メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

斜面を雨から守る

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斜面カバーの能力を見せつけたツルニチニチソウ

私たちの家は丘の中腹に建っていて、南側のテラスの足下は大人二人分くらいの高さの急斜面だ。この斜面はおそらく家を建てた際に持ち込まれた柔らかい土砂でカバーされているので、斜面を雨期に叩きつける雨から守る植物は重要だ。

この斜面を守る存在として、我々が住み着いてから変わらない存在は、斜面の上の方に立ち恐らくは根を斜面の表面下に張り巡らせている、2本のビッグリーフメープルと一本のダグラスファーだ。それ以外のものには、いろんな変化があった。

まず、もう一本あったビッグリーフメープルが、数年前突然斜面の下に向かって倒れた。地表に近いところで、大きな岩の下で根が腐って切れた様子だった。おそらく、家を建てた際に、クレーンで岩を置いた場所がよくなかったのだろう。(ちなみに、このメープルを私は家の中でゲストルームへ降りる階段の素材とした。)

それから、斜面の中腹に植えられて大きくなっていた数本のローレルが、下の階を暗くしていたので、私はこれらをすべて取り除いた。

それから、ローレルの無かった斜面の東半分は、ブラックベリーと雑草と土の露出が混じっていたのだが、不便なだけで果実も生産しない(日照不足だろうか)このブラックベリーをつい最近取り除いた。

 

そんな経緯の中で、植物が無いところや雑草に覆われたところに、いろいろなものを試したが、何一つうまくゆかなかった。ナーサリーですすめられたヒメツルニチニチソウ、ベアベリー、クリーピングローズマリーは乾きで枯れてしまったか、ほとんど育たなかった。ローズカンピオンも植えたが、生き残りはするものの、夏の途中から水をやらない限り、見苦しくなる。

 

しかし、そうこうしている間に、ローレルの周囲に植わっていたツルニチニチソウが、急速に育って、斜面の西半分を全てカバーし、東の方にも進出してきた。何が場所に合っているのか、私に教えてくれたのだ。それで、今日、家の近くにまで進出してきたツルニチニチソウを掘り出して、斜面の東の残りに植えこんだ。この植物は、雑草も上から抑え込んでしまうようなので、雨が斜面を侵食しないように、既存の雑草などは取り除かずに、ツルニチニチソウを植えた。これまでの観察から、おそらく2、3年で雑草も抑えて斜面をカバ―してしまうと思う。

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斜面全体にツルニチニチソウを植えたが、ダグラスファーの周りだけ、ゴールデンロッドを入れてみた。

 

そもそも、これまでツルニチニチソウを試してみなかったのは、アイビーのように、広がり過ぎて固有の下草まで駆逐してしまうのではという心配からだ。それで、ツルニチニチソウの広がる限界線を決めて、歩き道を設置し、ツルニチニチソウがここを越えないようにモニターすることにした。

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左がツルニチニチソウ、右が固有種のサラール

 

家の南は、これまでずっと見栄えが良くない場所だった。家の東と西はなかなか気持ちが良い場所だと思うので、家の南を通って気持ちよく東から西に移動できるように、小ぎれいにしたいものだ。