メープルマウンテン日記

メープルマウンテン日記

森のガーデニング、食べ物の栽培・採集やバンクーバー島での田舎生活など。

アーバーとつる植物を取り入れる

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家の脇のパティオ。向こうの出口にアーバーを設置することに決めた

 

何週間か前に、「家の周囲に香りのよい植物をもっと取り入れよう」という話を妻とした。その話題は、ポットのバラを一つ置き、また森への入口にある既存のアーバーでつるバラを育てるというプランに落ち着いた。(まだ実行はできていない。)

 

そのときにあれこれ考えて話し合った結果の副産物として、家の脇のパティオにアーバーを設置することになった。昨年買ったクレマティス(夏に一重の青い花が咲く種類だったと思う)が、日の目を見ずにポットで可哀そうなことになっているので、新設のアーバーでそのクレマティスを活用してやろうということになったのだ。

 

まずは何時間かかけて石を掘り出してきて、クレマティスやその他の宿根草を植えるためのベッドの枠組みを作った。秋までは植物はポットに留まるが、秋に土を入れて地植えするつもりだ。(ここの気候の下では、夏の乾期に地植えすると新たに地面の深くまで水を届かせるのは大変だ。)

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青いポットがクレマティス。だいたいポットの位置あたりに地植えして、アーバーを作って登らせるプランだ。

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左端の日陰がクレマティスを植える場所。根元が日陰で、上に登ると日が当たる環境がベストと聞くので、クレマティスにとって悪くない環境かなと想像する。土の湿り気もそこそこ保たれる場所だ。

 

アーバーの材料やデザインにはいろいろな選択肢があるので、これから考えるところだ。

 

 

ところで、つる植物は、うちではネイティブのハニーサックルがあちこちに生えて、ホリーやハックルベリーなんかを登ったりしているが、園芸用のつる植物はこれまでクレマティス・アマンディ―一本しか利用してきていない。知識もほとんど無かったが、今回いくらか調べて、うちに合いそうなものはクレマティスとツルアジサイかなという結論に落ち着いてきた。(つるバラも一か所で育てる予定だが、陽当たりが良くないので、たくさんは咲かないだろうと思う。)

 

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新たにクレマティスを這わせる予定のレイリングと、つるアジサイを登らせる予定の木のうちの一本。


クレマティスは、新しく作る予定のアーバーに一本と、それから大きくなるものを家の東のレーリングに一本這わせることにした。

 

つるアジサイは、根付くまでに年月がかかるようだが、一旦根付けば、うちで登らせる木のサイズにもマッチしそうだし、日陰でも十分に咲くというのが魅力だ。今年の秋から3か所で試みようと話している。とても楽しみだ。

 

日本のスイカズラも、とても魅力は感じたのだが、どうも地元での覚えがめでたく無い様だ(インベイシブだという定評がある)。うちは結構訪問客も多いので、つるアジサイとクレマティスという選択肢がある中、わざわざ使う必要はないだろうと考えている。ジャスミンも、育てば素晴らしいだろうが、説明書きを読むと、やや標高もあるうちの環境では難しそうに見える。

 

 

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突然の倒木

妻と次女との3人で庭仕事中に、家からほど近くで大木が倒れた。風も雨もなく、何の前触れもない中、最初は木が倒れながら周囲の木の枝をメリメリと折る音がした。森の中で木の枝が揺れる様子が目に入り、直後に地響きが聞こえ、感じられた。

 

すぐに森に入りサラールのブッシュをかき分けて近づくと、やはり成熟したダグラスファーの倒木だ。

 

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根元を見ると、根っこが僅かしか倒れた木についてきていない。これは見慣れた風景だ。根腐れを起こしている為、倒れた際に根が切れて土の中に残ってしまうのだ。だから木を支えられず、倒木が起こる。

 

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地面に降りて根元を覗くと、やはりひどい根腐れだ。

 

根腐れを起こしたダグラスファーは、大風の時に倒れるケースが最も多いが、立ったまま枯れてくることもあるし、今回のように風も無い日に倒れることもある。今回の場合、木のトップは枝が維持されていて葉の色も普通なので、倒木前にこの木を見ただけでは根腐れを起こしていることは分からなかったかも知れない。

 

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もう随分倒木を見てきたので、今は驚きはしない。

 

実際に、今回のダグラスファーの周囲では、数年間倒木が続いていて、森の中でぽっかりと開けた場所になってきている。

 

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この空き地となった場所の倒木の全てが、一つ(一匹?)の根腐れ菌によって引き起こされていると想像される。このゆっくり活動する菌 Phellinus sulphhurascens は、数ヘクタールの大きさになることもあるそうだ。ダグラスファーだけに寄生し、地中で、一つのダグラスファーの根から別のダグラスファーの根へと広がってゆく。

 

昨年、家のもっと近くでもこの菌が見つかったので、家の周囲で倒れたら家に届きうる範囲の全てのダグラスファーを、アーボリストに検査してもらった(この記事)。幸い、菌の広がりはとても限定されていた。

 

この菌は、ずっと昔から存在するものだそうだ。今回の様に、植林されたダグラスファーの森に、ぽっかりと穴をあける。その後、他の種類の木がその場所を埋めることになりがちだ。こうして、森の木の種類の多様性を促す役割を果たすことになる。今回のはダグラスファー専門の菌だが、同じように別の木に取りつく菌もあるそうだ。多様化した森の方が、環境の変化や病気の広がりなどへの対応力が高い。

 

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倒木はすぐに子どもや犬の遊び場所になった。

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まだ日なたに寝た方が気持ち良いようだが、段々暑くなってきている。

 

 

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人気のエルサレムセージ、砂利道の草取り

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エルサレムセージ(フロミス)

 

昨日、ノリウツギ(ピラミッドアジサイ)を新たに3本庭に設置したことについて書いたが、あともう2本入手することに決めた。花のタイミングが品種によってややずれるので、ばらけさせて、うちで花が少なくなる7月から9月をカバーしてもらう意図だ。アジサイ、ビーバーム(タイマツバナ)、アガスターシェ(アニスヒソップ)は妻が今最も好きな花たちなので、これらを増やす作業の手間は惜しんでいられない。妻も、犬がビーバームをこれ以上なぎ倒さないよう一生けん命ケージやステーキングをしたりと手間をとっているようだ。

 

さて、エルサレムセージが良く咲いているが、咲く前からも含め、うちを訪れた人たちから「この植物を分けて」という要望が続いている。昨年までは、秋まで待ってもらって株分けしてシェアしていたが、今年は自然生えに気づいたので、苗をポットに移してみた。ポットの中で元気なようだ。

 

明日は、ドレスの装飾を妻に任せて下さったデボラさんが出来上がったものを取りにくるが、やはりエルサレムセージが欲しいと言っていたので、ポットのが丁度間に合う。

 

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雨の合間に少しづつ進めていた下の砂利道とその近辺の草取りが、多分7~8割くらい終わった。今年が砂利道を補修してから4回目の夏だと思う。割ときれいにメンテナンスできているように思う。

 

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草取りを終えた部分。昔は知らなかったが、砂利は種に芽を出させるのがとても上手だ。

 

 

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夏の終わりの彩りの準備(ピンキーウィンキーなど)

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2018年の秋に壺型のポットに植えたノリウツギ(ピラミッドアジサイ)の「ライムライト」

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同じく2018年の秋に地植えしたローズオブシャロン(ムクゲ)


ガーデン作りを始めたばかりのころ、庭の構造を決める植樹を進めた訳だが、その当時は、3月から6月の間に咲く花木(桜、クラブアップル、ハナミズキなどなど)と低木(シャクナゲなど)、そしてモミジばかりを植えた。

 

その後、当然ながら、7月以降に咲く樹木が庭に無いことに気づいた。それで、7月以降に咲く樹木を植えようとしたのだが、アジサイは鹿の大好物ということで植えられず、クチナシもサルスベリも冬越し出来ないということであきらめた。大きくなるハイビスカスとランタナを結構な数植えてみたが、冬の間にすべて枯れてしまった。

 

しかし2018年になって、真っ直ぐ上に向かって一本の幹が伸びた、木の様な形のアジサイを妻がガーデンセンターで見つけた。夏の終わりの処分品だった。「これであれば、背の高い壺に植えれば鹿に食べられなくて済む」と考え、壺を買い求めて植えた。アジサイは処分価格だったが、壺にその数倍の費用がかかった。「ライムライト」という品種名がついていたが、日本原産のノリウツギというアジサイであることを後で知った。一般的なアジサイより茎が太くて、樹木のような形に育てることが出来るということだそうだ。

 

そして同じころ、ナーサリーで、ムクゲ(ローズオブシャロン)が樹木の形に育てられたものにも出会った。これは、ライムライトノリウツギよりさらに長身に育てられていたので、20センチほど盛り土した上に直接地植えすることが出来た。

 

これら2本とも無事に冬越しし、鹿害もまぬかれ、昨夏よく咲いてくれた。

 

妻と私は、うちの木漏れ日環境でも大丈夫なノリウツギが特に気に入った(ローズオブシャロンは日なたを見つけてやらなければいけないので、もう一本植えるのは難しい)。それで、昨年も再び夏の終わりの処分品のライムライトを一本購入し、またこの週末には、もう2本ノリウツギをナーサリーで買ってきた。今度は、ピンキーウィンキーという品種だ。

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写真を見てのとおり、今回購入したノリウツギ「ピンキーウィンキー」は、1年か2年後には地植えしても鹿の届かない高さに達しそうなところまで育てられたものだ。

 

今日は午後雨が止んだので、ノリウツギをガーデンに仮置きした。

 

ライムライトは、既にうちで一年近く大きなポットで育てたので、壺に植える必要のない高さになっている。そのまま加工した丸太の上に載せた。これで倒れないと思うし、鹿にも丁度やられない高さになっているはずだ。もっと大きなセラミックかグラスファイバーのポットを手に入れたら、丸太をどけてこの場所でそれに移し替えるつもりだ。

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ピンキーウィンキーの2本は、大きなポットに移したので、これから1年か2年、庭にポットのまま置いておくつもりだ。もういくらか背が高くなったら、ポットから出して地面に植えても鹿にやられないだろう。

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ノリウツギに加えて、明るい黄色/ライトグリーンを夏の終わりの風景に添える植物も買ってきた。大きめのポットに移して、とりあえず庭のあちこちに配置した。秋に地植えしてやろうと思う。

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これはメギ(バーベリー、中央手前)

 

今年は赤や紫のタイマツバナや、モンクスフードも沢山に株分けしたし、ゴールデンロッドもムツコさんからいただいて小分けして植えた。秋咲きクロッカスの球根もたくさん入れた。これらも夏の終わりを彩ってくれるといいと思う。

 

 

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雨の合間の初夏風景

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雨続きで傷んだイチジク。カナダ西海岸では普通この時期にこれだけ雨は続かないから、何の防御もしていなかった。

 

ここ何日かは、ほぼ毎日本格的な雨が降る時間帯があったような気がする。一日晴れた日もあったかも知れないが、その日は遠出をしなければいけなかった。

 

そんなことで、外でゆっくりしたり、草取りの作業をしたのは、日々、雨の合間の2、3時間くらいだ。犬の散歩にも出ていないので、代わりに毎日のように池で遊ばせた。

 

それでも、いろいろな植物が夏の様相を見せている。

 

6月のベリーは実って色づいてきた。

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小さい方のワイルドストロベリーは、味が濃くてとても美味しいと思う。

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次女の大好きなハックルベリー。酸っぱくて新鮮な味だ。


バンブルビーは、ネイティブプランツであるサラールとスノーベリーの花に群れている。

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サラール(手前)

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スノーベリー

 

初夏の花も本格的に咲いてきた。

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フォックスグローブ

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キャットミント(手前)とエルサレムセージ(奥)

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ショウキウツギ(コルクウィチア)

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アガスターシェ(手前)とローズカンピオン(奥)

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セージ

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カモミール

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アスター(紫)とフィーバーフュー(ナツシロギク、白)

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カレンデュラとポピー

 

うちの奥さんと長女(そして最近は次女も)は本当に働き者だから、家の周りや庭や畑ではいつも何かが変わっている。

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ナデシコが切り花になっているのは雨で倒れたのかな?ローリエ(ベイリーフ、月桂樹)は随分小さなポットに植えたなあ。

 

 

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下のフキ畑の草取り

 

下のフキ畑で、草取りに没頭した。抜けるものは抜き、無理なものはむしり、フキの根元に置いたり脇の草むらの中に捨てたりして、3時間弱の作業をした。

 

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背の高いイネ、アザミ、スティンギングネトルなんかが主たるターゲットだったが、今回はフキの葉の下の背の低い雑草(ウツボグサや背の低いイネなど)も抜いてみた。おかげで、現在のフキの成長状況が良く見えた。

 

フキの植物の数は十分にあると思う。今年が2回目の夏のフキは結構大きな株になっているようだが、今年がここで初めての夏になる株はまだ小さい。だから、株の間にスペースが空いているが、この秋はもう追加で植えてやる必要は無いと判断した。

 

草取りの間、脇の池でテテ(10か月)と次女が遊んでいて、おかげで私も退屈しなかった。

 

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草とりをしながら思ったのは、やはり宿根草野菜は楽でいいなあということだ。一年の中でかける時間といったら、2回程度の草取りと、あとは収穫だけだ。それから、春の野菜畑がまだ空っぽのときに収穫できるのもありがたい。

 

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日々のサラダ、メラトニン、コガラの巣作り、斜面のグランドカバー

今日もバンクーバー島は寒い。それでも野菜畑は毎日の朝食のテーブルにグリーンサラダを提供してくれる。このところのサラダは何種類かのレタス、カラシ菜、チコリとルッコラがベースで、長女はそれにハーブガーデンからシラントロ、バジル、レモンバーム、フェンネルやラベージなんかをまぶしてくれる。今の季節は、これに買ってきたジャガイモ、ビーツ、トマトやアボガドなんかが加わるが、それも来月くらいからはベリーを始め庭からの具材にだんだん変わってゆくのだろうなと思う。

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ルッコラ(アルグラ)は、花壇に自然生えしてくるのを、適当に残すようにしている。鹿が食べないので、柵の中の野菜畑でなくても栽培できるうちで唯一のアブラナ科の野菜だ。

 

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長女の日中の頭痛が続くので、かかりつけ医に電話相談したところ、三段階の治療ステップをとってみようという結論になった。まず花粉のアレルギーでないかを確認するため、朝抗ヒスタミン剤を飲み、頭痛が抑えられるかを観察した。これは、効果が無かった。その次は、夜寝付けなくて睡眠時間が減っていることが原因かも知れないので、そこの改善に取り組み、それでだめなら、またはそれと同時に鎮痛剤でコントロールすることを試す流れだ。

 

この二段階目の、睡眠導入の改善で指示されたメラトニンが、どうもよく効いているようだ。なかなか寝付けないのが無くなり、それに伴い日中の頭痛も随分少なくなったようだ。

 

私はメラトニンを知らなかったが、昔から睡眠障害に関連して広く知られたもののようで、妻も使用経験は無いが聞き知っていた。スーパーのファーマーシーのコーナーに、複数のブランドの製品が並んでいた。

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ウェブ検索すると、メラトニンは生体リズム調整などにかかわるホルモンで、北米では広くサプリメントとして販売されているとのことだ。NIHのウェブサイトを見ただけだが、プラセボとの比較試験もあって、特定タイプの睡眠障害患者300人程度の試験では、プラセボに比べて30分以上早く眠りにつく効果を示したようだ。子どもの睡眠障害での試験も小さなのがいくつもされていて、それら全体を通してみると効果があることを示唆するようだ。

 

私たちのかかりつけ医は薬のエビデンスと選択にこだわる先生なので、それ以上は詳しいことは調べず、効いているようだし、安心して使わせている。ただ、長期の試験などは無いだろうから、長女には、使い続けて良いものとは思わずに、止めても大丈夫なタイミングを見つけて止めるように言ってある。

 

日本では、医薬品扱いらしくて、小売店では買えないそうだ。医薬品扱いと言っても、自然に起こる物質で特許も取れないため、製薬会社による開発・製品化もされていない。手に入れる為には個人輸入をすることになるそうだ。(私ならかかりつけの医師に相談してからにするが。)

 

 

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先日、コガラが犬の毛を集めに庭に来ていたので、妻がブラッシングの時に出たキナの毛を、庭の隅につるしておいた。コガラが来たのか、別の小鳥かは分からないが、随分毛が引っ張り出されている。役に立っているようで良かった。相変わらず、小鳥ではミソサザイ、ユキヒメドリ、コガラ、アメリカムシクイなんかが最もよく庭に来ている。

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家の下の斜面で、グランドカバーが無かった部分があったので、以前に手元にたくさんあった植物を植え込んだことがあった。ローズカンピオン(写真左)は、渇きが厳しいとしおれて、あまりこの場所には向かなかった。クロコスミア(写真右)は、それより渇きに強く、この斜面で水やり無しで咲くようだ。しかし、花は鹿に食べられて観賞出来ないことが多い。

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この同じ斜面の続きで、昨秋にブラックベリーのブッシュを取り除いた。陽当たりが少なくて実が熟さないうえ、隣の階段を歩くのに邪魔になるからだ。

 

これまでの試行錯誤で学んだ経験から、ブラックベリーを取り除いた場所には、昔の住人が使った植物を踏襲した。ビンカマイナー(ツルニチニチソウ)は、ここではクラシックで、グランドカバーとしてよく用いられている。渇きにも日陰にも強いし、花も4月から6月くらいまで咲く。

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以前の住人が植えたビンカマイナー


このビンカマイナーだが、最近は自然の生態系に侵入する侵襲的(インベイシブ)な外来植物の一つとして敬遠する人もいる。私達はまさに侵略される側の自然の生態家の中に住んでいるので、いろいろな外来植物の振る舞いを観察してきた。その中で、インベイシブな外来種とされている植物達に対して、個別に自分なりの印象を持っている。ビンカマイナーはインベイシブだろうかと心配する程のものでは無いと思う。ビンカマイナーに限らず、この辺りの観察は今度まとめて書いてみたい。

 

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秋に植えたビンカマイナーは、既にしっかり定着してカバーを広げつつあるように見える。

 

 

斜面のグランドカバーといえば、庭の中で一か所、背が高めのグランドカバーをこの秋に植える予定の斜面がある。秋に植物を植えやすくするため、この夏の間タープをかけて光を遮断してある。

 

この斜面の上は町有林になるのだが、うちとの境いめ近くの木が何本か枯れた(そのうち一本は私たちが引っ越して来てから枯れて昨年処分された)ようで、ちょっとした空き地になっていて、そこで好ましく無い雑草が茂っている。町役場の了解の下、数本のメープルや余っていたイチジクの木なんかを植えておいたが、これらが育って雑草を抑えてくれるまでには、いくらか年月が必要そうだ。

 

そこで、上からの雑草が侵入してくるの止めるボーダーの植え込みをこの秋にするつもりなのだ。とても乾いた場所で、今の時点では直射日光も当たるが、将来的にうちのチェリー、マルベリーやイチジクが大きくなれば日陰に移行してゆくだろう。陽当たりの有る無しのいずれでも大丈夫で、かつ乾きに強い植物を選ぶ必要があり、また背が高くなるものを交えて植え込みたい。そこで、エルサレムセージ、ラベンダー、オレガノなんかを植えようかと思っている。また、カリフォルニアライラックの苗が余っているので、それもここに植えようかと考えている。

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野菜の育ち具合など

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ワケギ(ウォーキングオニオン)のトップセット

 

今年から力を入れ始めた一年草野菜(普通の野菜)の栽培だが、小松菜、レタス、カラシ菜なんかは春のうちから収穫して楽しんできている。でも、課題はとても多い。

 

今年拡張した畑の方が去年までも使っていた野菜ベッドより広いのだが、拡張した畑での野菜の育ちぶりが悪い。種から芽が出たきりまだ成長していないカブ、ビーツやニンジン、芽が出た後でひょろ長く育ったかと思うと、すぐ花が咲いてしまったルッコラや小松菜などが物悲しい。

 

拡張畑の方で種から育ち始めたレタスやスイスチャードなんかも、古い方のベッドで育っているものと比べると、同じ時に種を蒔いたのに随分育ち具合に差が付いている。カイランやケールなんかでも同じことが言える。

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古いベッドのレタス

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拡張畑のレタス

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古いベッドのスイスチャード

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拡張畑のスイスチャード

 

拡張畑の場所は粘土質の土だったが、春に有機物(メープルの枯葉、牛糞堆肥、バークマルチ)をたっぷり鋤き込んだ。まだこれらの有機物が土の中で堆肥化をしている途中なのかも知れない。あるいは、土の酸性度合いが強すぎるのかも知れない。測定もしなかったし、秋から春に石灰を加えることも忘れてしまった。酸性土壌でも割と大丈夫と聞くジャガイモなんかは普通に育っているようなので、酸性土壌の問題が大きいのかも知れない。

 

取り敢えず、今になって石灰をしっかり撒いた。少しは成長が改善するとよいなと思う。ちょうど今日農業用品店でバルハラファームのミシェルに会ったが、酸性度合いの測定なんかするより、しばらく石灰を使いながら、毎年コンポストなどを持ち込んで徐々に収穫を増やしてゆくのがいいよとアドバイスをもらった。

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拡張畑のジャガイモ。ずっと寒いから、今はこんなものじゃないかなあ。

 

ポールビーンズ(インゲン)は、20センチ弱に育ったところで、すべて茎だけを残し消失してしまった。

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ポールビーンズの苗が消失

ムツコさんが電話をくださったのでそのことについて聞くと、今年は雨が続いていることもあり、ムツコさんの他の知り合いの家でも、インゲンが全部スラッグ(なめくじ)にやられたのだそうだ。うちもそれだろう。ムツコさんのところでは、卵の殻を苗の周りに置いて、スラッグが苗に近づかないようにしているのだそうだ。

 

今回は、もうかなり育ってツルが伸びた豆の苗をいつものフィッシャーファームで買い求めて、今日植え込んだ。

 

トマトは3か所に分けて植えてあるのだが、見事に成長具合に差が付いた。ポットに植えて家の脇のロックガーデンにおいてあるものが、一番よく育っている。野菜畑の中に植えたものは、半分くらいが何とか健康そうだが成長はあまり見せていなくて、残りの半分は成長していないだけでなくて葉に病気が出てしまっている。今後暖かさが増していくにつれ、立ち直って成長を見せてくれるだろうと期待したい。

 

そんなことで、力を入れ始めて最初の年の一年草野菜の栽培は、それほど順調とは言えないスタートかも知れない。でも、沢山のことを学んでいるし、それに何よりも、野菜畑の周りで実りつつある果樹だとか、そこでよく育っている宿根草野菜(アスパラガス、ラベージ、ルバーブ、イチゴ、ミョウガ、フキなど)が気持ちを明るくしてくれる。

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沢山実りそうなプラム

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マルベリーは私の一番好きな庭の果物だ。子どもも喜んでくれる。

 

さて、一方で、鹿用防護柵の無い家の下の宿根草中心の野菜ベッドは、順調だといえる。春の間、ワケギとやチャイブは沢山食べてきた。フェンネル、ディル、ローズマリーやカモミールも良く育っていると思う。

 

そして、日本から種を送ってもらった九条ネギの苗の移植も終えた。今は20センチくらいの大きさだ。カナダでは九条ネギの種は見つからなかったが、隣の米国では「ジャパニーズ・バンチング・オニオン(日本の株分かれするネギ)」という名前で通信販売されているのを見かけた。私はこの九条ネギもチャイブやワケギのように葉だけを収穫して、宿根草野菜として育てるつもりだ。米国で種を販売している人も、同じような使い方を勧めているようだった。

 

ここのワケギは、ウォーキング・オニオンと呼ばれていて、ネギの頂上にトップセット(小さな玉ねぎの集合体)と呼ばれるものが出来る(トップの写真)。この週末には、それらトップセットを30程切り取って、土に埋めた。これらの一つ一つは、来年の春には収穫できる株になる。とても増やしやすくて育てやすい。トップセットの出来る前、収穫し続けた頃は、大量消費のためネギ(ワケギ)グラタンにしていた。

 

 

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カナダ西海岸の庭で初夏を思わせる花。それから夏の予定。

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ショウキウツギ(コルクウィチア)

 

まだ夏らしい天気は、多めに見ても二日か三日散発的にあっただけで、それも日中の限られた時間帯だけだった。それに、春の終わりの花もまだたくさん咲いている。(ここに住み着くと、アイリス、ヤマボウシ、スノーボールなんかは春の終わりの花だと思う。)

 

それでも、私にとって初夏のイメージにつながる花も咲いてきた。年によっては、これらの花は実際に暑い日差しの中で咲き始めるし、記憶の中で初夏の日差しや日陰と結びついている。

 

ショウキウツギは、庭の一角で、今目に付く昆虫の活動の中心にある。常に何匹ものアゲハ蝶(スワロウテイル)がやって来ている。近づくと、もっと小さな昆虫もたくさんいる。今年も花が咲いてから思い出したが、近づくと香りもとても良い。なぜ誰もショウキウツギの香りのことを取り上げないのか不思議なくらいだ。

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そういえば、うちでは庭の昆虫やその他の生き物の数が、年々増えているように感じる。植物の量や夏まで残っている水の量(池の水など)が増えたからだろうか。ミソサザイが家のすぐ脇で巣を作ったことも初めてだ。

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花に戻るが、エルサレムセージ(フロミス)も、夏が来たなあと思わせる花だ。まだ本当に開いてはいないが、開花してきた。咲き終った後も、翌年春までドライフラワー状の花が庭や家の中を飾ってくれる。

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キャットミント、フォックスグローブ、ヤローなんかも咲いてきた。

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話は全く変わるが、次女が一人でベッドに行くのをまだ怖がるものだから、妻がベッドの上にライトを設置した。これで、怖いのがかなり解決したようだ。

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あと2週間で学校が終ると、夏の間私が次女の算数と読み書きの勉強を見てやるのが恒例だ。次女は難読症気味で、算数も身につくのに時間がかかるが、毎年の夏の頑張りもあって、今年3年生の間は、何とか学校でついてゆけたようだ。夏は薪割りの作業なんかはあるが、それ以外はスローダウンさせて、今年も夏の間次女と時間を過ごすようにするつもりだ。今からそういう予定を組んでいるし、今年はそれも楽しんでやるようにしたい。

 

 

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自由な伝統工芸家の他界、デッキから見える庭

私の妻はもともと世界でも参加人数が少ないニッチな分野の現代美術家だ。通常大都市で無いと発表機会とかコラボレーターは見つからないようだ。でも、バンクーバー島の田舎に引っ越す私の提案を飲んだ(カナダに移住することに私が同意したのと交換条件のようなところがあった)あと、どうやってそこで生きてゆくかいろいろ考えた。

 

日本の伝統工芸を教えれば、現地でのニーズに合うのではないかというのが一つのアイデアだった。でも、伝統工芸は、型が決まっていて、なかなか妻としては入りやすいものではなかった。

 

そんな時に出会ったのが、妻のその世界の先生となった染色家だった。先生は、高名な染色家ではあったが、型にこだわらず、自由で、生徒の個性を殺さない方だった。生徒の習い方にもこだわらず、基本をマスターしないと次のステップには進めませんなどとは言わない方だった。そして同時に、アーティストとして優れたセンスと経験を持っていた。妻はカナダに引っ越す前に、2年間集中して、先生の指導を受けた。

 

カナダに移住後、妻は自分でも染色を教えたが、ある時、先生がカナダで教える機会を設けたら、地元の人達はすごく喜んでくれるだろうと気づいた。日本の伝統工芸のマスターから習う機会に、地元のアーティストグループが目を輝かせて協力を申し出たのだ。

 

先生は、日本の外へ出たことが無かったのだが、喜んで教えに来てくださった。一週間みっちりのワークショップに参加したのには、地元を代表するようなアーティストの方々も多かったし、日本に親族や友人がいて、日本の伝統を学びたいと考える方もいらっしゃった。

 

私も、このワークショップが大変な成功だったのを目の当たりにした。自然の中にあるものをデザインに昇華させるプロセスに感心された方が多かったように見えた。また、80代の先生の彫り・染めの手つきに感心した人も多かった。参加者も多くがリタイアされた年齢だったので、勇気をもらった様子があった。2年後に2回目にカナダにいらしたとき、初回の参加者の多数が2回目のワークショップにも参加した。

 

私にとって一番強い印象として残ったのは、先生の柔軟性と観察力だった。カナダに来る前に、ワークショップの内容を妻と協議しながら決めていったのだが、「先生、そんな初日の内容じゃカナダの人は退屈しちゃいますよ」みたいなずけずけしたことを言われても、そうですか、と受け容れ、どんどんカナダの人に会うだろうワークショップ内容に仕立てていった。

 

ワークショップが始まると、日中全てのことを参加者に伝えることが出来ないため、夜遅くまで、一人一人のデザインや途中経過につき、伝えたいアドバイスを妻と一緒にまとめ、メモにした。一人一人の個性をよく見ていた。

 

そんな先生だが、先月、入院中の病院で亡くなった。こちらへいらっしゃったときには、観察力も記憶力も素晴らしく、背筋がぴんと伸びて、しっかりした手つきだったのだが、残念だ。ご冥福をお祈り致します。

 

 

ところで、2回目のワークショップだが、会場は私達の家だった。1回目のときに使ったグロリアさんの大きなアートスタジオは、グロリアさんがダウンサイジングされていたため、使えなかったのだ。うちは普通の小さな家なのだが、メインフロアを全て使う形で何とかした。

 

私はワークショップ中、お昼ご飯を用意する役だった。毎日15人がうちのデッキで先生を囲んでお昼ご飯を食べたのだ。至らない食事だったが、皆さん、本当にサポーティブで、楽しんで下さったと思う。

 

でも、デッキから目の下に見える家の裏は、荒地と乱雑な林縁と味気の無い駐車場だった。まだ、庭といえるものは、家の前の3本の桜と石積み以外どこにもなかった頃だった。でも、庭造りをしようという姿は見えたのだろう。ワークショップ参加者のジュディなど、その後いつも植物を下さったり、庭造りのアドバイスを下さるようになった。

 

その後何年かして、今デッキから下を見ると、3つの方向とも私には気持ち良さげに見える庭になっている。何年かの間に割いた労働と植物の成長が反映されている。今日、デッキから下を見ながら、妻の先生のことやワークショップのお昼ご飯のことを思い出した。

 

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