メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

庭の鹿対策

食べ物を作るために、畑や果樹園では鹿対策としてフェンスをするが、それ以外には庭ではフェンスを使わないことにしている。フェンスに関連する作業が増えるし、通行上の邪魔になるからだ。もちろん犬のキナは鹿を追うが、いつも外に出しているわけではない。基本的に鹿は庭のすべてに出入り自由で、うちの庭の鹿対策はもっぱら鹿の食べない植物を使うことに依っている(あと、花木が鹿の届かない大きさになるまで、個別の木を柵で囲うことは必要に応じてしている)。

最初の頃は鹿のことを忘れて買ったり貰ったりした植物が失敗した。その後も、鹿が食べないはずの植物を植えても、実際には食べられるというようなことは日常茶飯事だ。どれくらいの植物で失敗をしてきただろうか。思い出してみよう。

鹿に食べられて庭で育てるのをあきらめた植物の一部は、鉢植えにして、日光が必要なものはドアの前に、また日陰が好きなものはデッキに置いてある。

f:id:kinamika:20191107140003j:plain

f:id:kinamika:20191107140022j:plain

ドアの前にあるのは、ルドベキア、マウンテンローレル、ナデシコ、ユーフォルビア、オカトラノオ、トーチリリー、エリンジウム、グローブアザミだ。どれについても、鹿が食べないと確認したうえで買ったり貰ったりした記憶が残っている。実際には、根元まで食べられる。

デッキにも、同じような事情でアジサイやフロックスが置かれている。

 

鉢植えにすることなく、鹿害でうちの庭から消えてしまったものもたくさんある。今思い出せるのは、アネモネ、アスチルベ、ヒオウギ、エキナセア、秋咲きアスター、コレオプシス、ロウバイ、ゼニアオイ、ギボウシ、ヒューケラ、ルピナス、ペンステモン、ベロニカだ。

 

なお、鹿に食べられるといっても、うちの場合三つのタイプの鹿害があるようだ。一つは、植物が全く成長できず、育てられる望みが無いレベルの食害だ。次に、植物自体は健全に成長するが、花だけが蕾のときかあるいは咲いたところで食べられてしまうものだ。このタイプには、庭で増やして使っているものもある。デイリリーは、花がなくても株の形がきれいなので、グリーンとして使っている。クロコスミアは、とにかく増える力が強く、大量になってきたら、花の食べ残しが十分楽しめる様になってきた。三つ目のタイプは、春に地面から出てきた新芽が必ず一度食べられるのだが、その後鹿が他のものを食べている間に成長して花を咲かせるものだ。カマスやアイリスが毎年そういうパターンを見せる。

 

今は、環境に合わせて、鹿が食べない良い植物の案がすぐいくつか思い浮かぶようになった。宿根草と花木・果樹についてはこの数年間で随分勉強したものだなと思う。それに比べて、野菜畑についてはまだ十分に経験を積んでいないので、来年の春からはもっと時間と関心を注いでみるつもりだ。