ネイティブ・プラント・ガーデンの手入れ
家の西側は、カナダ西海岸の温帯雨林に繁茂する地場の植物がとてもきれいな場所になっている。2、3年前から、少しずつ庭園化する努力をしてきた。もともとあった植物と地形を活かして、道を縦横に作って植物にアクセスできるようにしたり、木や低木が密すぎるところでは間引きしたり、といった努力だ。
数本のダグラスファーと一番上のアービュータスに加え、何種類かの低木(オーシャンスプレー、インディアンプラム、スノーベリー、ハックルベリーなど)、そして苔むした岩と朽ちた切り株などが場所の構造を成している。その下を、サラールやオレゴングレープなどの下草類が埋めている。
今日手をつけたのは、まずは枯れた植物の除去だ。今の季節には、枯れた植物は風景に馴染んでいると思うが、夏になって乾いた環境になると、枯れた植物は痛々しく見える。火事の際には、火の粉から引火する危険物でもある。既に朽ちて手でバラバラと折れるものは地面に落とし、まだ朽ちていないものは積み上げている(沼地に持って行くつもりだ)。
この場所では何本ものバルサムモミとヘムロックが枯れて倒されたので、以前より太陽の光がたくさん差し込む。その為だと思うが、下草に交じって、ワイルドローズやブラックベリー(いずれも地場の固有種)といった光を好む植物が勢いを増しているようだ。今回は、これらが密なときには、抜いたり剪定したりして勢いを弱めるようにした。その他、迷惑者のイングリッシュホリーは出来るだけ除去した。
このネイティブ・プラント・ガーデンは、とてもきれいだと思うのだが、色彩は限られるので、イロハモミジ1本とアメリカハナノキ1本を導入した。もう一つ、天城時雨という品種のモミジが残っているので、それもここに植えようかと考えている。
私はここがとても好きだが、このガーデンを今後安定的に保てるかは分からない。サラールが、夏の渇きに耐えられず、茶けて枯れてしまうことが、とても増えているそうだ。それは、私のところでも既に起こっていると思う。それが進行するようなら、この場所の姿も変わってゆかざるを得ないだろう。また、今は水を全くやっていないが、特に乾きやすいスポットではサラールに水をやる、というようなことも考える必要があるのかも知れない。