メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

オオイタヤメイゲツ

 

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うちのモミジはどれもまだ小さい。写真は大盃(オオサカズキ)モミジ。色づいてきた。

秋の彩を庭に取り入れようとしたのと、バルサムモミやヘムロックが2016、2017、2018年と3年続いた厳しい乾きでたくさん枯れ、代わりの木を植える必要があったことから、3年前からモミジ・カエデ類を植えてきた。

モミジ・カエデには大変な数の種類があって、私なんかに詳しくなることはとても無理だ。それで、私の頭の中にある使い分けは単純だ。まず、空を覆う巨木が欲しいところには、もちろん地場のビッグリーフメープルだ。メープルの環境にあっているような場所には、既にいくつか若木が生えていたりする。巨木になるのには時間がかかるといっても、この木は10年単位で庭の風景を変えるから、地面から生えてきているののどれを応援するか、またどの方向に向かっている幹を残すか、考えて選ぶ。反対に、小型の庭木には、いわゆるジャパニーズメープル(モミジ)を使う。Acer palmatum と acer dissectum の種類はナーサリーにすごくたくさん置かれているので、春・夏・秋の色、そして大きさ、葉の形と植える場所をマッチするように考える。それから、その中間規模の木が欲しい場合には、乾き気味の場所であればノルウェー楓(黄色やクリムゾンのものが代表的)か中国原産のペーパーバークメープルを植える。水気がある程度保たれるところでは、北米東海岸のアメリカハナノキ(鮮やかに紅葉するものが良く使われる)を植える。

さて、そんなパターンで動いてきたわけだが、あるとき、これら以外に、オオイタヤメイゲツ(acer shirasanum)という私は知らなかったカテゴリーの木が、ナーサリーに置かれていた。イロハモミジとかよりは大きくなる木のようだ。クリーム色の夏の葉が美しく、バーゲンセールの日に買いにいったら、既に売れてしまっていた。でも、次の年には、ジャパニーズメープルのコーナーの一角を占めるようになり、品種によってクリーム色だったりオレンジだったりする夏の葉がとても美しい。この秋は、フルムーン(黄色からライトグリーンに変化)というのとオータムムーン(オレンジとライトグリーン)の2種を植えてみるつもりだ。日本ではどの地方のどういう環境で生えている楓なのだろうか。

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オオイタヤメイゲツの鉢。来週枯木を切り倒すので、その跡地に植える予定。