昨日、島の南端のビクトリア市にあるオーパスという画材屋さんに行ってきた。前回ビクトリアに行った際に、妻が彼女の週一回のグループ活動への寄付をお願いしたところ、ちゃんと責任者に手紙が届いたようで、寄付をしてくださるという連絡がきたのだ。それを受け取りに行ってきた。
妻の週一度のアートサークルは、ダンカンの図書館で心地のよい部屋を貸していただいて開いている。いらっしゃる方は、精神疾患の寛解期の方、後天的に脳傷害を負った方、発達障害の方などで、行政の提供するサービスから漏れてしまった方々が中心だ。3年以上続けているが、ずっとやって来ている人もいれば、途中から加わった人もいて、10人くらいのグループだ。加えて、介護士さんが付き添いで1、2名入るし、若い画家とリタイアされた方が毎週ボランティアとして参加して下さっている。とてもポジティブなエネルギーに満ちたグループだと聞いている。
グループの方々は、妻がアート材料を自前で用意してくるのを知っているので、皆とても質素に振舞ってくださるそうだ。介護士のマイケルなど、妻が画用紙を使って下さいと何度言っても、気が付くとお手洗いのペーパータオルを使って絵を描いているそうだ。だから、そんなに言うほど費用はかかっていない。そんな質素な運営でも、皆満足しているようだ。
それでも、オーパスから寄付を取りに来てくださいと連絡が来たとき、妻が皆に伝えると、グループの人達はとても喜んだそうだ。社会からの支援があるというのはとても嬉しいことだと思う。
キャンバスや画用紙を大量にいただいたうえ、受け取った箱を開けてみると、たくさんの筆やペンが入っていた。妻はとても喜んでいた。
ビクトリアに行ったついでに、アート材料店を新たに二つ訪ね、寄付のお願いの手紙を渡してきた。
アイランドブルーでは、手紙をしかるべき人にことづけて下さると約束してくれた。北米の大手チェーンであるマイケルズでは、店の責任者の方が対応してくださったのだが、どうしてよいか分からないので、手紙は受け取れませんとのことだった。