果物、野菜とアヒルの卵を生産することをイメージしている。今の森の暮らしのうちに、最小限の数のアヒルの飼育を試すことも考えているところだ。

 

今日は、残念ながらアヒルの卵は売り切れで、またすっかり長話をしてしまったので、アヒルの飼育現場を見せてもらうことは切り出せなくなってしまった。

 

それでも、卵と牛肉の注文の仕方は教えてもらえたし、聞いた話も面白かった。コロナウィルスの影響がどんな風に農場に影響しているのかは、経営スタイルによって様々なようだ。個人向けに直接販売しているメイプルベイファームでは、400羽のアヒルから生まれる卵が売り切れたことは過去に無かったそうだが、今は、3日先の分まで予約済だそうだ。牛肉も品薄になっているようだ。地元の人達が、買い物に出かけることを避けているのだろう。また馬用の干し草を卸している畜産資材店も、店を休止することは無いようだ(人間の食料品店が営業を続けるのと同じことなのだろう)。

一方、別の近所の農場は、野菜作りにフォーカスしていて、レストランへの販売ルート開拓が成功して、今年はそれ一本の予定だったそうだ。レストラン向けの販売予定が消滅してしまったため、今年はオーナー夫婦以外の従業員を全員解雇せざるを得なくなったそうだ。夫婦二人で栽培する分の販売については、今年からやめる予定だった水曜日のファームゲートセールを復活させるそうだ。

 

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売り切れのファームゲートストア

 

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見下ろしているあたりがメープルベイファームだ。(2月の写真)