一昨日フキの根茎をもらってきた当時のことなどを書いたが、その後二か所のフキ畑を作って栽培している。敷地の一番上の果樹の木陰に作った畑は、フキを収穫をして広がらないようにするくらいの手間しか今はかからない。
一方で下のフキ畑はまだしばらく手がかかりそうだ。ここでは、フキの成長が遅く、また消失する苗も多いため、フキがグランドをしっかりカバーするに至っておらず、雑草の勢いが強い。畑は池の水面より高い段上なのだが、斜面上方から雨期に水が流れ込み続ける。私はフキは水に強い植物かと思っていたのだが、そうでもないようだ。あるいは、休眠中(冬)の水浸しには強くないということなのかも知れない。畑の中で、盛り土された上に植えた苗は大抵生き残ったのだが、畑の中で低めで水の通り道になったような場所の苗は、春になっても出てこなかったケースが目についた。
それで、フキがなんとかしっかりグランドをカバーするに至るよう、今週手を入れた。
まず、畑の下三分の一程度は陽当たりも比較的良く背の高い宿根草の雑草がはびこったので、ここは頑張って草取りをした。そうすると、水浸しで粘土質の土を、雑草と一緒にたくさん畑から持ち出すことになってしまった。そこで、バークマルチを一輪車で何杯も入れて有機物を戻し、また浸水を減らすため作業前よりいくらか表面を高くした。
畑の上の三分の二は、背の低い雑草(ウツボグサや芝の類)が中心だったので、手間を惜しみ、本格的な草取りはやらずに、背の高くなるアザミなどの雑草だけを取り除いた。またメープルの落ち葉もそのまま残した。フキが大きくなり、これらの背の低い雑草を抑えるようになって欲しい。
それから、全体で、苗が消失している箇所には、盛り土をしてフキを植え付けた。
最後に、畑の下三分の一については、恒常的に水田のような浸水状態のようなので、畑の周囲に溝を掘って排水するようにした。
来年の春以降、雑草の勢いを弱らせるなど、フキの応援を続けてみるつもりだ。バークマルチを一輪車で遠くから来年も持ってくるのは避けたいので、来年は最後の草取りをメープルの落ち葉より前に済ませて、近場のメープルの葉を入れるようにしたい。
フキの花は、うちのバンブルビーが大好きな食糧源であるし、下のフキ畑はかなり労力を投入して作ったものなので、軌道に載ればよいなと思う。適材適所でない植物選択のまま継続する訳なので、手間が多いが、取り合えずもう一年は続けて、その後で継続するかあきらめるかを再検討だろう。やめるのであれば、ソードファーンを植えたり、柳の木を植えるなど、他の選択肢はある。