メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

ハンティングショップを図らずも訪問して(雑感)

先日長靴を買い求めたときに、隣町のナナイモでも「アウトドア用品店」に立ち寄った。私の愛用するMuckの長靴の取扱店をオンラインサーチすると、バンクーバー島では、ある農業用品販売チェーンと、ナナイモのこの「アウトドア用品店」だけだったから立ち寄ったのだ。

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何も知らずに中に入ると、大変な数のはく製が上から見下ろし、猟銃が一角を埋め尽くす店だった(その他のレクリエーション製品も並んでいたが、私と妻は、はく製と猟銃に圧倒された)。私も動物が可哀そうで嫌だったが、妻は気持ちが悪くなってしまった。

 

ところで私は、ハンティングには近寄りたくないが、反対する訳では無い。こういった店を訪れても、知人と話しをしても、ハンティングがいかにファミリーヒストリーや人によっては現在の生活に根差しているものかが分かる。ハンティングが無くなるように祈ったところで無駄なことだ。また、動物保護の観点から必要な規制がかかるし、カナダ人は総じてそういった規制を守る。だから銃の所有に反対が起こらないのにも違和感は無い(米国ではカナダと違い人を殺傷することを目的とするタイプの銃が普及しているので、それは別問題だと思う)。

また、カナダのことでは無いが、同じように、適正なモニタリングがなされた上での捕鯨に反対する人達にも、もっと重要なことにエネルギーを注いだらどうだろうかと思ってしまう。この点は、妻と一部意見が合わない。(なお、私自身の感情としては、殺されたクジラは可哀そうで写真を見るのも嫌だ。それから、どこであれ何の動物であれ密猟はもちろん問題だ。)

 

そんな風に、私のハンティングに関する態度は現実路線だ。しかしながら、現実的で無いと仮に言われたとしても、動物に関して何とかなって欲しいと願うことの一つは、牧畜の拡大への歯止めだ。カナダは牛肉の輸入国ではないだろうが、ブラジルでアマゾンが燃える映像はハートブレーキングだ。畜産の温暖化への貢献の中で、牛肉生産・消費の影響が最も高いと聞く。

いろいろな制約の下だが、個人としてやれることは引き続きやってゆきたい。(牛)肉に偏らない野菜中心の食生活を続けたい。化石燃料の使用を抑えたい。森や生態系への影響を抑えながら暮らしたい。プラスチックの使用を抑えたい。

そんなことはいつも結構まじめに考えている。子どもたちの時代を心配するからでもあるし、気候変動の影響をこの森の生活では感じさせられるからでもある。