家の西側をネイティブプランツガーデンにする
家の西側は、もともと野生の植物が茂り放題だった。雑然としていたが、美しい素材が盛りだくさんだったので、ガーデンにする作業は2年ほどかけて少しづつ進めていた。
侵略者の大きなイングリシュ・ホリーを取り除いたり、
ダグラスファーの大木の下枝を刈ったり、
デザインを決めて歩道を作ったり、
2本の赤いモミジを植えたり、
低木の大胆な剪定を進めたり、
枯木、枯枝を片づけたり、
岩を一部露出させたり、
水をやるためのホースを設置したり。
それでも、まだどこか雑然とした風景から抜け出せなかった。
ここのところ、妻と娘たちがガーデン作業を沢山手伝ってくれている。そして、勢いにのって、この場所の草取りと掃除を一気にやってくれた。そうしたら、この場所の隠れた美しさが分かりやすくなり、やっとガーデンと呼べるものになった。作業前と作業後の変化に驚かされた。
ここは、90%以上カナダ西海岸固有の植物で占められている、ネイティブプランツ・ガーデンだ。派手なものは無いが、結構個々の植物をとりあげてもきれいだ。ネイティブプランツばかりが良いと思っているわけでは無いが、こういう場所があると、気後変動やその年の天気に敏感でいられる。
入口の植物(右)は、インディアン・プラム。岩を這うサラールは、土が限られているからか背が低い。岩の上は、オーシャンスプレー。
手前の植物がヌッカローズ、中距離がハックルベリー、その向こうの道の両側はオーシャンスプレー。足元は全部サラール。
ヌッカローズは、ちょうど咲き始めたのもある。
野菜畑に至る出口では、ハニーサックルがハックルべリーから垂れている。
ハニーサックルは、もうすぐもう少し開く。
出口の横には大きなショウキウツギがあり、もうすぐ花が開き始めるころだ。
ネイティブプランツガーデンの下の方には、サラールの広いカバーの中、昨秋モミジも2本植えた。
さて、ここまではポジティブなことばかり書いたが、ネイティブプランツガーデンには問題もある。グランドカバーの主力であるサラールに、あちこちで異変が起こっているのだ。うちで起こっているだけでは無い。気候変動の影響だと言われている。
焼けたようなサラールの葉。
スノーベリーの侵入を受けるサラールの茂み。渇きにも強いスノーベリーもネイティブプラントではあるけれども、一般にサラールのように愛されている植物では無い。
サラールは広い面積にわたるため、水をやって守ってやるようなことは出来ない。条件の厳しいところで後退してゆくのは避けられないかも知れないので、その後をどうするか、考えて行きたい。
ネイティブプランツガーデンの中で一か所、まとまってサラールが苦しんでいる場所があるので、そこでは、桜を植えてやることを考えている。桜であれば、根を下ろすまで、根元に1年か2年水をやるだけだし、根付いた後は渇きにも強い。周辺を日差しから守ってもくれるだろう。
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手掴みの草刈り、ウズラや蝶の住処を再建する
庭の芝生も通路の雑草も、背丈が高いのは、私は気にならない方だが、放置しすぎると、芝生が花壇にどんどん侵入するし、通路も機能しなくなるから、最低限の草刈りはする。あまり放置しておくと、イネ、アザミやスティンギングネトルといった草が固くなり、草刈り機で刈れなくなるという事情もある。
深まった緑の中、機械で草刈りを始めようとしたが、今は草がとても柔らかくて、コンポストの山に入れたいという欲が出る。とても質が高い堆肥の材料に見えるのだ。それで、出来る範囲で手掴みの草刈りもした。
手掴みの草取りには良いところがいろいろある。
機械刈りだと刈ってしまう、本当は残したい植物もキープできる。
動物も近くで一緒に過ごしてくれる。ミソサザイが長いこと近くで、あちこちにとまっては歌ってくれた。
テテも近くでくつろいで過ごした。
コンポストパイルも一気に大きくなった(手前)。今日加えた材料の質が高そうだから、このパイルもここで積み終わりにして、来年3月の畑での使用をめざそうかと考え始めた。
ところで、昨年までと違うのは、今年から、イネの居場所も積極的に守ってやろうという発想に変えたことだ。これまで、もともとイネがびっしり生えていたエリアの多くを、3つの池、ラズベリー畑、フキ畑、果樹園、歩道や小川に変えてきた。その上、去年まで目の敵のように草刈りまでしたので、イネの量は随分減ってしまった。でも、イネの茂みは、ウズラや蝶などに住処を提供するそうだ。今年からは、イネを残すし、これまでに随分イネを後退させてしまったエリアでも、刈らないことでイネが再び茂みを形成するか見守ることにした。
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ドライブウェイの向こうをガーデンにする。それから赤いシャクナゲ
ドライブウェイの向こう側が、やっとガーデンと呼べるものになったと、この週末に家族で意見が一致した。まだ植物が未熟なので、そうガーデンらしく見えないが、年々、植物の成長と共に良くなってゆくと思う。まずは、結構嬉しい。
もともと沢山の小さなバルサムモミの木が密に生える、きれいな森でも庭でも無い、見栄えの悪い雑木地だった。どうしても訪問客の目に入ってしまう場所なので、何とかしたいなと感じてはいたが、広くてどう手を付けて良いか分からなかった。
それでも、数年前から何とかしようと努力を向け始めた。構想は無かったが、まずは、視界を遮る背の低いバルサムモミ達を取り去った。そうしているうち、大きなバルサムモミが次々と自然死を迎える波が到来し(直接にはカミキリムシの幼虫によるものだが、気候変動の為と言われる)、いくつもの大木も取り除かれた。残った大木の下枝も処理したので、すっかりと見通しがある場所になった。
その時点で、地形や植物の在処に合わせて、廃材や丸太、そして石を並べ、ガーデンの形や歩く道筋はこんなところかな、という構造を定義した。今それらはそのまま大して変わりなく並んでいる。
形が決まったら、やっと安心して植物を植え始めることが出来た。モミジ・カエデとシャクナゲを中心に植え込んだ。その他の花木も、桜、木蓮、ベニスモモを植えた。また、一番上の明るいところには数本の果樹を植えた。これらに、昨年の夏しっかり水をやって、定着させた。
去年の秋には、花壇に宿根草と球根を沢山入れ込んだ。ドライブウェイの溝の中には、グランドカバーを植えこんだ(ワイルドゼラニウムとワイルドジンジャーが中心)。
今年、予定より遅れて、今月になってから草取りにかかり、また時間のある範囲で花壇にバークマルチも入れた。予定通りネイティブの低木をほぼ全て残したので、ベッドによってはほとんどがネイティブプラントで埋まっている。
これらの成果として、家族で、これはもうガーデンだねと同意した。長女と次女はこの春何日間も手伝ってくれたので、皆で一緒にスタートを喜ぶことが出来たと思う。次女は、一番大きな、ダグラスファーの大木を含むベッドの草取りとバークマルチを担当し、達成を感じてくれたと思う。長女は、作業の後、夕食の時にガーデニングが好きだと言ってくれた。
今後が楽しみだ。
ところで、このガーデンにも一つあるが、今ちょうどそろって咲いている赤いシャクナゲが、庭のあちこちでこの季節のフォーカルポイントになっている。家の前のはもともとあったし、私が植えたのにも、いくつかこの品種が混じっていた。相変わらず、私はまだシャクナゲのことを何も知らない。この品種は、外でもよく見かけるのと同じだと思う。とても華やかだ。
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コトネアスター、クインスとヤマボウシの花
今年も、コトネアスターにバンブルビーがわんさかと集まる時期が近付いているようだ。まだ花が咲いてもいないのに、バンブルビーが蕾に口を突っ込んでこじ開けているように見える。庭中に他にいくらでも花があるのにだ。
うちのバンブルビーは、大抵選り好みせず、幅広い植物を訪れる。とはいえ、好きな花はあるようで、女王が冬眠から出てくる3月には、早咲きの桜とフキの花に沢山集まる。4、5月も引き続きあらゆる花でバンブルビーを見かけるが、その中で、沢山集まるのはハックルベリーと馬酔木のようだ。また今年は、クラブアップルとアジュガが同時に咲いている場所にも、集まっている様子を見かけた。
それでも、基本的にはバンブルビーはえり好みが少ないようで、どこにでも訪れるし、集まっている場合も、怖くて近寄れないほどのものでは無い。
しかし、5月の下旬頃のコトネアスターへの集中は特別だ。近づくのが怖くて木の下の草取りも出来ない状況になる。ハックルベリーの花に似ていることも関係あるのだろうか。
バンブルビーが押しかける前、今のうちに急いで木の下の草取りをした。すると、コトネアスターの実からの自然生えが、思ったより沢山あることに気づいた。昨年初めて、自然生えの苗が大きくなったものを隣の花壇でいくつか見つけたので、秋に移植した。昔から起こっていた自然生えにそれまで気づかなかったのだろうと想像する。
コトネアスターは、うちではとても元気だが枝が次々と枯れるので、剪定も欠かせないし、植物の成長する形をなかなかコントロール出来なくて、所定の位置に収まってはもらえない。それでも、バンブルビーの大好物だし、赤い実が綺麗なので、自然生えの苗でまだ増やすつもりだ。
しかし、赤い実を鳥が運んで森で広がることを心配する人もいるようだ。私が見ている限り、コトネアスターにそこまで力強く侵入するだけの力は無さそうだ。でも、森林に隣接する住人の責任として、注意を払いたい。
先日クインス(マルメロ、セイヨウカリン)の木に初めて沢山の蕾が付いていることに気づいたので、咲くタイミングを確認するつもりだった。少し忘れていたら、花はしぼみ始めていた。花は綺麗と聞くが、開花期間は短いようだ。
うちの家族は、皆クインスのジェリーが大好きだ。子ども達も、スーパーで買ってくる各種のジャムと比べて、クインスジェリーの方が好きという。ローストした豚肉なんかにもすごくよく合う。順調に成長しているようなので、沢山実るようになるのが楽しみだ。
先日、うちのヤマボウシの木が、これまで恵まれない経緯をたどってきたことについて書いたが、今年は初めて広範に蕾をつけ、咲きつつある様子だ。
ヤマボウシは、ハナミズキと比べると、そう多くは植えられていない様子だが、町の近くで美しく大きく育った木が道路からよく見えるところに一本ある。開花時期にそこを通るたびに、いつも感嘆している。うちの木も、大きくなる軌道に載って欲しいものだ。
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うちのロックガーデン(石にまつわる記憶)
うちの家を彼自身と彼の家族の住まいとして建てた大工のクラークさんは、イギリスからの移民だったが、その後仕事の都合でイギリスに帰った(それで私と妻がその後この家を買うことにもなった)。しかし現在は再びカナダに戻ってきていて、一昨年ふらっとうちを訪れた。その時庭で懐かしがったのが、向かいの山から出た石を積んで作った石垣だった。
石って、運ぶのにも積んだり置いたりするのにも、自分や家族の苦労を伴うし、置いた石の上では子どもが遊ぶし、また崩れて積み直したりもするし、思い出がたくさん重なるものだ。
クラークさんの石垣をスタート地点にして、この場所では私も石にたくさんの時間と労力を使ってきた。
まず、引越してきてから3、4年経った頃、家の勝手口からドライブウェイに至る通路や下のガレージに降りる階段沿いで、芝生(と苔と雑草)を剥がしては、敷石を少しづつ置き始めた。少し敷石を買って置き、次に庭のあちこちで見つかった平らな石を並べ、ということを繰り返しているうちに、石畳っぽくなった。
その後何年間かの間に、思い立っては庭や森のあちこちで石を集めて一輪車で運び込んだ。運んできた石で、石畳の周辺や石垣の上の段に、ガーデンベッドや石段を一つづつ作った。通路やガーデンテーブルの下には、砂利も敷いた。
一人でやった石の作業が多かったが、長女が手伝った作業も多かった。ちょうど今日、お昼ご飯中の妻と長女の会話を聞いていたら面白かった。妻が長女に、「最近はガーデニングが好きになったんだよね」と聞いたところ、長女は、「草取りとか植えるのとかは昔から好きだったよ。石を運ぶのが大変だっただけ」と答えていた。
そういえば、どのくらいの大きさと量の石があれば「ロックガーデン」と呼べるのだろう。
ごつごつしたもっと大きな石がもっと一杯突き出ていないと、ロックガーデンとは言えないと感じる人もいるかも知れない。でも、私にとって、ここは二つの理由からロックガーデンだ。
まず、このガーデンと家が乗っかっている等高線に沿って伸びる細い平地は、山の斜面に岩が突き出て成り立っているものだ。うちの家のベースメントでは、山側の壁と床のコンクリートから、大きな岩が突き出ている。外に出ても、この平地を支える位置に岩が露出しているところが多い。
うちの裏では、こういった岩の上に薄い土が載って、今のガーデンエリアになっているのだ。掘れば、岩とダグラスファーの根に突き当たる。環境的にも、ウエストコーストの岩場の植物に合ったガーデンエリアなのだ(それ以外の種類の植物が一杯植えてあるが)。
そして、ここが「ロックガーデン」だと思っているもう一つの理由は、私の主観ではここは石を運び込んで作ったガーデンだからだ。私の頭の中には、クレーンで巨大な石を運び込んだ以上に石の思い出があるのだと思う。
さて、ここのガーデンエリアの思い出がやや石に偏っているとは言え、環境に合った植物を探すための努力も、私なりにしてきた。だから、植物にも愛着がある。今年2年目か3年目で、それなりの成功が見えてきた植物も多い。いくつか紹介したい。
エルサレムセージは、初夏の黄色い花も可愛らしいが、それよりも、その後ずっと放置されて枯れた花が、翌年まで花壇を面白くする。ドライフラワーとしてフラワーアレンジにも使える。地中海東岸の植物ということで、このガーデンに合っているのではないかとの(僅かな滞在経験と思い込みからの)肌感覚があったのだが、気温の低さが心配だった。植えてみると、おそらく現地でよりは成長が相当ゆっくりだろうと思われるし、小さくまとまっている気はするが、それなりに立派な株になってきたし、健康そうだ。根元にたくさんこぼれ種から生えてきていることにも、今年初めて気が付いた(去年までは、フォックスグローブだと思って抜いていた)。
ロシアンセージは夏の終わりまで青(花)と白(茎)のコントラストを提供してくれて美しいし、期待通り乾燥にはすごく強いようだ。しかし、うちはいくらか山を登ったところでもあり、彼らにとっては寒い様だ。冬の間に枝が枯れてしまうようで、春は地面に近いところからやり直しになる。こぼれ種からもしっかり生えてくるし、それがちゃんと生き残るのだが、やはり成長がものすごくスローだ。
この写真で見ても、2年目のものと、今年出た一年めのもので、大きさの差がすごく小さい。乾燥にとても強く、夏の終わりの貴重な青色なので、我慢して何年か待ってみるつもりだ。ある程度の株に育ってゆくと良いと思う。
ヤグルマギクは、今丁度咲いている。春にはきれいなのだが、夏には消失してどこにあったか私には分からなくなってしまう。元南ヨーロッパの山岳植物らしいが、これは大変な植物。一旦生えると完全には抜けなくて必ず復活するし、大きな株になるし、種でどんどん増える。ロックガーデンでは岩の隙間に深く根を伸ばし、岩を動かさないと抜けないこともままある。そろそろ退治に本腰を入れないと、大きな勢力になってしまいそうだ。
いま丁度きれいなアリウム。増やす予定だ。
左は、ここでもネイティブプラントであるパーリー・エバーラスティング(ヤマハハコ)。カリフラワーのような白い花を夏に咲かせる。とても強くて、どんどん地下茎で広がろうとする。環境にも合っていて、他とは違うテクスチャーや色彩を与えてくれる植物だ。
右は、アガスターシェ。秋に至るまで力強く咲いてバンブルビーにも食料を提供してくれる、ありがたい植物だ。2年目に花が咲いて枯れてしまう場合も、さらに次の年に復活する場合もあるように見える。たまに自然生えするので、ここのところ花壇の中で数が増えも減りもしない感じだ。もっと増やしてやりたい。
ローズカンピオンは、ロックガーデンの環境にも合っているし、ピンクの花がきれいでもあるのだが、鹿が咲いたばかりの花を全部食べるときもあり、少し悩ましい植物だ。
やはり、一番乾いた厳しい環境のスポットでは、セダムが頼りになる(それ以外の場所にもたくさん広がっている)。写真の種類の他、地元の岩場によく生えているネイティブのものも植えてある。
イベリスは、犬のテテ(9か月)の休憩場所になり、すっかりとダメージを受けてしまった。
オーブリエッタとシバザクラ
ハーブ類は、皆テテの寝場所になりベキベキに折れた。セージ、ラベンダー、ウィンターセボリー、タイム、チャイブ、オレガノ、スイートマジョラムその他。
トカゲやヘビも住処にしてくれている。
ヤロー(セイヨウノコギリソウ)も渇きに強く元気だ。
鹿の食害に耐えられず、離れた場所から家の前に避難してきた植物達。これらは、鹿さえいなければロックガーデンの環境にぴったりだったと思われる。左からトーチリリー、グローブアザミ、マーケットで買ったローズカンピオンの親戚のオレンジの花、シーホリー(エリンジウム)、ナデシコ。
その他、高さを出すために低木もいくつか入れてある。土が薄くて掘れなかったので、盛り土を石で支えてその中に植えるか、壺の中に植えてある(鹿が届かないようにする意味もある)。写真のタマフジウツギ (orange ball butterfly bush) とローズオブシャロンはいずれもこれまで渇きに耐えて良く咲いている。壺のノリウツギは、地面から切り離されているので別だが、夏の終わりに至るまでガーデンを華やかにしてくれている。
うちの庭は今のところ春に咲く植物が中心だが、ロックガーデンでは6月からの開花が中心だ。
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クラブアップルとリンゴの花
冬のスノードロップとヘレボアの開花の頃から、どの植物がいつ咲くのか今年こそ確認して、このブログに記録していこうと決めていたのだが、春の植物が多いうちの庭では、3月後半からはついてゆくのが大変だった。
でも、リンゴ類の開花で、やっと一段落になると思う。これまでよりゆっくりになると思う。まず、リンゴ以降に咲いてくる花木はここまでに比べぐっと限られる。そして草花についても、5月のは比較的開花期間が短いのが多い印象なものの、その後の植物は、同じものが夏を通して咲くケースも目立つ。入れ替わりが春に比べ減ると思う。
それに何と言ってもうちの庭では夏以降の花の層が薄い。バンブルビーの食料を春から秋の初めまでずっと提供できる庭にしようと決めてはいるが、鹿による食害、渇き、日陰という三条件をクリアして定着する植物は、少しづつしか見つからない。
さて、本題のリンゴだが、私は当初からリンゴを育てることにさほど情熱が無かった。リンゴが一番好きな果物では無いし、スーパーで良いものが一年中リーゾナブルな価格で売られているし、何よりも、チェリー、プラムやイチジクなどと比べ、水を沢山必要とするリンゴは、山の斜面で井戸に依存するうちには向いていないのではないかなと思ったのだ。
そんな事情があり、最初に植えた2本のリンゴの木は、日本の姫リンゴのような大きさの果実が生る品種だった(Kerrというクラブアップルと何らかのリンゴの交配によるものだったと記憶している)。これらの木は、鹿やクマの被害で何度もひどい目に合ったが、今は安定して果実を付けるようになってきた(と思う)。
その後、隣人の家の木から直接食べるリンゴの美味しさに感銘を受け、また長女がリンゴが好きだということもあり、ガーラという品種とリバティという品種を植えた。これらは、紆余曲折の末落ち着いたそれぞれの場所で、今年しっかり花を付けている。
そして、クラブアップルは、もともと一本家の近くにあったが、それに加え、5月の花の主役の一つとして、良い場所に3本を植えることが出来た。レッドジュエルという品種は白い花と秋の華やかな赤い実が綺麗だし、プレイリーファイヤーとグラディエーターという品種は、明るいピンク色を、池の周囲と家から離れた果樹エリアに与え始めている。
ちなみに、一週間ほど前に訪れたウェンディの家では、うちよりも早くクラブアップルが満開だった。
ソーシャルディスタンシングの下だが、それを守りながら、今年もジュディやスーザンの家も訪れなくては。彼女たちが、これまで一番のガーデニングの先生だ。
今日の家の近くのクラブアップルには、すごく沢山の種類の昆虫が来ていた。バンブルビーが、羽音が大きくて一番目立つのだが、ミツバチ、メイソンビー、ビーフライ、そして何か分からない昆虫たちで、にぎやかこの上なかった。
リンゴの後の花木は限られていると上に書いたが、今日確認すると、ヤマボウシには初めてたくさんの蕾が付いてきていた。長い間可哀そうな経緯をたどった木だったが、やっと癒えて、今年から活動を本格化してくれるのかも知れない。
また、クインス(マルメロ、セイヨウ花梨)の木にも沢山の蕾が付いていた。リンゴと同じ季節に咲くものと思っていたので、今年も花を咲かせないのかなと思っていたのだが、やや季節が遅いということのようだ。この木も、随分大きくなったし、花と実をつけ始めてもおかしく無いと思っていた。
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ハナミズキの季節
5月の初めに、町や田舎道をドライブしていると、最も目立つものの一つが鮮やかなピンクのハナミズキ(Cornus florida)の木だ。
うちのハナミズキは2本とも小さな苗からスタートした比較的新しい木で、早く鹿の届かない高さになるよう上に向かわせるため、冬の間にとても大胆に剪定した。その為だろうが、今年はどちらも花を付けなかった。
実は時期を同じくして、森の中でも、西海岸のネイティブプラントである野生のCornus nuttallii(太平洋ハナミズキ)があちこちで咲いている。白い花のかなり背の高い木で、花も野生の木にしては華やかだ。
この太平洋ハナミズキが、庭に植わっている家をいくつも見かける。どれも巨木になっているので、野生の木を住宅開発の際に残したものではないかと想像する。森の中にあるものと違い、全体に陽が当たるので、木全体で白い花を咲かせている。
なお、この野生の太平洋ハナミズキをハナミズキと掛け合わせたもの(Eddie's White Wonderなどの品種)が、街路樹として使われているのをよく見かける。この混合種は、白い花が野生の太平洋ハナミズキよりずっと大きく、また色の白さがより鮮やかだ。ハナミズキよりも病気に強く、そしてもっと大きな木になる。
さて、ハナミズキの親戚である6月の花ヤマボウシ(Cornus kousa)も、うちには一本植えてある。これは、私がここへ引っ越して来て、一番初めに植えた木の一本だ。その頃は、まだハナミズキとヤマボウシとがやや違うものと知らず、どちらを買ったのかよく分かっていなかったと思う。
そして、その頃は鹿の食害対策の経験も無かった。この木は、鹿に2年連続で丸裸にされ、また水不足で枯れかけた年もあった。つらい時期を過ごしたこの木は、まだ回復過程にあるのだと思う。今年は咲くかも知れないなと期待していたが、今のところ蕾が見当たらないので、今年も見送りになるのだろうか。
このヤマボウシに限らず、うちでは、りんごの後を受けて5月後半から6月にかけて咲く花木がまだうまく育つ軌道に載っていない。
マロニエの木が一本、もともと有ったのだが、これが水をやっても肥料をやってもあまり育たない。それで、昨年、別の場所に移してみたら、これまでよりは年間の成長がぐっと大きかった。まだ花が咲いたことが無いので、赤い花なのか白いのなのかも分からない。
ギャラクシーという品種の木蓮がシーズンオフに処分価格で売っていたので、調べてみたらうちの辺りでは6月に咲くという。それで購入したのだが、陽当たりの良いスポットは充てられなかった。成長はしているが、今年蕾はついていないようだ。
ただ、昨年植えた夏椿は結構良い場所に植えられたかなと思う。瑞々しい新葉を出してきているので、今年の成長を楽しみにしている。
6月によく咲く花木をぜひ庭でいくつも成長させたいので、既に植えてあるものを大事にケアしてみたい。空き地が出来たら、ヤマボウシは別の場所にも植えてみたいと思ったりもする。道路脇に見える家々で、素晴らしいものを見かけるからだ。
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駆け込みの庭造り作業
この春はコロナで家族で家にこもり、時間も人手もあったはずなのに、どうしてこんなにスケジュールに追われている感があるのか、不思議だ。
4月の終わりから、2か所で庭造りを始めて、土が乾く前に終わらせようと頑張ってしまっている。カナダ西海岸では、例年5月から9月までは乾期で、土がどんどん乾いてゆく。早めに庭造り作業を終えないと、土を掘るのが難しくなるのだ。
作業中の一か所は、ドライブウェイを上がった右手で、もともと3月か4月には庭造り作業を終えようと思っていた場所だ。どうして今頃になって慌てることになったのか、思い出せない。もう一か所は、家から裏の畑にゆく途中で、ガーデンファーニチャーの置き場所を変えることになったため、急遽庭のレイアウトも変えることになったものだ。
うちの庭造りはプリミティブで、過去に石垣を作ったり排水溝を設置したり池を掘ったりしたのを除けば、森や庭で集めた石を並べたり、廃材や枯木を並べるだけだ。土もシャベルと一輪車で動かすだけで、そのままの地形を庭らしく見えるように装うだけだ。そんな手抜きが、こちらの人には、「とてもジャパニーズで美しい」などと好意的に解釈してもらえたりする。
今回は、すぐに集められる小さめの石で妥協したり、細い枯木(丸太)を加工せずに使ったりすることで、スピードだけは速く進めている。
ドライブウェイの右手については、昨年から構想は持っていたので、秋のうちにシャクナゲのような大きなものは植えておいたし、水が流れる場所については、やはり秋のうちに、1年後の雨期を見越してグランドカバー植物(ワイルドゼラニウム)を雑草の中に植えこんでおいた(この春雑草を取り除けば、今年中にグランドカバーを達成してくれるだろうとの期待だ)。また、いくつかの花壇では既に自然に生えているネイティブプラントが主役になる。
それ以外の植え込みは、大半を今年の秋にするつもりだ。花壇づくりを進めてみると、一つの花壇を除いては、もう水分の減少が感じられる状態だったからだ。
明日、注文しておいた砂利が届く。ガーデンファーニチャーを置く場所や、通り道の一部は砂利敷きにする予定だ。
草取りやバークマルチ入れは引き続き次女が手伝ってくれるだろう。一つの花壇、二つめの花壇と草を抜いてバークマルチを入れる仕事に、はっきりした達成があるためか、頑張ってくれているようだ。
あと一週間か二週間(大雑把!)で作業が一旦終わったとしても、植物が育って良い風景になるには年月がかかる。
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松月桜
うちでは桜の第三波が八重桜になる。その中でも松月桜はやさしくふわふわした感じで私はとても好きだ。
地元では、路肩や通り沿いの家々ではピンクの八重桜の関山が圧倒的に多い。今の時期の桜で最も多いというだけでなく、全ての桜の中で関山が間違いなく最も多い。本土のバンクーバーでもそうらしい。陽当たりの良い道路沿いの関山は、とても華やかに、派手に咲く。でも、緑の無い場所だと、潤いに繋がっていないようにも思え、本当に一番良い街路樹の選択なのかなあと思うことがある。
うちの2本の関山は、陽当たりが悪いためか、地味だ。それでも、葉と花のバランスが落ち着いていて、私は満足している。それから、白普賢という八重桜も植えたのだが、これはさすがに日陰が深すぎて、今のところ咲いているのに気づきにくい。いつか周りが開けて光があたることもあるかも知れないので、そのままにしておくつもりだ。
5月になって、シャクナゲも開花したものが増えた。
4月の草花が、引き続き庭を彩ってくれている。例年、カマスとドロニクムは比較的長い間咲く。カマスは、鹿の食害を適当に受けるので、早く咲くものと、食害から立ち直って遅れて咲くものに分かれ、開花期間が長くなる。ドロニクムは切り戻しすると、雨が降るうちずっと咲き続けるらしいのだが、残念ながらそこまで手が回らない。
今日は、夕方アジュガにバンブルビーがまとまっていた。
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