メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

テテ到来

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昨夜やって来たばかりのテテ

この夏はブラックベアの来訪が続いた。最初は、子グマと母グマが一緒に来ていたが、だんだん子グマだけで来るようになった。直近では、もう子グマとは呼ばないだろう大きさになった。家の裏を通り道にしているようで、うちまでやってくるわけではないが、何十メートルか先を通り過ぎてゆく。

うちのゴミやら果樹やらを食べに来ないのは、森の中に食べ物が豊富な為かもしれないが、うちの4歳の犬(キナ)がクマを追う役割をしっかり果たしているからかも知れない。子どもの安全確保も大事だし、人家までやってくるようになったクマは動物保護官により殺処分にされてしまうから、クマの保護の為にも犬の役割は大切だ。

キナがいつも家から遠くにクマを追いやってくれればいいのだが、子グマが家の近くの木に登って逃げたときには緊張した。母グマが子グマ救出のために戻ってきて、キナを襲うのではないかと心配したからだ。その後、子グマが大きくなると、一旦木に登って逃げても、降りてきてキナのすぐ頭の上からのぞき込むようになった。犬をうるさがってはいても、さほど怖がってはいないのだ。

家族で話し合い、また人の意見も聞き、犬は2匹いた方が家族も犬も(そしてクマも)より安全だと判断した。

犬の選定にはこれまでの経験と観察を活かして、ライブストックガーディアンドッグと愛玩犬の混血を選んだ。家畜を狼などから守るガーディアンドッグは、クマの気配を察すると断固として家族を守る行動に出る。その中で、カナダの西部で見つけやすいのはグレートピレニーズだ。しかし、グレートピレニーズそのものでは、我々のところでは、訪問者やハイカーを驚かせてしまうし、動物を追って山の中を一人旅してしまうのも心配だ。ゴールデンレトリバーとの混血であれば、出くわした人も安心してくれるし、家から離れない。

やって来たのは、人懐っこいながら、静かで落ち着いて、自信に満ちた様子の女の子だった。手と後ろ頭がかわいいという話になり、テテという名前がついた。フランス語の頭を意味することばも含んでいる。4歳のキナとの関係も初日としては順調なスタートだと思う。

これまでは、シェルターで、可愛いと思った犬を引き取るようなことが通例だったが、今回のように犬の役割を考えて真剣に選んだのは初めてだった。

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受け容れは二日目も順調そう。2頭とも穏やかな性質だからだろうか。

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2頭とも下の娘によくついて回る。