メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

子どもの自由時間

f:id:kinamika:20191025014027j:plain

朝のスクールバス乗り場へ歩く長女

私の長女は、かなうことならいつまでも小説や漫画を読んだり、アニメを見たり、ゲームをしたりして過ごしたいタイプなのかなと思う。昔からそう見えたのだが、うちの環境ではそれが許されない。山の中に住んでいると、とにかく子どもの仕事も年中多い。また、妻もフリーランスで家が拠点だし、私も仕事場は家のデスクだ。それで、親の目が届くものだから、年がら年中指導やお叱り、マイクロマネージメントを受ける。

彼女にとって、この環境は良かったと思うのだが、さて、9月から日本でいう中学校2年生になり、ミドルスクールに行き始めた今、自らの責任で自由な時間を自分で管理する経験を始めることが必要になったと思った。バレーボールチームの練習が無い日にまで、練習があると偽り、遅い時間に帰ってくることが観察された。作った自由時間で図書館に行って漫画の本を読んでいるようだ。私にとってはそれがきっかけだった。

それで、長女に、中学2年生の間に達成することを約束した目標のリストを作らせた。目標を達成すれば、自由時間を好きに作って好きなことをしなさいという約束としたのだ。彼女にとって最も大事な自由時間は、スクールバスで帰宅せずに、2時間後の公共バスで帰ることで作られる。バス代は、これまで一回ごとの申告で渡していたが、自分のタンス貯金から回数券を買わせることにした。

目標には、学業と、家事を含めた日常行動に加えて、彼女の苦手なコミュニケーションという項目を設けた。どこへ行って何をするかの予定をシェアすることもその一つだ。時間管理を改善して、朝はスクールバスに乗り遅れたらもう学校まで送ってゆきませんというのも約束事になった。

長女は、今回のアレンジメントはとても嬉しかったようだ。なんだか、学校のことをよく話すようになったし、うれしげに学校のお昼休みにバスの回数券も買いに出かけたようだ。家事を張り切って済ませた後、学校のプロジェクトで真剣にパソコンに向かっている姿も見る。約束の後は、まだ一度も朝のスクールバスに乗り遅れていない。

これから、どんな中高校生活になるのだろうか。

f:id:kinamika:20191025073953j:plain

f:id:kinamika:20191025074011j:plain

f:id:kinamika:20191025074027j:plain