コロナウィルスの治療薬についての希望が膨らんできたことは、少なくても北米では、まだ一般的には認知されていないようだ。今の段階では、認知がされていないことは私には良いことに思える。成功が保証されている訳では無いというだけではない。アメリカ大陸で、ソーシャル・ディスタンシングの重要性がもっと隅々まで行きわたった方が良いと思うのだ。今後、治療薬が出来た後も、ワクチンが出来るまでは、行動規制・監視が必要な社会状況が続くと思うのだが、米国ではまだその練習が必要に見える。
日本では、ソーシャル・ディスタンシングの訓練は行き届いているだろうから、治療薬進展のニュースでいくらか楽観的になるのも良いことの様に思う。
レムデシビルの散発的なデータを見ると、重症患者の治療薬への道のりは近いのでは無いかと見える。次段階の、医療従事者の為に予防的な効果も期待できる抗体医薬については、データが見られ始めるのはもう少し先になりそうだ。
上記が成功しても、それらの後になるだろうワクチンが出来るまでは、行動規制社会が続くのかなと想像するが、段階を追って封鎖に近いステップから前へ進むのだろうと思う。
繰り返しになるが、米国では、ワクチンが出来るまで長い道のりになるだろうソーシャル・ディスタンシングの浸透と練習をもうちょっと真剣にやって欲しいと願う。